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ロカビリーファッションとは?50s〜80sの歴史や特徴を解説

2024年5月10日

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ロカビリーファッションとは?50s〜80sの歴史や特徴を解説

2024年5月10日

IDEALVINCI

古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

ロカビリーファッションは、1950年代の音楽シーンから生まれた独自のスタイルであり、音楽とファッションが融合したカルチャーとして多くのファンを魅了してきました。

エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュなどの音楽アイコンが着用したスタイルは、当時の若者文化を代表し、現代でもなお根強い人気を誇ります。

この記事では、ロカビリーファッションのルーツから最新のネオ・ロカビリースタイルまで、その魅力を余すことなく紹介します。

特に、初めてロカビリーファッションに挑戦する方でもわかりやすいように、基本的なアイテムやスタイリングのコツ、サブカルチャーとしてのイベントやアクティビティなど、幅広い視点からその魅力に迫ります。

 

ロカビリーファッションの歴史とルーツ

ロカビリーファッションの歴史とルーツ

起源とルーツ

ロカビリーは、1950年代のアメリカ南部で生まれた音楽ジャンルで、ロックンロールとヒルビリー(カントリーミュージック)が融合したものでした。

この音楽スタイルが若者の間で急速に人気を集めると同時に、独自のファッションも登場しました。音楽とファッションが融合し、反抗的でエネルギッシュな若者文化の象徴として、ロカビリーファッションは成長していきます。

 

代表的なアーティストとアイコン

ロカビリーファッションのルーツを語るには、その時代を象徴する音楽アーティストの存在は欠かせません。

 

エルヴィス・プレスリー

キング・オブ・ロックンロール」として知られるエルヴィス・プレスリーは、ロカビリーファッションの代表的なアイコンの一人です。

彼の特徴的なポンパドールヘア、派手なスーツ、そしてレザージャケットにホワイトTシャツといったスタイルは、当時の若者に強い影響を与えました。

 

ジョニー・キャッシュ

「マン・イン・ブラック」の愛称で知られるジョニー・キャッシュは、シンプルながらも洗練された黒いスーツスタイルで知られていました。

彼のスタイルは、ロカビリーのカントリー的側面を表現しています。

 

ビル・ヘイリー

「Rock Around the Clock」で知られるビル・ヘイリーもまた、ロカビリー音楽の先駆者として知られています。

彼のバンド「ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ」は、ボウリングシャツやルーズフィットのスーツを着用し、ステージ上でエネルギッシュにパフォーマンスを行いました。

 

初期のロカビリーファッション

1950年代のロカビリーファッションは、音楽と共に誕生した若者文化の象徴として、以下のようなアイテムが特徴的でした。

 

メンズスタイルの特徴

  • ポンパドールヘア:サイドを短くカットし、トップを高く持ち上げたヘアスタイル。
  • レザージャケット:黒いレザージャケットにホワイトTシャツを合わせたスタイル。
  • デニム:ダブルロールアップしたデニムパンツが人気。
  • シューズ:クレープソールのブーツやペニーローファー。

 

レディーススタイルの特徴

  • サークルスカートとペチコート:ふんわりとしたサークルスカートにボリュームを持たせるため、ペチコートが必須でした。
  • キャットアイサングラス:角が上向きになったキャットアイシェイプのサングラスは、女性ファッションのアイコン的存在。
  • カーディガン:サークルスカートに合わせたカーディガンやボレロ。

 

その後の発展

1960年代に入るとロカビリーファッションの人気は一旦沈静化しましたが、1980年代に「ネオ・ロカビリー」として復活します。

現代のロカビリーファッションは、このネオ・ロカビリーのエッセンスを含んだスタイルであり、より多様なファッションアイテムと組み合わされています。

以上が、ロカビリーファッションの歴史とルーツです。音楽やカルチャーと密接に結びついたこのスタイルは、今もなお多くのファンに愛されています。

 

