ニュージーランド発のアウトドアブランドであるicebreaker(アイスブレーカー)は、メリノウールを活用した高機能なウェアを展開し、シンプルかつ洗練されたデザインで世界中のアウトドア愛好家や日常使いのユーザーに支持されています。
天然素材の持つ特性を最大限に活かしながら、サステナブルな視点で製品開発を行う姿勢も大きな魅力の一つです。
この記事では、icebreaker(アイスブレーカー)の起源と歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについてご紹介します。
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icebreaker(アイスブレーカー)の起源と歴史
ニュージーランド発のアウトドアブランド、icebreaker(アイスブレーカー)は、メリノウール製品のパイオニアとして知られています。
ここからはicebreaker(アイスブレーカー)の起源と歴史を詳しく解説していきます。
ブランド創設の背景
1995年、当時24歳のジェレミー・ムーンは、アメリカ人の友人を通じてニュージーランドのメリノウール農家と出会いました。
彼は初めてメリノウール製のTシャツを手にし、その柔らかさと快適さに感銘を受けました。
従来のウール製品に対する「チクチクする」という固定観念を覆すその着心地に魅了されたムーンは、この素材の可能性を広めるため、icebreaker(アイスブレーカー)を設立しました。
メリノウールの特性と選択
メリノウールは、ニュージーランドの過酷な自然環境で育つメリノ種の羊から採取されます。
この素材は、冬は暖かく、夏は涼しいという優れた温度調節機能を持ち、吸湿性や防臭性にも優れています。
ムーンは、化学繊維全盛の時代にあって、天然素材であるメリノウールの持つ可能性に着目し、その普及を目指しました。
ブランドの成長と挑戦
創業当初、icebreaker(アイスブレーカー)はニュージーランド国内での認知度向上に苦戦していました。
しかし、2000年頃からメリノウールの優れた特性が徐々に認知され、ヨーロッパやアメリカなど海外市場への進出を果たしました。
現在では、世界50カ国以上、約4,700店舗で製品が取り扱われるまでに成長しています。
サステナビリティと倫理的配慮
icebreaker(アイスブレーカー)は、設立当初からサステナビリティを重視し、自然素材の活用や動物福祉、環境への配慮をブランドの核としてきました。
特に、メリノウールの供給元である牧場とは長期契約を結び、羊の福祉や環境保護に努めています。
また、製品のトレーサビリティを確保するため、「Baacode」というシステムを導入し、消費者が自分の購入した製品がどの牧場から来たのかを確認できるようにしています。
日本市場への展開
2012年からは、日本国内での展開を開始し、2014年からは日本市場向けの製品企画・開発も行っています。
日本人の体型や嗜好に合わせたデザインやサイズ展開を行い、国内の消費者にも受け入れられる製品作りを進めています。
icebreaker(アイスブレーカー)は、創業以来、天然素材の持つ力を最大限に活かし、環境と共生する製品作りを続けています。
その歩みは、単なるアウトドアブランドの枠を超え、サステナブルな未来を目指す姿勢を示しています。
icebreaker(アイスブレーカー)創業者 ジェレミー・ムーン
icebreaker(アイスブレーカー)の創業者、ジェレミー・ムーン氏は、ニュージーランド出身の起業家であり、天然素材を活用したアウトドアウェアの革新者として知られています。
彼の情熱とビジョンが、icebreaker(アイスブレーカー)を世界的なブランドへと成長させました。
若き日の出会いとブランド設立
24歳のとき、ムーン氏はリサーチ会社を辞め、自宅を担保に銀行から資金を調達し、アウトドア用メリノウール衣類の新しいカテゴリーを創出するため、icebreaker(アイスブレーカー)を立ち上げました。
当時、彼は何をしているのか明確には理解していなかったものの、美しい天然素材への情熱に突き動かされていました。
ムーン氏は、アメリカ人の友人を通じてニュージーランドのメリノウール農家と出会い、初めてメリノウール製のTシャツを手にしました。
その柔らかさと快適さに感銘を受け、従来のウール製品に対する固定観念を覆すその着心地に魅了されました。
