サスペンダーは、クラシックなアイテムとしての魅力を持ちながらも、現代のファッションシーンで幅広いスタイリングに取り入れられています。
ビジネスシーンでの上品な装いからカジュアルなスタイルまで、さまざまなシーンで活用できるサスペンダーは、その選び方や使い方によって印象が大きく変わります。
しかし、適切にスタイリングしないと、コーディネートがちぐはぐになったり、全体のバランスが崩れてしまうことも。
この記事では、サスペンダーを活用したスタイリングのポイントや注意点について詳しくご紹介します。
どのようにして最適なサスペンダーを選び、効果的に使いこなすかを学びましょう。
目次
サスペンダーの魅力とトレンド
サスペンダーは、近年のメンズファッションにおいてクラシックなスタイルへの回帰と共に再注目されているアイテムです。
歴史的には、男性の正装の一部として使われており、ベルトよりも腹部への負担が少なく、体型を問わず快適に着用できることが特徴でした。
現在では、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで使えるファッションアイテムとして、多くのスタイルに取り入れられています。
サスペンダーの歴史と進化
サスペンダーは18世紀後半から19世紀にかけて、H型、X型、Y型と形を変えながら進化してきました。
それぞれの型には独自の特徴があり、フォーマルなスタイルからカジュアルなスタイルまで、さまざまなコーディネートに合わせやすくなっています。
H型はフィット感が高く、体型に合わせて調整しやすい一方、X型やY型はよりカジュアルな印象を与えます。
サスペンダーの現代的な利用とファッション性
現代のサスペンダーは、実用性だけでなくファッション性も重視されています。
クラシカルなスーツスタイルに取り入れることで、洗練された印象を与えることができる一方で、カジュアルなスタイルに合わせると一気におしゃれ感が増します。
特に、ストリートファッションやヴィンテージスタイルとの相性が良く、個性的な着こなしを楽しむことができます。
また、サスペンダーは色や素材、幅の選び方によって印象が大きく変わるアイテムです。
太めのサスペンダーはクラシックな印象を与え、スーツやジャケットスタイルと好相性です。
一方、細身のサスペンダーはよりモダンでスタイリッシュな印象を与えるため、カジュアルシーンやモード系のスタイルにぴったりです。
このように、サスペンダーはそのシンプルな構造と多彩なデザインで、さまざまなスタイルにフィットし、男性ファッションの中で重要なアクセサリーとしての地位を確立しています。
サスペンダーの基本スタイルと選び方
サスペンダーはその形状や素材、留め具のタイプによってさまざまなスタイルがあります。
選び方を間違えるとコーディネート全体のバランスが崩れてしまうこともあるため、基本的なスタイルと選び方をしっかりと理解しておくことが重要です。
サスペンダーの型別スタイル
サスペンダーの型には、主に以下の3種類があります。
各スタイルには異なる特徴とメリットがあるため、着用シーンやコーディネートに合わせて選ぶことが大切です。
- X型サスペンダー: 前2点と後ろ2点で固定するタイプで、後ろ側がクロスしています。このスタイルはバランスが良く、パンツのセンタープリーツが出やすいのが特徴です。X型サスペンダーはフォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで使用できるため、汎用性が高いのが魅力です。
- Y型サスペンダー: 前2点と後ろ1点で留めるデザインで、背面がスタイリッシュな印象になります。X型よりもカジュアルなコーディネートに向いており、カジュアルスタイルやスマートカジュアルな装いに適しています。しかし、体型やデザインによっては肩からずり落ちやすいので、選ぶ際には注意が必要です。
- H型サスペンダー: 前2点と後ろ2点で固定するX型と似ていますが、背中の部分が交差せずに皮革のパーツで繋がれているのが特徴です。身体へのフィット感が高く、動いてもずれにくい設計で、無骨で男らしい印象を与えることができます。特にワークウェアスタイルやアウトドアスタイルに合わせるのがおすすめです。
サスペンダーの素材と色の選び方
サスペンダーの素材や色選びも重要な要素です。
素材や色によって、コーディネートの印象が大きく変わるため、シーンに応じて適切なものを選ぶことが求められます。