現代に見るロカビリーファッション

現代に見るロカビリーファッション

ネオ・ロカビリー

ロカビリー音楽とファッションは、1950年代の黄金期から一旦沈静化した後、1980年代に「ネオ・ロカビリー」として劇的な復活を遂げました。

新しい世代のアーティストとファッションアイコンたちは、1950年代のスタイルをベースにしつつも、パンクロックやゴシック、サイコビリーといった異なる音楽ジャンルからの影響を取り入れ、より多様で革新的なスタイルを確立しました。

 

代表的なアーティストとアイコン

ブライアン・セッツァー(ストレイ・キャッツ)
  • 1980年代に結成されたバンド「ストレイ・キャッツ」のフロントマンで、ロカビリー復活の立役者。鮮やかな柄のボーリングシャツやペグパンツ、ロカビリー特有のポンパドールヘアが特徴。

 

ザ・レヴァレンド・ホートン・ヒート
  • サイコビリー(ロカビリーとパンクの融合)の代表的バンド。メンバーはビンテージスーツとレザージャケットで独自のスタイルを展開。

 

サブカルチャーとしてのロカビリー

現代のロカビリーファッションは、単なるファッションスタイルに留まらず、音楽、タトゥー、ヴィンテージカーなど、多様な要素を含むサブカルチャーとして存在感を示しています。

 

タトゥー文化

  • 伝統的なアメリカンスタイルのタトゥーは、ロカビリーカルチャーの象徴的な要素です。スワロー(ツバメ)、アンカー、ピンナップガールなど、レトロなモチーフが人気。

 

カスタムカー文化

  • 「ホットロッド」や「ラットロッド」と呼ばれるカスタムカーは、ロカビリーカルチャーの一部。フェンダーやグリルを改造したクラシックカーがイベントで披露されます。

 

バーバーショップ

  • ロカビリーの男性ファッションにおいて、ヘアスタイルは非常に重要な要素です。ポンパドールやクルーカット、フェードカットなどを専門とするバーバーショップは、ファッションコミュニティで高く評価されています。

 

フェスティバルやイベント

ロカビリーカルチャーを祝うためのフェスティバルやイベントも各地で開催されています。

 

Viva Las Vegas Rockabilly Weekend

  • 毎年ラスベガスで開催される世界最大のロカビリーイベント。音楽ライブ、カスタムカーショー、ファッションショー、バーバーコンテストなどが行われる。

 

Hemsby Rock'n'Roll Weekender

  • イギリスで開催されるロカビリーイベント。ヴィンテージファッションのマーケットやロカビリーアーティストのライブパフォーマンスが楽しめる。

 

Rockabilly Rave

  • イギリスで行われるもう一つの有名イベント。国内外のロカビリーアーティストが集結し、音楽とファッションを楽しむことができる。

現代のロカビリーファッションは、伝統的なスタイルを尊重しながらも、ネオ・ロカビリーやサイコビリーといった新しい要素を取り入れ、多様で洗練されたサブカルチャーとして進化し続けています。

 

ロカビリーファッションの基本アイテムとスタイリング

ロカビリーファッションの基本アイテムとスタイリング

ロカビリーファッションは、1950年代のヴィンテージスタイルをベースにしながらも、現代の要素を加えて進化しています。

ここでは、ロカビリーファッションの基本アイテムとスタイリングのポイントを紹介します。

 

メンズ基本アイテム

ポンパドールヘアスタイル

  • ロカビリーファッションの象徴的なヘアスタイル。トップを高く盛り上げ、サイドを短く刈り上げるスタイルです。
  • ヘアポマードやヘアワックスでセットし、つややかな仕上がりに。

 

ボーリングシャツ

  • 1950年代に流行したカジュアルなシャツで、ヴィヴィッドな色や柄が特徴的。
  • 開襟でリラックスしたシルエットが魅力。

 

デニムパンツ

  • ストレートレッグのデニムパンツをロールアップして履くのが定番。
  • ジーンズのブランドとしては、Levi's 501やLeeが人気。

 

