ストリートファッションは、自由なスタイルと個性を大切にするファッションとして、多くの若者から支持されています。
しかし、実際にどのように取り入れるべきか、どのアイテムを選び、どうコーディネートすればいいのか悩む方も少なくありません。
ストリート系男子としてのスタイルを完成させるためには、アイテムの選び方やコーディネートのテクニック、そして自分らしいスタイルを見つける心構えが重要です。
この記事では、ストリート系男子のファッションスタイルの特徴や定番アイテム、ファッションテクニック、さらにストリートファッションを楽しむための心構えについてご紹介します。
目次
ストリート系男子とは?自由で個性的なスタイルの魅力
ストリート系男子は、ストリートファッションを中心に取り入れたスタイルを楽しむ男性を指します。
このファッションスタイルは、スケートボードやヒップホップなどのサブカルチャーから影響を受け、都市の若者を中心に広がりました。
個性を重視し、ルールに縛られない自由なスタイルが特徴で、オーバーサイズのトップスやダメージジーンズ、スニーカー、キャップなど、ストリートファッションの定番アイテムを取り入れたコーディネートが主流です。
ストリートファッションの背景:アメリカ発のムーブメントが日本に与えた影響
ストリートファッションは1970年代にアメリカで誕生しました。
当時の社会情勢や若者文化が融合し、街中で生まれたファッションスタイルが次第にムーブメントとして確立されました。
このスタイルは、日本でも1990年代に「裏原宿」などのサブカルチャームーブメントを通じて取り入れられ、多くの若者に支持されるようになりました。
ストリートファッションの成長には、個性や自己表現を重視する若者の文化的背景が強く影響しています。
ストリート系男子に欠かせないファッションアイテム
ストリート系男子の定番アイテムとして、オーバーサイズのパーカーやTシャツ、ダメージ加工が施されたジーンズ、クラシックなスニーカーなどが挙げられます。
また、キャップやバケットハットなどの小物もコーディネートにアクセントを加えるアイテムとして人気です。
ブランドとしては、Supreme(シュプリーム)、Palace Skateboards(パレス スケートボード)、Stüssy(ステューシー)などが定番で、これらのブランドはシンプルながらも個性的なデザインが特徴です。
大人のストリート系男子スタイルとは
ストリートファッションは、年齢を問わず楽しめるスタイルです。
大人のストリート系男子は、シンプルなアイテムを使い、ロゴや色合いも控えめにまとめることで、洗練された印象を与えます。
例えば、無地のパーカーに細身のデニムを合わせるなど、全体的にキレイめな印象を保ちながらもストリート感を出すのがポイントです。
また、シルエットにこだわり、パンツかトップスのいずれかをジャストサイズにすることで、バランスの取れたスタイルが完成します。
ストリートファッションの歴史と背景
ストリートファッションは、都市部の若者文化から自然発生的に生まれたファッションスタイルであり、特定のデザイナーやブランドによるものではなく、路上での自己表現やサブカルチャーの影響を受けて発展してきました。
その歴史と背景を詳しく見ていきましょう。
1940年代:戦後のアメリカ文化の影響
第二次世界大戦後、日本はアメリカの文化やファッションの影響を強く受けました。
特に、アメリカ製の派手な原色の服を着た「パンパン」と呼ばれるストリートガールが登場し、アメリカンスタイルが日本の若者の間で普及しました。
1950年代:アプレ族とアメリカンスタイルの普及
1950年代には、アメリカを意識したファッションを好む若者たちが「アプレ族」と呼ばれ、アメリカンスタイルが一般の女性にも広がりました。
また、映画『ローマの休日』や『麗しのサブリナ』の影響で、オードリー・ヘプバーンのスタイルを真似るシネマファッションが流行しました。
1960年代:若者文化の台頭と多様なスタイルの登場
1960年代は高度経済成長期であり、戦後生まれのベビーブーム世代の若者たちがファッションの中心となりました。
六本木族やみゆき族など、特定の都市を中心としたファッションムーブメントが起こり、ビートルズの来日やミニスカートの流行など、多様なスタイルが登場しました。
1970年代:サブカルチャーとストリートファッションの融合
1970年代には、ヒッピームーブメントやフォークロア、ニュートラ(ニュー・トラディショナル)など、サブカルチャーとストリートファッションが融合し、多様なスタイルが生まれました。
また、竹の子族やハマトラ(横浜系ニュートラ)など、地域発のファッションも注目を集めました。
