アウトドアファッションは近年、街中でも見かけるほどの人気を博しています。
しかし、「どんなアイテムを選べば良いのか」「天候やアクティビティに合ったコーディネートが分からない」といった初心者の声も多く聞かれます。
特に、メンズのアウトドアファッションはスタイリッシュさと機能性のバランスが重要で、失敗しないための基本を押さえておく必要があります。
この記事では、そんな初心者に向けて、アウトドアファッションの基本的なレイヤリングの考え方からアイテムの選び方、失敗しないコツまで詳しく紹介します。
これさえ読めば、あなたも自信を持ってアウトドアコーデを楽しめるはず!
活動内容や季節に合わせた最適な組み合わせで、快適でスタイリッシュなアウトドアライフを満喫しましょう。
目次
アウトドアファッションの基本
アウトドアファッションは、スタイリッシュさと機能性のバランスが重要です。
見た目が良くても機能的でなければ不便ですし、逆に機能性だけを追求してもカジュアルなシーンでは浮いてしまうことも。
アウトドアファッションの基本は、TPO(Time, Place, Occasion)に合わせたアイテムの選び方です。
まず、 「スタイルと機能のバランス」 について考えましょう。
アウトドアコーディネートの基本は「機能性」と「スタイリッシュさ」の両立。
アクティビティに必要な機能を持ちつつ、街でも使えるスタイリッシュなデザインを選びましょう。
例えば、ゴアテックス素材のハードシェルジャケットは、登山やハイキングでの防水性や防風性を確保しながらも、スマートなシルエットでカジュアルなコーディネートにも使えます。
また、 「TPOに合わせた選び方」 も重要です。
活動内容、季節、天候を考慮したコーディネートが必要になります。
例えば、山登りやトレッキングなどのハードなアクティビティでは、機能性を最優先にしたコーディネートが求められますが、キャンプや街でのアウトドアスタイルには、スタイリッシュなアイテムを選んでも良いでしょう。
アクティビティ別のコーディネート例
- 山登りやトレッキング:ハードシェルジャケット、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ。
- キャンプ:ソフトシェルジャケット、カーゴパンツ、トレイルランニングシューズやサンダル。
- 街中でのアウトドアスタイル:ソフトシェルジャケットやフリース、ジーンズ、スニーカー。
アウトドアファッションの基本を押さえることで、どんなシーンでも快適に過ごせるだけでなく、より自信を持ってアウトドアスタイルを楽しむことができるでしょう。
レイヤリングの基本と組み合わせ例
アウトドアファッションで重要なコンセプトの一つに「レイヤリング」があります。
これは、レイヤー(層)を重ねることで天候やアクティビティに応じて適切な保温性や通気性を確保するテクニックです。
初心者でも失敗しないレイヤリングの基本と組み合わせ例を見ていきましょう。
レイヤリングとは?
レイヤリングとは、異なる機能を持つ服を重ねて着ることで、環境や活動内容に応じて効率的な保護機能と快適性を得る方法です。
基本的なレイヤリングは、ベースレイヤー(肌着)、ミドルレイヤー(中間着)、アウターレイヤー(外側の保護着)の3つに分けられます。
各レイヤーの役割とアイテム例
ベースレイヤー (Base Layer)
- 役割:汗を吸収し、肌をドライに保つ。
- 素材:メリノウール、ポリエステル、ポリプロピレンなどの吸湿速乾性素材。
- アイテム例:
- 長袖シャツ:冬や寒冷地での活動には長袖のメリノウールシャツ。
- Tシャツ:温暖な環境では半袖のポリエステルTシャツ。
- レギンスやタイツ:寒冷地での活動に下半身を保護するレギンス。
ミドルレイヤー (Middle Layer)
- 役割:保温と通気性のバランスを保つ。
- 素材:フリース、ウール、ダウン、合成断熱材。
- アイテム例:
- フリースジャケット:軽量で暖かく、保温性に優れる。
- ダウンジャケット:ダウンや合成断熱材を使用したジャケット。
- セーター:ウールや合成素材のセーター。
アウターレイヤー (Outer Layer)
- 役割:天候からの保護(防水・防風性)。
- 素材:ゴアテックス、eVent、ウィンドストッパー、パーテックスなどの防水透湿素材。
- アイテム例:
- ハードシェル:完全防水、防風のジャケット。
- ソフトシェル:防風性と通気性を兼ね備えた軽量ジャケット。
- レインウェア:完全防水の軽量レインジャケットやパンツ。
レイヤリングの組み合わせ例
冬のハイキング
- ベースレイヤー:メリノウールの長袖シャツとレギンス。
- ミドルレイヤー:フリースジャケットとフリースパンツ。