スリーピーススーツ

  • クラシックなヴィンテージスタイルを取り入れたスーツ。
  • 中にボウリングシャツや白Tシャツを合わせることでカジュアルさも演出。

 

シューズ

  • クレープソール:厚底で柔らかいゴム製のソールが特徴。クレープソールのブーツは、クラークスやカスタムメーカーのものが人気。
  • ローファー:ペニーローファーやタッセルローファーなど、ドレッシーなデザインも。

 

レディース基本アイテム

サークルスカートとペチコート

  • 1950年代の象徴的なボリュームたっぷりのサークルスカートは、ペチコートを重ねてふんわりとさせるのがポイント。
  • ポルカドットやフローラルなどの鮮やかな柄が人気。

 

キャットアイサングラス

  • 角が上向きになったキャットアイ型サングラスは、ヴィンテージ感たっぷり。
  • シックなブラックからカラフルなパターンまで多様なデザイン。

 

バンドゥトップ

  • ショルダーがないチューブトップスタイルのブラウス。サークルスカートやペンシルスカートに合わせてレトロな雰囲気に。

 

バンダナ

  • 鮮やかな色のバンダナやヘアスカーフで髪を結び、リボンやヘアフラワーで仕上げるスタイルは、ピンナップガールの定番。

 

シューズ

  • ピンナップヒール:レトロなデザインのパンプス。鮮やかな色やドット柄が人気。
  • バレリーナフラット:カジュアルなスタイルにはフラットシューズも。

 

スタイリングのポイント

ヘアスタイルとメイク

  • ヘアスタイル:男性はポンパドールやクルーカット、女性はヴィンテージロールやポニーテールなど、ヘアポマードやヘアスプレーでしっかりセット。
  • メイク:女性は真っ赤なリップとキャットアイラインでクラシックなピンナップガール風に。

 

アクセサリー

  • ヘアアクセサリー:ヘアフラワー、バンダナ、リボンなど。
  • ジュエリー:レトロなブレスレット、ピアス、ネックレス。

 

全体のコーディネート

  • メンズ:ボーリングシャツやレザージャケットを使ってカジュアルに、またはスーツでドレッシーに。
  • レディース:サークルスカートにバンドゥトップを合わせてクラシックなピンナップ風に、またはレザージャケットでクールに。

 

ロカビリーファッションの基本アイテムを押さえることで、初心者でもすぐに楽しめるスタイルが完成します。

ヴィンテージショップやオンラインショップで手軽に揃えられるので、自分らしいロカビリーファッションを見つけてください。

 

まとめ:古き良きロカビリーファッションを取り入れてファッションを楽しむ

まとめ:古き良きロカビリーファッションを取り入れてファッションを楽しむ

ロカビリーファッションは、1950年代に誕生した音楽と共に形成されたスタイルであり、時代を超えて多くのファンに愛され続けてきました。

エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュといったアーティストが築いたファッションアイコンは、1980年代のネオ・ロカビリーや現代のサイコビリーといった新しいスタイルへと進化し、世界中のロカビリー愛好者に支持されています。

ロカビリーファッションの特徴であるポンパドールヘアやサークルスカート、レザージャケットなどは、時代を超えて今も新鮮に感じられるヴィンテージスタイルとして、現代のファッションにも取り入れられています。

初心者はまず、ポンパドールヘアやキャットアイサングラス、ペチコートなどの基本アイテムから始めてみるといいでしょう。

さらに、ロカビリーファッションは音楽やタトゥー、ヴィンテージカーなど、さまざまなカルチャーと深く結びついた豊かなサブカルチャーでもあります。

イベントやフェスティバル、オンラインコミュニティなどを通じて、他のファンと交流することで、ロカビリーファッションの世界をさらに楽しむことができるでしょう。

ぜひ、この魅力的なロカビリーファッションの世界に足を踏み入れ、自分なりのスタイルを見つけてみてください。

PROFILE

IDEALVINCI
IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター
古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

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