ファッションの世界で時代を超えて愛され続けるスタイルの一つに「アイビールック」があります。
このスタイルは、1950年代から1960年代にかけてアメリカの名門大学であるアイビーリーグの学生たちによって生まれ、清潔感と知的さを兼ね備えた上品なファッションとして確立されました。
アイビールックは、シンプルでありながらも細部にこだわったスタイルが魅力で、紺ブレザーやボタンダウンシャツ、コットンパンツ、ローファーといった代表的なアイテムを使用します。
これらのアイテムを適切に組み合わせることで、誰でも簡単に洗練されたアイビースタイルを楽しむことができます。
この記事では、アイビールックの特徴と代表的なアイテム、さらにその具体的なコーディネート方法についてご紹介します。
目次
アイビールックの歴史と発展
アイビールックは、1950年代にアメリカの東部に位置する名門私立大学8校(アイビーリーグ)の学生たちが好んで着用していたファッションスタイルから始まりました。
このスタイルは、知性と上品さを象徴するものとして広く認識されています。
アイビーリーグとその影響
アイビーリーグは、ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学の8校を指します。
これらの大学の学生たちは、質の高い教育と共に、洗練されたファッションを通じて自らのステータスを示しました。
プレッピールックとの関係
アイビールックは、プレッピールックとも密接に関連しています。
プレッピールックは、アイビーリーグを目指す私立中学や高校の学生たちのスタイルを指し、アイビールックにカラフルなアイテムや遊び心を加えたスタイルが特徴です。
CHECK
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アイビールックの特徴とアイテム
アイビールックの特徴
アイビールックは、1950年代から1960年代にかけてアメリカの東部にある名門私立大学(アイビーリーグ)の学生たちが着ていたスタイルに由来します。
清潔感と知的さ
アイビールックの最大の特徴は、清潔感と知的さです。
シンプルでありながらも上品なアイテムを組み合わせることで、洗練されたスタイルが完成します。
シルエットやカラーの選び方にもこだわりがあり、全体的に落ち着いた印象を与えることが重視されます。
アイビールックの代表的なアイテム
紺ブレザー
紺ブレザーはアイビールックを象徴するアイテムです。
金ボタン付きの紺ブレザーは、知的でクラシックな印象を与え、どのようなコーディネートにも合わせやすい万能アイテムです。
特に、ネイビーのカラーは他のアイテムとも調和しやすく、アイビールックの基本となります。
ボタンダウンシャツ
ボタンダウンシャツは、カジュアルでありながらも上品な印象を与えるため、アイビールックの必須アイテムです。
白やストライプのデザインが一般的で、襟がしっかりと立つものが好まれます。
このシャツは、ジャケットの下に着ることで、全体のコーディネートを引き締めます。
コットンパンツ
コットンパンツは、オフホワイト、ベージュ、ネイビーなどの色が選ばれ、きれいめで清潔感のあるスタイルを演出します。
パンツのシルエットは細身であり、裾は少し短めに設定されることが多いです。
これにより、足元がすっきりとした印象になります。
ローファー
ローファーは、マニッシュでありながらも上品な足元を作るためのアイテムで、アイビールックには欠かせません。
特に、コインローファーが人気で、シンプルなデザインが全体のスタイルを引き立てます。
アイビールックは、シンプルでありながらも細部にこだわったスタイルが魅力です。
代表的なアイテムである紺ブレザーやボタンダウンシャツ、コットンパンツ、ローファーを取り入れることで、誰でも簡単にこの洗練されたスタイルを楽しむことができます。
適切なカラーとシルエットの選び方に注意を払い、アクセサリーでアクセントをつけることで、上品で知的なコーディネートが完成します。
アイビールックのスタイルのポイント
カラーの選び方
基本カラー
アイビールックでは、ネイビー、ホワイト、ベージュといった落ち着いたカラーが基調となります。
これらのカラーは、上品で洗練された印象を与え、コーディネートの基盤となります。