- アウターレイヤー:ゴアテックスハードシェルジャケットとレインパンツ。
春の軽登山
- ベースレイヤー:ポリエステルのTシャツとショーツ。
- ミドルレイヤー:ウールのセーターとハイブリッドソフトシェルジャケット。
- アウターレイヤー:ウィンドシェルや軽量のレインジャケット。
夏のキャンプ
- ベースレイヤー:メリノウールのタンクトップやポリエステルのTシャツ。
- ミドルレイヤー:軽量フリースやダウンベスト。
- アウターレイヤー:防風性のあるソフトシェルジャケットや軽量レインウェア。
レイヤリングの注意点
- 重ねすぎない:多くの層を重ねると動きにくくなるため、最適な素材と厚みで調整。
- ミドルレイヤーは脱ぎ着しやすく:温度調整のため、ジップ付きのアイテムを選ぶ。
- レイヤリングの試行錯誤:個人差があるので、実際の活動で試して最適な組み合わせを見つけることが重要。
レイヤリングの基本を押さえることで、どんな天候や環境にも対応できるアウトドアコーディネートが可能になります。
季節や活動内容に合わせて最適な組み合わせを見つけ、自分らしいアウトドアスタイルを楽しみましょう。
アイテム選びのポイントと注意点
アウトドアファッションを楽しむためには、アイテム選びも非常に重要です。
それぞれのアイテムには役割と特徴があり、状況に合ったものを選ぶことで快適さとスタイルを両立できます。
ここでは、トップス、ボトムス、アウター、シューズのアイテム別に注意点を紹介します。
トップス
ポイント
- 素材選び:汗を吸収するベースレイヤーにはメリノウールやポリエステルなどの吸湿速乾性素材を選びましょう。保温性を求めるミドルレイヤーにはフリースやダウンがおすすめです。
- フィット感:レイヤリングを考慮して、ベースレイヤーはフィットしたもの、ミドルレイヤーは少し余裕のあるものを選ぶと動きやすいです。
ボトムス
ポイント
- 素材とシルエット:ストレッチ性のある素材を選ぶと動きやすいです。フィット感はアクティビティに合わせて、タイトまたはリラックスを選択。
- 耐久性と機能性:岩場での摩耗に強いリップストップ生地や、ポケットの配置などの機能性にも注目しましょう。
アウター
ポイント
- 防水・防風性能:ハードシェルにはゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したもの、ソフトシェルは防風性と通気性のバランスが取れたものを選ぶと良いでしょう。
- ベンチレーション:脇下にベンチレーションジッパーがあるものは通気性を調整しやすく便利です。
シューズ
ポイント
- 用途に合った種類:トレッキングシューズやブーツ、ハイキングシューズ、トレイルランニングシューズなど、アクティビティに合わせたものを選びましょう。
- サイズとフィット感:長時間の活動には足に合ったサイズが重要です。必ず試着し、厚手のソックスを履いても窮屈でないものを選びましょう。
アイテム選びのポイントは、素材、フィット感、機能性の3つに注目することです。
各ブランドが提供する特長あるアイテムを組み合わせて、自分らしいアウトドアコーデを楽しみましょう。
アウトドアブランドの選び方次第で、スタイリッシュかつ機能的なスタイルが簡単に実現できます。
アクセサリーと小物の重要性
アウトドアコーディネートで見落とされがちなのが、アクセサリーや小物です。
これらのアイテムは、活動の快適さやスタイルをさらに高めてくれる重要な役割を果たします。
以下に、それぞれのアクセサリーと小物の注意点を紹介します。
帽子・ヘッドウェア
アウトドアでは、直射日光や寒さから頭を保護するために帽子やビーニーが欠かせません。
また、見た目を引き締めるアクセントとしても活用できます。
ポイント
- 日差し対策:日焼けを防ぐために、ツバが広い帽子やサンシェードキャップを選ぶ。
- 保温性:冬場は保温性の高いビーニーやフリースのヘッドバンドを用意する。
- 通気性:夏場や高強度の活動時は通気性の良いメッシュ素材が最適。
サングラス
アウトドア活動では、紫外線から目を守るためのサングラスが必要です。
特に雪山や高山では強力な紫外線にさらされるため、UVカット機能は必須。
ポイント
- UVカット機能:紫外線を99%以上カットするレンズを選ぶ。
- 偏光レンズ:反射光をカットする偏光レンズは、釣りや水辺での活動に最適。
- フィット感:長時間かけても疲れないよう、軽量で鼻あてがしっかりしたものを選ぶ。
バックパック
アウトドアで必要なギアを収納するバックパックは、機能的かつフィット感の良いものを選びましょう。
アクティビティに合わせた容量とデザインが重要です。
ポイント