1980年代:ブランド志向とDCブランドの台頭
1980年代はブランド志向が強まり、DCブランド(デザイナーズ&キャラクターズブランド)が台頭しました。
また、女子大生ブームやオリーブ少女、ボディコン、渋カジなど、多様なファッションスタイルが流行しました。
1990年代:ストリートブランドとコギャル文化
1990年代には、ストリートブランドが登場し、コギャル文化が広がりました。
また、ユニクロのフリースブームやアムラー、シノラーなど、個性的なスタイルが注目を集めました。
2000年代以降:多様化とグローバル化
2000年代以降、ストリートファッションは多様化し、ヒップホップ系ファッションや森ガール、しまラーなど、さまざまなスタイルが登場しました。
また、インターネットの普及により、海外のファッション情報が容易に入手できるようになり、グローバルな視点でのファッションが取り入れられるようになりました。
このように、ストリートファッションは時代や社会の変化とともに進化し、多様なスタイルが生まれてきました。
現在でも、若者を中心に個性を表現する手段として、ストリートファッションは重要な位置を占めています。
ストリート系男子のファッションアイテム
ストリート系男子のファッションは、個性と自由を重視し、さまざまなアイテムを組み合わせて独自のスタイルを表現します。
以下に、定番のファッションアイテムとその特徴を詳しく紹介します。
オーバーサイズのトップス
オーバーサイズのTシャツやパーカーは、ストリートファッションの象徴的なアイテムです。
ゆったりとしたシルエットがリラックス感を演出し、レイヤードスタイルにも適しています。
特に、シンプルなデザインやブランドロゴが入ったものが人気です。
ダメージジーンズ
ダメージ加工が施されたジーンズは、ストリートスタイルに欠かせないアイテムです。
適度なダメージがカジュアルさと個性を引き立て、さまざまなトップスと合わせやすいのが特徴です。
スリムフィットからワイドシルエットまで、多様なデザインが展開されています。
スニーカー
スニーカーは、ストリートファッションの足元を彩る重要なアイテムです。
特に、ナイキやアディダスなどの定番ブランドのモデルは高い人気を誇ります。
また、限定モデルやコラボレーション商品も注目されており、個性的なデザインで差別化を図ることができます。
キャップやバケットハット
キャップやバケットハットは、コーディネートのアクセントとして活躍します。
シンプルなデザインから派手な柄物まで、多様なバリエーションがあり、季節や気分に合わせて選ぶことができます。
特に、ニューエラなどのブランドは定番として支持されています。
アクセサリー
ネックレスやブレスレット、リングなどのアクセサリーは、ストリートスタイルに個性を加える重要な要素です。
シルバーアクセサリーやレザーアイテムなど、素材やデザインにこだわったものを選ぶことで、全体のコーディネートに深みを持たせることができます。
バッグ
ウエストポーチやバックパックなどのバッグは、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとして人気です。
特に、スポーツブランドやアウトドアブランドのものは、耐久性とデザイン性の両方を持ち合わせており、ストリートファッションに取り入れやすいです。
これらのアイテムを組み合わせることで、ストリート系男子ならではの個性的なスタイルを完成させることができます。
自分らしいコーディネートを楽しむために、さまざまなアイテムを試してみてはいかがでしょうか。
ストリート系男子のファッションスタイルの種類
ストリート系男子のファッションは、多様なサブカルチャーやライフスタイルから影響を受け、さまざまなスタイルが存在します。
以下に、代表的なスタイルとその特徴を詳しく解説します。
スケータースタイル
スケータースタイルは、スケートボード文化から派生したファッションで、機能性と動きやすさを重視しています。
オーバーサイズのTシャツやフーディ、ワイドパンツ、スニーカーが定番アイテムです。
ブランドとしては、Supreme(シュプリーム)やThrasher(スラッシャー)が人気です。
ヒップホップスタイル
ヒップホップスタイルは、音楽ジャンルであるヒップホップから影響を受けたファッションで、派手な色使いや大胆なデザインが特徴です。
バギーパンツ、キャップ、ゴールドチェーンなどのアクセサリーが定番アイテムです。
ブランドとしては、A BATHING APE(ア ベイシング エイプ)やStüssy(ステューシー)が知られています。