- 素材: サスペンダーの素材には、レザー、エラスティック(伸縮素材)、シルクなどさまざまな種類があります。レザー素材はフォーマルな場面やビジネスシーンでの使用に適しており、シルク素材も高級感があり、結婚式やパーティーシーンでの使用に向いています。一方、エラスティック素材はカジュアルシーンでの使用が多く、ストリートファッションにも取り入れやすいです。
- 色と柄: サスペンダーの色や柄は、シーンやスタイルに応じて選ぶのが基本です。ビジネスシーンでは黒やネイビーなどシンプルで落ち着いた色を選び、無地やストライプ柄が無難です。一方で、カジュアルシーンでは赤や黄色などのアクセントカラーを使って遊び心のあるスタイルを楽しむことができます。柄物のサスペンダーは、シンプルな服装にアクセントとして加えることで、コーディネート全体にメリハリを与えることができます。
留め具の種類と選び方
サスペンダーの留め具には、主に「クリップ留め」と「ボタン留め」の2種類があります。
留め具の違いによって見た目の印象や使用感が異なるため、スタイルや好みに合わせて選びましょう。
- クリップ留め: クリップ留めは簡単に着脱できるのが特徴で、さまざまなズボンに対応できます。ただし、金具部分がズボンを傷つける可能性があるため、注意が必要です。また、見た目が少しカジュアルな印象になるため、フォーマルシーンよりもカジュアルシーンでの使用に向いています。
- ボタン留め: ボタン留めは、フォーマルな印象を与えるため、ビジネススーツやタキシードなどのフォーマルウェアに適しています。ボタンでしっかりと固定されるため、長時間の着用でも安定感があります。ボタン留め用のサスペンダーを使用する際には、ボタンが取り付けられた専用のズボンを選ぶ必要があります。
これらの情報を基に、サスペンダーを選ぶ際には、シーンやスタイル、素材、色、留め具のタイプなどを総合的に考慮することが重要です。
メンズサスペンダーの定番コーディネート例
サスペンダーは、シンプルなコーディネートにアクセントを加えるアイテムとして人気です。
以下は、メンズファッションでの定番コーディネート例とそのポイントです。
シャツ&チノパンスタイル
サスペンダーを使ったシャツとチノパンの組み合わせは、カジュアルながらもクラシックな雰囲気を持つコーディネートです。
特に、ベーシックなホワイトシャツとベージュのチノパンの組み合わせに、ブラックやネイビーのサスペンダーを加えることで、シンプルながらも洗練された印象を与えます。
このスタイルは、ビジネスカジュアルやデートにも最適です。サスペンダーの色をパンツと合わせると、統一感が生まれ、さらにおしゃれに見えます。
ニット&デニムスタイル
カジュアルなコーディネートとして、ボーダー柄のニットとデニムパンツにサスペンダーを合わせるスタイルも人気です。
ニットのボリューム感とデニムのラフな印象をサスペンダーが引き締めることで、こなれ感のあるスタイルが完成します。
このスタイルでは、太めのカジュアルなサスペンダーを選ぶと、バランスが取りやすくなります。
足元にはローファーを合わせることで、より一層おしゃれに仕上がります。
Tシャツ&ハイウエストパンツスタイル
シンプルなTシャツとハイウエストパンツの組み合わせにサスペンダーを取り入れると、簡単にスタイルアップが可能です。
このスタイルは、特に夏のカジュアルなシーンに最適で、Tシャツのシンプルさをサスペンダーが引き立ててくれます。
ハイウエストパンツを選ぶことで、脚長効果も期待でき、スタイル全体のバランスが良くなります。
Tシャツの色に合わせたサスペンダーを選ぶことで、統一感を持たせるのもポイントです。
ジャケット&スラックススタイル
フォーマルなスタイルには、ジャケットとスラックスにサスペンダーを合わせるのがおすすめです。
特に、タキシードやスーツスタイルでのサスペンダーの使用は、知的で洗練された印象を与えます。
無地のブラックサスペンダーを選ぶと、よりフォーマル感が高まり、ビジネスやフォーマルな場面で活躍します。
ジャケットを肩掛けにし、サスペンダーをチラ見せさせることで、こなれた大人のスタイルを演出できます。
ワイドパンツ&カジュアルシャツスタイル
トレンド感のあるワイドパンツとカジュアルシャツの組み合わせに、サスペンダーを加えるとおしゃれ度がアップします。
特に、暗めのカラーのワイドパンツに明るい色のサスペンダーを合わせると、コーディネート全体にアクセントを加えられます。
このスタイルは、モード感のあるコーディネートが好きな方にぴったりで、足長効果も期待できます。
これらの定番コーディネート例を参考に、サスペンダーを使ったスタイリングの幅を広げてみてください。