- 容量:1日から2日程度のハイキングなら20〜30L、キャンプやトレッキングでは40〜60Lが目安。
- 背面の通気性:背面がメッシュ構造のものやエアフローシステムがあるものが快適。
- フィット感:胸ストラップや腰ベルトで体にフィットさせられるか確認する。
グローブ
防寒、防風、滑り止めなどの機能を備えたグローブは、寒さの厳しい山登りや冬のアクティビティに欠かせません。
また、夏場の登山でも岩場での擦り傷防止やロープのグリップのために薄手のグローブが役立ちます。
注意点
- 防寒性と通気性:冬用は保温性の高いウールやダウン素材、夏用は通気性の高いメッシュ素材を選ぶ。
- 防風・防水性:防水・防風のシェルグローブで天候に対応。
- フィット感:指の動きがスムーズで操作性の良いものを選ぶ。
アクセサリーや小物は、アウトドアでの活動をより快適にし、スタイルに個性を加える重要な要素です。
それぞれの役割を理解し、適切なアイテムを選ぶことで、アウトドアファッションをさらに充実させることができます。
お気に入りのブランドやデザインを見つけて、自分らしいスタイルを楽しんでください。
アウトドアファッションの失敗を防ぐコツ
アウトドアファッションでは、スタイリッシュで機能的なコーディネートを目指す一方で、いくつかの「落とし穴」に陥りがちです。
ここでは、初心者が陥りやすい失敗を防ぐためのコツを紹介します。
レイヤーを重ねすぎない
アウトドアの基本はレイヤリングですが、重ねすぎると動きづらくなり、逆に不快感を生むことがあります。
季節やアクティビティに合わせて最適なレイヤーの数と組み合わせを選びましょう。
ポイント
- 夏の軽登山やハイキング:吸湿速乾性の高いベースレイヤーと軽量なアウターで十分。
- 冬の山登りやトレッキング:ベース、ミドル、アウターの3レイヤーを基本に、必要に応じてミドルレイヤーを増やす。
フィット感と動きやすさを重視
アウトドアウェアは、サイズやフィット感が非常に重要です。
サイズが大きすぎると引っかかりやすく、小さすぎると動きづらい。
自分の体型や活動内容に合わせたフィット感を選びましょう。
ポイント
- ベースレイヤー:肌にフィットするサイズが汗の吸収に最適。
- ミドルレイヤー:少し余裕のあるサイズで動きやすさと保温性を確保。
- アウター:背中や脇に伸縮性のあるデザインだとフィット感と動きやすさが向上。
ポケットの配置と使いやすさ
ポケットは小物を収納するだけでなく、使いやすさも重要です。
特にアウターやバックパックのポケットはアクセスのしやすさがカギとなります。
ポイント
- チェストポケット:グローブをしたままでも使いやすい。
- ハンドポケット:ミドルレイヤーやアウターには大きめのハンドポケットが便利。
- バックパックのポケット:サイドポケットはドリンクや軽食に最適。フロントポケットはマップやコンパスなどの収納に便利。
機能的なディテールをチェック
アウトドアウェアには、さまざまな機能的なディテールがあります。
自分のアクティビティや気候に合った機能を確認しておきましょう。
ポイント
- ベンチレーション:脇下にジッパーがあると体温調整がしやすい。
- パッカブル機能:レインジャケットやダウンベストはコンパクトに収納できるものが便利。
- 撥水加工:ミドルレイヤーにも撥水加工があると多少の雨でも安心。
アウトドアファッションは、機能性とスタイルを両立させることが重要です。
しかし、注意点を押さえていないと快適さを損なったり、スタイリッシュさが欠けたりすることもあります。
ここで紹介したコツを押さえて、自分の活動に最適なコーディネートを楽しんでください。
まとめ:スタイリッシュで機能的なコーディネートを楽しむ
アウトドアファッションは、スタイリッシュで機能的なコーディネートを楽しむための奥深い世界です。
初心者でも失敗しないためのポイントとして、レイヤリングの基本やアイテムの選び方、コーディネートのコツなどを理解することで、さまざまなアウトドアシーンで快適かつおしゃれに過ごすことができます。
アウトドアファッションを楽しむには、自分自身のアクティビティやスタイルに合ったコーディネートを見つけることが大切です。
機能性とスタイルの両立を目指しながら、アウトドアブランドやおすすめアイテムを活用して、自分だけのアウトドアスタイルを作り上げましょう。
これらのコツを実践すれば、どんなシーンでも失敗しないアウトドアコーデが完成します。
快適でスタイリッシュなアウトドアライフを楽しんでください!
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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