アメカジスタイル
アメカジスタイルは、アメリカンカジュアルの略で、デニムジャケットやチェックシャツ、チノパンなど、アメリカのカジュアルウェアを取り入れたスタイルです。
シンプルでありながらも、ヴィンテージ感やラフさが魅力です。
ブランドとしては、Levi's(リーバイス)やRalph Lauren(ラルフ ローレン)が定番です。
スポーツミックススタイル
スポーツミックススタイルは、スポーツウェアを日常のファッションに取り入れたスタイルで、アスレジャーとも呼ばれます。
ジャージやスウェットパンツ、スニーカーなど、スポーティーなアイテムをカジュアルに着こなします。
ブランドとしては、Nike(ナイキ)やAdidas(アディダス)が人気です。
ミリタリースタイル
ミリタリースタイルは、軍服やミリタリーアイテムを取り入れたスタイルで、カーキやオリーブドラブなどのカラーが特徴です。
ミリタリージャケットやカーゴパンツ、ブーツなどが定番アイテムです。
ブランドとしては、Alpha Industries(アルファ インダストリーズ)やRothco(ロスコ)が知られています。
これらのスタイルは、それぞれ独自の歴史と背景を持ち、個性を表現する手段として多くの人々に支持されています。
自分の好みやライフスタイルに合わせて、これらのスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ストリート系男子のファッションテクニック
ストリートファッションは、個性と自由を重視するスタイルであり、細部にまでこだわることで洗練された印象を与えることができます。
以下に、ストリート系男子が取り入れるべき具体的なファッションテクニックを紹介します。
オーバーサイズアイテムの活用
オーバーサイズのトップスやボトムスは、ストリートファッションの定番です。
しかし、全身をオーバーサイズでまとめるとだらしなく見える可能性があります。
そのため、トップスをオーバーサイズにした場合は、ボトムスをタイトにするなど、メリハリをつけることでバランスの良いシルエットを作ることができます。
レイヤードスタイルの取り入れ
重ね着(レイヤード)は、コーディネートに奥行きを与え、個性的なスタイルを演出します。
例えば、Tシャツの上にシャツを羽織り、その上にジャケットを重ねることで、異なる素材や色を組み合わせた独自のスタイルを作ることができます。
レイヤードの際は、色のトーンや素材感を意識して統一感を持たせることがポイントです。
カラーコーディネートの工夫
ストリートファッションでは、鮮やかな色使いや大胆な配色が特徴的です。
しかし、色の組み合わせを間違えるとチグハグな印象を与えてしまいます。
基本的には、ベースカラーを決め、それにアクセントカラーを加えることでまとまりのあるコーディネートを作ることができます。
また、同系色でまとめるモノトーンコーデも洗練された印象を与えます。
アクセサリーの効果的な活用
キャップやネックレス、ブレスレットなどのアクセサリーは、シンプルなコーディネートにアクセントを加える重要なアイテムです。
例えば、シンプルなTシャツにキャップを合わせるだけで、ストリート感が増します。
ただし、アクセサリーの付けすぎは逆効果になることもあるため、バランスを考えて取り入れることが大切です。
タックインの活用
トップスをボトムスにタックインすることで、スタイルに変化を加えることができます。
特に、オーバーサイズのトップスをタックインすることで、ウエストラインを強調し、全体のシルエットを引き締める効果があります。
また、タックインすることで脚長効果も期待できます。
これらのテクニックを取り入れることで、ストリート系男子としてのファッションをより洗練されたものにすることができます。
自分らしさを大切にしつつ、さまざまなスタイルに挑戦してみてください。
まとめ:自由と個性を尊重するストリート系男子ファッション
ストリートファッションは、自由と個性を尊重するスタイルであり、自分らしさを表現するための魅力的な手段です。
この記事でご紹介したアイテム選びやコーディネートのテクニック、そして自分のスタイルを楽しむ心構えを意識することで、より自信を持ってストリート系ファッションを取り入れることができるでしょう。
流行や他人の目を気にせず、自分にフィットするスタイルを見つけ、ストリートファッションを心から楽しんでください。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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