選ぶアイテムやスタイルに合わせて、さまざまなシーンでサスペンダーを活用することができます。
サスペンダーを使ったトレンドスタイルの紹介
サスペンダーは、近年のメンズファッションにおいて、クラシックからカジュアルまでさまざまなシーンで取り入れられています。
以下では、2024年のトレンドを踏まえたサスペンダーを使ったスタイルをご紹介します。
カジュアルスタイルでのサスペンダーの活用
カジュアルなスタイルにサスペンダーを取り入れることで、シンプルなコーディネートにアクセントを加えることができます。
例えば、白Tシャツとサスペンダーの組み合わせは、休日のリラックスしたスタイルに最適です。
このスタイルでは、黒のサスペンダーを使って全体の色を統一し、メガネや帽子などの小物でアクセントを付けることで、上品なカジュアルコーデを完成させることができます。
カラーはモノトーンでまとめると洗練された印象になります。
シャツとスラックスのフォーマルスタイル
サスペンダーはフォーマルな場面でも大活躍します。
シャツとスラックスにサスペンダーを合わせることで、上品でクラシックなスタイルを演出できます。
細身のシャツとスラックスを使い、H型やX型のサスペンダーを選ぶことで、Iラインシルエットが強調され、引き締まった印象を与えます。
また、革靴やシンプルなネクタイを合わせることで、よりフォーマル感を高めることができます。
結婚式やビジネスの場でも使えるコーディネートです。
トレンドを意識したモダンスタイル
2024年のトレンドとしては、クラシックスタイルの復活に加え、個性的なデザインのサスペンダーが注目されています。
例えば、タータンチェックや鮮やかなカラーのサスペンダーを使ったスタイルは、クラシカルな要素にモダンなエッセンスを加えています。
ブラウンやネイビーのチノパンと合わせることで、落ち着いた雰囲気を持ちつつも、サスペンダーの色柄で遊び心を取り入れることができます。
冬には、ツイードやフラノ素材のパンツとの相性も良く、季節感を感じさせるコーディネートに仕上がります。
ストリートスタイルとのミックス
ストリートファッションにもサスペンダーは取り入れられ、クラシックとカジュアルの融合が楽しめます。
オーバーサイズのフーディーやスウェットパンツにサスペンダーを合わせると、ストリート感を残しながらも、少し上品な雰囲気を加えることができます。
Y型のサスペンダーや、色味の強いデザインを選ぶことで、ストリートスタイルの中でも目を引くアイテムとして活躍します。
これらのスタイルは、サスペンダーの持つクラシックでありながらモダンな魅力を最大限に引き出すものです。
シーンに合わせたコーディネートを楽しみながら、自分らしいスタイルを見つけてみてください。
サスペンダーの色や素材別コーディネート例
サスペンダーは、その色や素材によってコーディネートの印象が大きく変わります。
ここでは、サスペンダーの色と素材ごとのコーディネート例を詳しくご紹介します。
黒のサスペンダーを使ったコーディネート
黒のサスペンダーは、最も汎用性が高く、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイルに対応できます。
例えば、ビジネスシーンでは、黒のサスペンダーをグレーやネイビーのスーツに合わせることで、シンプルで洗練された印象を与えることができます。
フォーマルな場面では、黒の無地のサスペンダーは特におすすめで、ネクタイやポケットチーフと同系色にすることで統一感を出すことができます。
カジュアルなシーンでも、黒のサスペンダーは使い勝手が良いアイテムです。
たとえば、ジーンズとTシャツに黒のサスペンダーを合わせると、シンプルながらもアクセントの効いたコーディネートになります。
また、ジャケットスタイルに取り入れて、全体を引き締める役割を持たせることも可能です。
カラフルなサスペンダーでアクセントを加える
鮮やかな色や柄のサスペンダーは、コーディネートに遊び心を加えたいときにぴったりです。
特に、グリーンやレッドなどのカラフルなサスペンダーは、シンプルなシャツやパンツにアクセントを加えるアイテムとして活躍します。
ペールトーンのシャツやスラックスに、グリーンのサスペンダーを取り入れることで、シンプルでありながらもトレンド感のあるスタイルを楽しむことができます。
また、チェック柄やストライプ柄のサスペンダーは、クラシックなスタイルにモダンなエッセンスをプラスする効果があります。
たとえば、ブラウンのタータンチェックのサスペンダーをチノパンやデニムと合わせることで、秋冬らしい温かみのあるコーディネートが完成します。
