ヴィンテージの趣と現代的な機能性を兼ね備え、アウトドアと都市生活の両方に馴染むウェアを提案するブランド、Battenwear(バテンウェア)。
その魅力は、単なるアウトドアブランドの枠を超え、日々のライフスタイルを豊かに彩る「着る道具」として多くのファンを惹きつけています。
この記事では、Battenwear(バテンウェア)のブランド起源と歴史、創業者の背景、デザインに込められた特徴とスタイルについてご紹介します。
目次
Battenwear(バテンウェア)の起源と歴史
ブランドの誕生:ニューヨーク・ブルックリンからのスタート
Battenwear(バテンウェア)は、2011年にアメリカ・ニューヨークのブルックリンで誕生したブランドです。
創設者でありデザイナーを務めるのは、日本人の長谷川晋也氏。
彼は幼少期からサーフィンに親しみ、アウトドアへの強い関心を持つ人物で、ヴィンテージクロージングへの造詣も深く、Woolrich Woolen Millsでの経験も積んでいます。
これらの背景が、ブランドの世界観とプロダクトに色濃く反映されています。
デザイン哲学とコンセプト
Battenwear(バテンウェア)の根幹にあるのは、「旅に適した服づくり」という明確なコンセプトです。
デザインは1960〜1980年代のアメリカ製スポーツウェアやアウトドアウェアから着想を得ており、日常使いできるファッション性と、旅やアウトドアでも信頼できる機能性を兼ね備えています。
長谷川氏の私生活における“移動”や“アクティビティ”の体験が、製品づくりの発想源となっており、コレクションの多くはMade in USAにこだわって展開されています。
代表的なアイテムとその特徴
Battenwear(バテンウェア)のプロダクトには、ブランドの思想が表れた象徴的なアイテムが多数あります。
たとえば「アノラックパーカー」はレトロなデザインながらパッカブル仕様となっており、旅先やアウトドアシーンでも活躍。
「ウィークエンドジャケット」はクラシカルなナイロンジャケットでありながら、軽量でタフな作りが特徴です。
また「スウェットプルオーバー」は指ぬき仕様や裾のドローコードを取り入れ、ギア感と日常性を見事に融合させた一着です。
日本市場での展開と評価
Battenwear(バテンウェア)は日本国内でも評価が高く、セレクトショップを中心に取り扱いが拡大しています。
アメリカ製アイテムの信頼性やデザイン性の高さが、日本のファッション好きやアウトドア愛好家の間で支持を集めており、日本製の限定アイテムも展開されています。
たとえば「TOPANGA PULLOVER」は日本国内で生産され、軽やかさとデザイン性を両立したプルオーバーとして注目を集めています。
Battenwear(バテンウェア)は、長谷川晋也氏のライフスタイルを体現するブランドとして、サーフィン・アウトドア・ヴィンテージという要素を軸に展開されています。
アメリカ製にこだわりながらも、日本の丁寧なものづくりにも注目し、ファッション性と実用性を両立させた製品が魅力です。
今後も、旅と自由を楽しむすべての人に寄り添うブランドとして、その存在感を高めていくことでしょう。
Battenwear(バテンウェア)の創業者:長谷川晋也氏の軌跡
サラリーマンからファッションデザイナーへの転身
Battenwear(バテンウェア)の創業者でありデザイナーの長谷川晋也氏は、かつては日本でサラリーマンとして働いていました。
30歳の時にキャリアを大きく転換し、アメリカのニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)へ留学。
そこでファッションマーケティングを学び、ファッション業界への第一歩を踏み出します。
卒業後は、ヴィンテージクロージングを扱う「What Comes Around Goes Around」で経験を積み、その後、ENGINEERED GARMENTS(エンジニアド ガーメンツ)の鈴木大器氏が手掛けるWoolrich Woolen Mills(ウールリッチ ウーレンミルズ)のプロジェクトにアシスタントデザイナーとして参加。
これらの実務経験を通じて、デザインの基礎と独自のスタイルを確立していきました。
Battenwear(バテンウェア)の設立と理念
2011年、長谷川氏はニューヨーク・ブルックリンにて、自身のブランドであるBattenwear(バテンウェア)を設立します。
ブランドの理念は、サーフィンやトレッキングといったアウトドアアクティビティをこよなく愛する自身のライフスタイルに根差したもので、「上質なヴィンテージスポーツウェア」「機能性豊かなアウトドアウェア」「スタイリッシュな日常着」の3軸で構成されています。
このようなブランド哲学は、彼自身がアクティブな生活の中で感じた「こんなウェアがあればいいのに」という実体験に基づいており、単なるファッションブランドではなく“ライフスタイル提案型ブランド”として高い評価を受けています。
カリフォルニア・トパンガキャニオンへの移転