この経験が、彼にicebreaker(アイスブレーカー)を設立するきっかけを与えました。
ブランドの成長と挑戦
設立当初、ムーン氏は法律関係の仕事をしていた友人ミシェル・ミッチェルを説得し、ビジネスパートナーとして迎えました。
二人は古い車に乗り込み、ニュージーランド中のアウトドアショップに初のコレクションを売り込みました。
最初の製品はネイビーと白の2色展開でしたが、カラーやストライプを追加することで人気が高まりました。
当初、スポーツ業界では化学繊維が主流であり、天然素材のウール製品は受け入れられにくい状況でした。
しかし、ムーン氏の情熱と製品の品質により、徐々に市場での認知度を高め、現在では世界50カ国以上、約4,700店舗で販売されるまでに成長しました。
サステナビリティと自然へのこだわり
ムーン氏は、設立当初からエコロジーとエコノミーのバランスを重視し、メリノウールへの情熱と長期的な視野を持ってビジネスを展開してきました。
彼は、メリノ生産者、工場、小売業者、スタッフなど、キープレーヤーとの長期的な関係を築くことに焦点を当て、自然との結びつき、そして人との結びつきを基本理念としています。
icebreaker(アイスブレーカー)」に関して、「デザインの特徴とスタイルジェレミー・ムーン氏のビジョンと情熱は、icebreaker(アイスブレーカー)を単なるアウトドアブランドから、サステナブルな未来を目指すリーダーへと導きました。
彼の取り組みは、天然素材の可能性を最大限に引き出し、環境と共生する製品作りの重要性を示しています。
icebreaker(アイスブレーカー)のデザインの特徴とスタイル
icebreaker(アイスブレーカー)は、ニュージーランド産の高品質なメリノウールを主素材とし、機能性とデザイン性を兼ね備えたアウトドアウェアを提供するブランドです。
その製品は、天然素材の特性を最大限に活かし、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
メリノウールの特性を活かしたデザイン
icebreaker(アイスブレーカー)の製品は、メリノウールの優れた特性を活かすため、パーツごとに編み地やニット構造を変化させています。
例えば、保温性が求められる前身頃にはメリノウールの中綿を採用し、通気性が必要な背面中央にはメッシュパネルを配置するなど、機能性を追求したデザインが施されています。
タイムレスでジェンダーレスなスタイル
同ブランドは、シーンやシーズンを超えて着用できる「タイムレス」なデザインと、男性・女性問わず着用できる「ジェンダーレス」なシルエットを採用しています。
これにより、流行に左右されない普遍的なスタイルを提供し、多くの人々に長く愛用されています。
サステナビリティへの取り組み
icebreaker(アイスブレーカー)は、生産過程で廃棄物を排出しないよう配慮した「ZERO WASTE」の精神に基づいてデザインを行っています。
これにより、環境への負荷を最小限に抑え、サステナブルな製品作りを実現しています。
このように、icebreaker(アイスブレーカー)のデザインは、メリノウールの特性を最大限に活かし、機能性、普遍性、そして環境への配慮を融合させたスタイルが特徴です。
その結果、アウトドアシーンだけでなく、日常生活でも快適に着用できるウェアとして、多くのユーザーから支持を得ています。
まとめ:icebreaker(アイスブレーカー) ブランドリリース
icebreaker(アイスブレーカー)は、メリノウールの特性を活かした高機能なウェアを提供するブランドとして、シンプルで洗練されたデザインとサステナブルな理念を両立させています。
タイムレスでジェンダーレスなスタイルを採用し、アウトドアから日常まで幅広く対応できるアイテムを展開している点も特徴です。
環境への配慮を重視しながら、機能性と快適性を兼ね備えたウェアを生み出すicebreaker(アイスブレーカー)は、これからも多くの人々に愛され続けるブランドとして進化し続けるでしょう。
PROFILE

- メンズファッション専門WEBライター
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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