特にネイビーの紺ブレザーやホワイトのボタンダウンシャツは、アイビールックの象徴的なアイテムです。
コントラストとバランス
カラーのコーディネートでは、トップスとボトムスの間で適度なコントラストをつけることが重要です。
例えば、ネイビーのブレザーにはホワイトのシャツやベージュのパンツを合わせることで、全体のバランスが取れたコーディネートが完成します。
また、アクセサリーやシューズで差し色を加えることで、シンプルながらもおしゃれな印象を与えることができます。
シルエットの選び方
ジャケット
ジャケットはタイトすぎず、適度にフィットするシルエットを選びます。
肩幅がしっかりと合ったジャケットは、清潔感と知的さを強調します。
また、ジャケットの丈は腰の位置で切れるものが一般的で、長すぎないことがポイントです。
パンツ
パンツは細身のシルエットを選びますが、スリムすぎないことが重要です。
適度にフィットするパンツは、きれいめな印象を与えます。
パンツの裾は少し短めに設定し、足首が見える程度にすることで、全体のバランスが取れたスタイルが完成します。
シャツ
シャツはボタンダウンシャツを選び、襟がしっかりと立つものを選ぶと良いです。
襟の形がしっかりしていることで、全体の印象が引き締まります。
また、シャツの袖丈も重要で、手首の位置で切れる長さを選ぶとバランスが良くなります。
アクセサリーの選び方
ネクタイ
アイビールックには、シンプルでクラシックなネクタイがよく合います。
ストライプやドットのデザインが一般的で、カラーはネイビーやバーガンディなどの落ち着いた色合いが推奨されます。
時計
腕時計は、シンプルで上品なデザインのものを選びます。
レザーバンドやメタルバンドのクラシックな時計が、アイビールックの知的さを引き立てます。
靴
ローファーやデッキシューズなど、上品な靴を選びます。
これらの靴は、コーディネート全体を引き締める役割を果たします。
アイビールックは、シンプルでありながらも細部にこだわったスタイルが魅力です。
カラーやシルエット、アクセサリーの選び方に注意を払い、上品で洗練されたコーディネートを楽しむことができます。
これらのポイントを押さえることで、誰でも簡単にアイビールックを取り入れることができます。
現代のアイビールック
アイビールックは、1960年代に日本でも流行し、現在でも多くのファッション愛好家に支持されています。
例えば、VAN Jacket(ヴァンヂャケット)の石津謙介氏がこのスタイルを日本に広め、多くの若者が取り入れるようになりました。
現代では、伝統的なスタイルに現代的な要素を加えることで、新しいアイビールックが形成されています。
アイビールックは、シンプルでありながらも細部にこだわったスタイルが魅力で、時代を超えて愛されるファッションスタイルです。
適切なアイテムとコーディネートを取り入れることで、誰でも簡単にこの洗練されたスタイルを楽しむことができます。
まとめ:清潔感と知的さを兼ね備えた上品なアイビールック
アイビールックは、1950年代から1960年代にかけてアメリカの名門大学アイビーリーグの学生たちによって生まれた、清潔感と知的さを兼ね備えた上品なファッションスタイルです。
このスタイルは、紺ブレザーやボタンダウンシャツ、コットンパンツ、ローファーといった代表的なアイテムを使用することで、シンプルでありながらも洗練された印象を与えます。
アイビールックのコーディネートでは、カラーの選び方やシルエットのバランスが重要です。
ネイビー、ホワイト、ベージュといった落ち着いたカラーを基調とし、適度にフィットするシルエットを選ぶことで、上品で知的なスタイルが完成します。
また、シンプルでクラシックなアクセサリーを取り入れることで、全体の洗練された印象を高めることができます。
この記事では、アイビールックの特徴と代表的なアイテム、具体的なコーディネート方法についてご紹介しました。
アイビールックは、時代を超えて愛されるスタイルであり、誰でも簡単に取り入れることができるファッションです。
適切なアイテムとコーディネートを取り入れ、洗練されたアイビースタイルを楽しんでください。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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