レザーサスペンダーの取り入れ方
レザー素材のサスペンダーは、高級感があり、特にフォーマルなスタイルに適しています。
例えば、セットアップスーツにレザーサスペンダーを合わせると、クラシカルで洗練された印象になります。
ブラウンやブラックのレザーサスペンダーは、ネイビーやグレーのスーツに非常にマッチし、ビジネスシーンやフォーマルなイベントでの着こなしを格上げします。
レザーサスペンダーは、カジュアルなスタイルにも取り入れやすいアイテムです。
ジャケパンスタイルやニットジャケットにレザーサスペンダーを合わせることで、少し大人っぽいカジュアルコーデが完成します。
また、ボタンダウンシャツと合わせると、よりカジュアルさを際立たせつつも、品の良さをキープすることができます。
素材別のコーディネート例
素材によってもサスペンダーの印象は変わります。
例えば、シルク素材のサスペンダーは、艶やかで高級感があり、フォーマルなシーンに最適です。一方、ウール素材のサスペンダーは、暖かみがあり、秋冬のカジュアルなコーディネートにぴったりです。
ツイードのジャケットやフランネルのパンツと組み合わせることで、クラシカルかつ上品なスタイルを楽しめます。
このように、サスペンダーの色や素材に応じたコーディネートを工夫することで、さまざまなスタイルに対応することができます。
シーンや気分に合わせて、最適なサスペンダーを選んでコーディネートを楽しんでみてください。
季節別のサスペンダーコーディネート
サスペンダーは、季節に応じて異なるスタイルに取り入れることで、その魅力をさらに引き立てることができます。
ここでは、春夏秋冬それぞれの季節に合わせたメンズサスペンダーのコーディネート例を詳しく紹介します。
春のサスペンダーコーディネート
春の季節には、軽やかで爽やかな印象を与えるアイテムとサスペンダーを組み合わせるのがおすすめです。
例えば、透け感のあるニットとサスペンダーを合わせると、きれいめでカジュアルなスタイルが完成します。
チェーンタイプのサスペンダーをアクセサリー感覚で使い、シルバーアクセサリーと合わせて統一感を出すとよりおしゃれです。
また、春らしい色合いのシャツやポロシャツとサスペンダーの組み合わせも人気です。
例えば、ライトカラーのチェック柄シャツやシャンブレーシャツにサスペンダーをプラスすると、季節感が増し、上品なカジュアルスタイルが楽しめます。
夏のサスペンダーコーディネート
夏は涼しさと動きやすさを重視したコーディネートが求められます。
Tシャツとサスペンダーの組み合わせは、シンプルでありながらスタイリッシュな印象を与えることができます。
Tシャツはジャストサイズを選び、サスペンダーを合わせるだけで、スタイルアップ効果のあるコーディネートが完成します。
また、ショートパンツや軽い素材のボトムスと合わせることで、暑い夏にも快適に過ごせるカジュアルスタイルが作れます。
サスペンダーを使ってショートパンツにアクセントを加えることで、普通の夏コーデが一段と引き締まります。
秋のサスペンダーコーディネート
秋は少し暖かさを取り入れたスタイルが求められます。
例えば、ボーダーニットとデニムパンツにクラシカルなサスペンダーを合わせると、秋らしいこなれたカジュアルコーデが完成します。
セーターやカーディガンに太めのサスペンダーを合わせることで、秋のシーズンにぴったりのレイヤードスタイルが楽しめます。
アースカラーやダークカラーのアイテムを取り入れることで、より落ち着いた印象の秋スタイルを演出することができます。
例えば、ネイビーカーディガンにベージュのチノパンツを合わせたコーディネートも、サスペンダーが加わることでさらに洗練された印象になります。
冬のサスペンダーコーディネート
冬には、暖かい素材のアイテムとサスペンダーを組み合わせて、暖かさとおしゃれを両立させたスタイルが求められます。
オーバーサイズのニットやタートルネックのセーターにサスペンダーを合わせると、立体感のあるコーディネートが完成します。
さらに、ダウンベストや厚手のコートと組み合わせて、防寒とスタイルを両立させることができます。
また、タートルネックとテーラードジャケットを組み合わせたフォーマルスタイルにサスペンダーを取り入れることで、上品で洗練された冬のコーディネートを楽しむことができます。
ウール素材のサスペンダーを選ぶと、季節感をより強調できます。
各季節に合ったサスペンダーのコーディネートを楽しむことで、スタイルの幅が広がり、ファッションをより一層楽しむことができます。
サスペンダーを活用したスタイリングのポイントと注意点
