日本のファッションブランドは、世界のブランドと比べて目新しい視点から新たな世界観を作り出すことで注目を集めています。
特に日本国内においてもその傾向は高く、Y-3(ワイスリー)に関してはスポーツとデザインの融合を見事に果たしています。
そんなY-3(ワイスリー)とは一体どんなブランドなのか、これまでの歩みと共に注目される要素などについて解説していきます。
目次
Y-3とはどんなブランドか?
スポーツのファッションブランドと聞いて思い出すブランドは何処でしょうか?
日本には様々なスポーツブランドが存在しますが、ストリートでも通用するスポーツ系ファッションブランドとしては、Y-3(ワイスリー)が支持を集めています。
一流スポーツメーカーのadidas(アディダス)が放つ街中で映えるブランドY-3(ワイスリー)は、ファッション業界に新しい風を招き入れたと言っても過言ではありません。
そんなY-3(ワイスリー)のデザイナーを務めるのが、日本を代表するファッションデザイナーのYOHJI YAMAMOTOこと山本耀司です。
YOHJI YAMAMOTOとY-3
Y-3(ワイスリー)はadidas(アディダス)がメインとなって展開しているブランドですが、山本耀司をディレクターとして召喚したことで発表されたブランドです。
山本耀司と言えば、黒色の衝撃と謡われたファッションブランドYOHJI YAMAMOTOを展開したことでも知られています。
その山本耀司をクリエイティブディレクターとして迎えたのですから、Y-3(ワイスリー)は普通のファッションブランドであるわけがありません。
YOHJI YAMAMOTOらしい独創的で責めのテイストに、adidas(アディダス)らしくトレードマークの3本線が光ります。
スポーツファッションブランドでありながら、モダンでテイストにもこったスタイルを提供しています。
モードの雰囲気とイメージ、そこにスポーツの躍動感をかけ合わせることに成功し、スポーツウェアの革新とも言うべきアイテムをラインナップしています。
Y-3の歩み
世界的な高級スポーツブランドでもあるadidas(アディダス)がYOHJI YAMAMOTOと手を組んで作り上げたブランドY-3(ワイスリー)は、2003年からスタートしました。
元はadidas(アディダス)にYOHJI YAMAMOTOのファンがいたことがきっかけとなり、そこからコラボの話が広がったと言います。
adidas(アディダス)からのオファーを受けた山本耀司は、ファッション界から離れつつある若い世代を、再び取り込みたいという思いから協力を開始したそうです。
実際は2001年の秋冬ウィメンズコレクションの時代からadidas(アディダス)とはコラボをしていて、その際の名称はadidas for YOHJI YAMAMOTOでした。
2003年からの本格的な指導の後は、2005年にニューヨークで発表を行い、2014年にはパリへと移しています。
2006年に表参道で旗艦店をオープンさせ、同じ年には中国でもショップが展開されています。
2010年にはサムソナイトとコラボを行い、その際にはレザーのアクセサリーをお披露目しています。
2017年に表参道ヒルズに新店舗を開き、2019年にはラグビーニュージーランド代表のALL BLACKSがワールドカップで着用するためのユニフォームを作り上げています。
2023年に新たにY-3 Atelierをコレクションとして展開するなど、これからの躍進にも注目が集まっています。
Y-3の特徴
Y-3(ワイスリー)のブランド名の由来は、YがYOHJI YAMAMOTO、3がadidas(アディダス)のトレードマークである3本線であると言われています。
ブランドのコンセプトは、スポーツウェアをエレガントでシックなものにするです。
特にY-3(ワイスリー)が持つ大きな特徴と言えば、高品質な素材を活用したアイテム作りにあります。
スポーツウェアということもあり、選手やスポーツを楽しむもののパフォーマンスを向上させるためにも、この点は非常にこだわっているみたいです。
adidas(アディダス)が作り上げてきた技術力と、YOHJI YAMAMOTOの持つ特別な視点がY-3らしさを完成させました。
デザインとスポーツの融合
ストリートで通用するデザインとスポーツの場面で重宝される素材のこだわりは相反するようにも思えますが、Y-3(ワイスリー)では見事に融合されています。
スポーツウェアと洒落たファッションが良いところ取りで要素がミックスされ、アスレジャースタイルという世界観を作ったことでファッション業界に激震が走りました。
これまではスポーツを行うための運動着はお洒落とは無縁のように思えていたのが、カジュアルさと新たな視点を持ち合わせたデザインによって、日常的にストリートで着ることができるファッションアイテムとして進化を遂げたということです。
さらに、Y-3(ワイスリー)ブランドの質やイメージを高めることにも成功した独特なロゴやグラフィックは、今ではブランドを語る上で外せないものとなりました。
Y-3とYouji Yamamotoとの違い
adidas(アディダス)もYOHJI YAMAMOTOも世界的に認められたブランドですが、その融合で作られたブランドは唯一無二の世界観を形成しています。
YOHJI YAMAMOTOのデザイナーである山本耀司は、自らのブランドでは民間宇宙旅行用の服を開発までするほど有名になりました。
ブランド自体が高く評価されている証拠でもありますが、Y-3ではスポーツウェアというファッション業界とはまた異なる世界観を持つイメージの服を作る必要がありました。
ただ、YOHJI YAMAMOTOがスポーツウェアを作るのではないという点が、異なるブランドを特別な世界に仕上げたのだと思われます。
Y-3(ワイスリー)では男女という垣根を超えたデザインが秀逸で、高く評価されています。
一応メンズのラインはあるのですが、基本的にジェンダーレスといったイメージがY-3(ワイスリー)には含まれています。
世界でもジェンダーレスの空気が溢れている傾向にある中で、この試みはこれまでの男女を分けて考えるファッション業界に新たな一面を築かせたものだと言えるでしょう。
これまでにないデザインを求めてスタートしたY-3(ワイスリー)というブランドは、現代社会の行く末を暗示しているかのようなブランドになりました。
スポーツウェアの躍動感を感じられる機動性と、YOHJI YAMAMOTOの日常的な世界で通用するシックで独創的なファッション性が交わり、豊かな世界を演出してくれるのです。
Y-3の公式サイト・SNS
もちろんY-3(ワイスリー)にも公式サイトは存在します。
https://y-3.com/で閲覧できる世界観は、男女の垣根を超えている様をそのまま見ることができます。
新たなファッションアイテムの紹介はもちろん、シューズやキャップ、スカーフなどもラインナップされています。
公式サイト上でショッピングもできますので、近隣に扱っているショップが見つからなければこちらを覗いてみるのも良いでしょう。
インスタグラムやフェイスブックでも新作などを見ることができ、公式のYouTubeでもファッションを確認することが可能です。
Y-3 おすすめアイテム紹介
Y-3のおすすめアイテムをご紹介します。
どれもブランドを代表する人気アイテムばかりとなりますので、是非チェックしてみてください。
Y-3 クルーネック半袖Tシャツ
Y-3 バケットハット
Y-3 ベースボールキャップ
Y-3 バックパック
Y-3 ビッグロゴ イージー スイムショーツ
まとめ:Y-3 ブランドリリース
Y-3(ワイスリー)は、adidas(アディダス)とYOHJI YAMAMOTOと協力して作られたブランドです。
正確にはadidas(アディダス)がデザイナーである山本耀司にオファーをして作られたので、新しい世界観を作り上げたブランドと言えるでしょう。
スポーツウェアとお洒落なファッションとの融合という、新たな境地を作り上げたことで、今ではY-3の虜になっている人も少なくありません。
興味のある方は、手に入れてみることをおすすめします。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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