2017年、長谷川氏は家族とともにニューヨークを離れ、カリフォルニア州の自然豊かなエリア、トパンガキャニオンへ移住しました。
この新天地での暮らしは、彼のクリエイションにもさらなる変化をもたらしています。
太平洋を望む大自然の中で、よりナチュラルで機能的なプロダクトづくりに取り組むようになり、妻とともに少人数でブランドを運営しています。
都市的な要素と自然への敬意を融合させるという彼の哲学は、Battenwear(バテンウェア)のプロダクトにも色濃く表れており、アウトドアだけでなく都市生活にもマッチするウェアとして、多くの支持を集めています。
長谷川晋也氏は、異業種からファッション業界に飛び込み、自身の体験と価値観を表現するブランド、Battenwear(バテンウェア)を築き上げました。
彼の歩みは、人生の転機を恐れず挑戦し続けることの大切さを教えてくれます。
これからもBattenwear(バテンウェア)は、アウトドアと都市生活の垣根を越えるウェアを通じて、多くの人々のライフスタイルに寄り添っていくことでしょう。
Battenwear(バテンウェア)のデザインの特徴とスタイル
ヴィンテージスポーツウェアからのインスピレーション
Battenwear(バテンウェア)のデザインは、1960〜1980年代のアメリカ製スポーツウェアやアウトドアウェアに着想を得ています。
創業者である長谷川晋也氏が幼少期から親しんだサーフカルチャーやアウトドアライフが色濃く反映されており、クラシックなデザインながらも現代の生活に馴染むスタイルに仕上げられています。
レトロ感を感じさせるデザイン要素が多く取り入れられている一方で、過去のアイテムを忠実に再現するだけではなく、現代的な実用性や快適性が融合している点が特徴です。
機能性とスタイルの融合
Battenwear(バテンウェア)のプロダクトは、アウトドアでの使用を前提としながらも、タウンユースにも適した洗練されたデザインが魅力です。
代表的なアノラックパーカーは、パッカブル仕様で携帯性に優れており、旅先でも活躍します。
また、ウィークエンドジャケットは撥水性のあるナイロン素材を使用し、軽量で春先の羽織りとして最適です。
スウェットプルオーバーには、袖の指ぬきや裾のドローコードが施され、クラシカルな見た目に機能性を加えたアイテムとなっています。
素材と生産へのこだわり
Battenwear(バテンウェア)は、ブランド創設当初から「Made in USA」にこだわっており、アメリカ国内の工場で生産されることによる品質の高さとトレーサビリティを重視しています。
また一部アイテムでは日本製を採用するなど、製品ごとに最適な生産体制を取っている点も特徴です。
たとえば「TOPANGA PULLOVER」は日本国内で生産されたモデルであり、丁寧な縫製とこだわり抜かれた素材選びが評価されています。
また、スウェット類はカナダ製を採用するなど、地域に応じた特性を活かしたモノづくりが行われています。
デザインの進化とブランドの今後
2017年にカリフォルニア州トパンガキャニオンに移住した長谷川氏は、自然に囲まれた暮らしの中で、新たな着想を得ながらBattenwear(バテンウェア)のデザインを進化させています。
都市的な要素とナチュラルなライフスタイルを掛け合わせたアイテムづくりにシフトし、機能性と快適性をさらに高めたコレクションを展開しています。
2022年の秋冬コレクションではブランド設立10周年を記念したプロダクトも発表され、今後のブランド展開にも注目が集まっています。
Battenwear(バテンウェア)は、ヴィンテージの魅力と現代の機能性を融合させたデザインを核に、アウトドアと日常の境界を越えるスタイルを提案しています。
素材や生産地に対するこだわり、そして自然環境から得られるインスピレーションを生かしたデザインは、多くのファッションユーザーに支持されています。
これからも、Battenwear(バテンウェア)は変化するライフスタイルに寄り添いながら、独自の進化を遂げていくことでしょう。
まとめ:Battenwear(バテンウェア) ブランドリリース
Battenwear(バテンウェア)は、ヴィンテージスポーツウェアから着想を得たクラシカルなデザインと、現代のアウトドアシーンや日常生活に対応する機能性を両立させたブランドです。
アメリカ製や日本製へのこだわり、地域性を活かした素材選び、そして自然の中で培われた創造性が、プロダクト一つひとつに表現されています。
都市と自然を行き来する現代のライフスタイルに寄り添いながら、今後も進化を続けるBattenwear(バテンウェア)は、アウトドアファッションを愛するすべての人にとって、注目すべきブランドであることは間違いありません。
PROFILE

- メンズファッション専門WEBライター
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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