サスペンダーを使ったコーディネートは、そのデザイン性と機能性から、カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルに対応できます。
しかし、着用する際にはいくつかのポイントと注意点を押さえておく必要があります。
以下は、サスペンダーを活用したスタイリングのポイントと注意点について詳しく解説します。
サスペンダーとネクタイ・シャツの色を合わせる
サスペンダーを着用する際、ネクタイやシャツと色を合わせると、統一感のあるコーディネートが完成します。
特にビジネスやフォーマルなシーンでは、サスペンダーとネクタイの色味を揃えることで、全体的にまとまりが出て、上品な印象を与えることができます。
逆に、シャツやネクタイの色と大きく異なる色のサスペンダーを選ぶと、コーディネート全体がチグハグな印象になることがあるため、色の組み合わせには注意が必要です。
サスペンダーの形状による選び方と注意点
サスペンダーには、X型、Y型、H型、ホルスター型などの形状があります。
それぞれの形状に特徴があり、着用する際のポイントも異なります。
- X型は、前2点と後ろ2点で固定するため、バランスがよく、ズボンをしっかりと支えてくれます。肩からずり落ちにくく、フィット感も高いですが、着用する際には、背中でクロスする部分が低すぎないものを選ぶと良いでしょう。
- Y型は、前2点と後ろ1点で固定されるタイプで、背面がスッキリとしているため、カジュアルなスタイルにも向いています。ただし、X型に比べると肩からずり落ちやすいので、肩ベルトの交差部分が高い位置にあるデザインを選ぶことが推奨されます。
- H型は、背面で2本のベルトがHの形状で結ばれており、体の動きに馴染みやすいのが特徴です。動いてもずれにくい形状のため、アクティブなシーンでも活用できます。
- ホルスター型は、サイドで留めるタイプで、肩の負担が少なく、肩こりが気になる方や妊婦など腰のベルトが苦手な方に適しています。
サスペンダーの留め具の選び方
サスペンダーの留め具には「クリップ留め」と「ボタン留め」の2種類があります。
- クリップ留めは、簡単に着脱ができ、どんなズボンにも使いやすいのが利点です。しかし、クリップの金属部分がズボンの生地を傷める可能性があるため、厚手の生地のズボンに合わせるのがおすすめです。
- ボタン留めは、伝統的なスタイルで、ズボンにサスペンダー用のボタンを取り付ける必要がありますが、ズボンの生地を傷める心配がありません。クラシックな雰囲気を出したい場合には最適な選択肢です。
ベルトとの併用はNG
サスペンダーを使う際は、基本的にベルトと併用しないようにしましょう。
サスペンダーとベルトの両方を着用すると、見た目が雑多になりがちで、ファッション全体の統一感が損なわれてしまいます。
サスペンダーはベルトと同じくパンツを支える役割を持つため、どちらか一方だけを使うのがスタイルを整えるポイントです。
TPOに応じたサスペンダーの選び方
フォーマルなシーンでは、無地の黒や白、ストライプ柄のサスペンダーが一般的です。
ビジネスシーンではスーツやネクタイの色と合わせ、式典や礼装の場合は白黒の縞柄や無地の白を選ぶとよいでしょう。
カジュアルなシーンでは、明るい色や柄物のサスペンダーを取り入れて遊び心を演出することも可能です。
サスペンダーはその形状や留め具、色選びなどの要素により、コーディネートの幅を広げることができます。
これらのポイントと注意点を押さえて、適切なスタイリングを心がけましょう。
まとめ:普段のスタイルにアクセントを加えるメンズサスペンダーコーデ
サスペンダーは、クラシックなアイテムでありながら、さまざまなスタイルに応用できる優れたファッションアイテムです。
フォーマルからカジュアルまで、TPOに応じて使い分けることで、コーディネートに新しいアクセントを加えることができます。
サスペンダーの形状や色、留め具のタイプを選ぶ際には、自分の体型やスタイルに合ったものを選び、ネクタイやシャツと色を合わせることで、全体のバランスを整えるのがポイントです。
また、ベルトとの併用を避けるなど、基本的なルールを守ることで、より洗練されたスタイリングが可能になります。
この記事を通して、サスペンダーを使ったコーディネートの基本と応用の仕方を理解し、自分らしいスタイリングを楽しんでみてください。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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