メンズのM-65フィールドジャケットの基本コーデと選び方

M65ジャケットは、ミリタリーアイテムとしての機能性を備えつつ、ファッション性も高く、幅広いスタイルに取り入れやすいアイテムです。

無骨で男らしい印象を与えることができる一方、コーディネート次第でカジュアルからモード、キレイめまで様々なスタイルを演出できます。

ブランドによっては、素材やディテールにこだわりがあり、それぞれ異なる個性が光るのも魅力の一つです。

この記事では、M65ジャケットの魅力やおすすめのブランド、さらに具体的なコーディネート例についてご紹介します。

あなたのスタイルに合ったM65ジャケットを見つけ、ファッションの幅を広げてみましょう。

1 M-65フィールドジャケットについて
2 M65ジャケットの特徴
3 M65ジャケットを使ったコーディネートのポイント
4 具体的なコーディネート例
5 おすすめのM65ジャケットブランドとアイテム紹介
6 まとめ：ファッションの可能性が広がるメンズM65ジャケットコーデ

M-65フィールドジャケットについて

M-65フィールドジャケットとは？

M-65フィールドジャケットは、1965年にアメリカ軍で採用されたミリタリージャケットです。

M-65という名称は、「M」シリーズのジャケットのうち、1965年に登場したことに由来しています。

それ以前にも「M-38」「M-41」「M-43」「M-50」「M-51」といったシリーズが存在しましたが、M-65は特に耐久性と機能性が向上しており、過酷な環境での使用に適しています。

このジャケットは、軍用としての実用性だけでなく、映画やポップカルチャーの影響で一般のファッションアイテムとしても人気を博しました。

たとえば、映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロが、また『セルピコ』でアル・パチーノが着用していたことから、その無骨で男らしいスタイルが注目を集めました。

M-65フィールドジャケットの特徴

M-65の大きな特徴の一つは、そのデザインと機能性です。

スタンドカラーには収納可能なフードがあり、防寒性を高めるだけでなく、急な雨から身を守る役割も果たします。

また、フロントのファスナーやスナップボタンで開閉できる前立て部分は、風を防ぐために設計されています。

袖口には調節可能なフラップがあり、寒さや風の侵入を防ぐための工夫がされています。

また、M-65はそのシンプルで無骨なデザインが特徴であり、カジュアルからミリタリー、さらにはドレススタイルにも合わせやすいアイテムです。

そのため、シーズンを問わず着回しが可能で、コーディネートの幅が広がることも魅力の一つです。

M-65フィールドジャケットのファッションアイテムとしての魅力

M-65は、そのミリタリーテイストを活かして、男らしいイメージを演出できるアイテムとして非常に人気です。

特にブラックやネイビーなどの色は、カーキよりも着回しやすく、さまざまなスタイルに適応します。

たとえば、ジーンズやレザーブーツと組み合わせることでカジュアルながらも洗練された印象を与えることができますし、スーツスタイルに合わせて程よいワイルド感をプラスすることも可能です。

M-65は、クラシックなデザインでありながら、現代のファッションシーンでも多くの人々に愛され続けているアイテムです。

様々なシーンで使える汎用性の高さと、その独特の無骨な魅力が、多くのファッション愛好者の心を掴んでいます。

M65ジャケットの特徴

M65フィールドジャケットは、その機能性とデザイン性から非常に多くの特徴を持ちます。

以下では、代表的なディテールや各モデルの違いについて詳しく解説します。

基本的なディテール

M65フィールドジャケットの基本的なデザインには、以下のような特徴があります。

フロントの4つのフラップポケット: 収納力が高く、様々な物を持ち運べる実用的なデザイン。
隠しフード付きのスタンドカラー: ジッパーで閉じることでフードを収納できる仕様になっており、雨天時などの防護を提供します。
ジッパーフライのフロント: 防風性を高めるための前立て部分のデザイン。
ベルクロ付きの袖口: 袖口を簡単に調節でき、風の侵入を防ぐために設計されています。
ウエスト内部のドローコード: ジャケットのフィット感を調整するためのドローコードが装備されており、体型やコーディネートに合わせてシルエットを変えることができます。

各モデルの違い

M65ジャケットには、時代による細かな違いがあります。

大きく分けて、1st、2nd、3rdの3つのモデルが存在します。

1stモデル（1965年〜1966年頃）: エポレット（肩章）が付いていない点が最大の特徴です。また、ジッパーにはアルミが使用されており、ヴィンテージファンにとってはアルミの風合いが人気となっています。ただし、アルミは耐久性にやや劣るため、注意が必要です。
2ndモデル（1966年〜1968年頃）: 1stモデルと比較してエポレットが追加されており、よりミリタリーらしいデザインとなっています。ジッパーは引き続きアルミを使用していますが、コントラクト（製造元）によって裏地の色が異なる場合もあります。
3rdモデル（1972年〜1986年頃）: 最も生産年数が長いモデルであり、ジッパーがアルミからブラス（真鍮）に変更され、強度が向上しています。デザイン的にも金色のジッパーがアクセントとなり、シンプルながらも存在感のある仕上がりとなっています。

素材とデザインのバリエーション

M65フィールドジャケットの素材は、主にコットンとナイロンの混紡である「ナイコ」を使用しています。

これにより、耐久性と防風性が高まり、過酷な環境下でも快適に着用できます。

また、一部のモデルではコットン100%の肉厚な生地が使用されており、ファッション愛好者の中で特に人気があります。

袖のフラップとその他のディテール

オリジナルのM65ジャケットには、袖口を調整できるベルクロのフラップが付いており、これによって風の侵入を防ぎます。

その他、肩部分にはエポレットがあり、ミリタリーらしさを強調するポイントとなっています。

これらの特徴により、M65フィールドジャケットは機能的でありながらもファッション性が高く、カジュアルからミリタリースタイル、さらにはドレススタイルまで幅広いコーディネートに対応できる万能なアイテムとして多くの人々に愛され続けています。

M65ジャケットを使ったコーディネートのポイント

M65フィールドジャケットは、その多機能性とスタイルの多様性から、さまざまなコーディネートに使えるアイテムです。

以下では、具体的なコーディネートのポイントを紹介します。

カジュアルスタイルでの着こなし

M65ジャケットはカジュアルなスタイルでよく使用されます。

例えば、チェックシャツとデニムパンツを合わせたアメカジスタイルは定番の組み合わせです。

このスタイルでは、キャップやローファーを加えることで、少し遊び心をプラスすることができます。

また、パーカーと合わせることで、さらにリラックス感のあるカジュアルな印象を作り出せます。

全体を落ち着いた色合いでまとめると、幼すぎる印象を避けることができます。

キレイめスタイルでの着こなし

M65ジャケットは、きれいめなスタイルとも相性が良いです。

例えば、スキニーデニムと白いロンT、レザーブーツを組み合わせると、シンプルでスタイリッシュなコーディネートが完成します。

ジャケットのオーバーサイズ感を抑えた適度なゆとりが、全体のシルエットをスリムに見せてくれます。

また、ホワイト系のパンツとカーキのM65ジャケットを組み合わせることで、ミリタリーアイテムの無骨さを抑えたエレガントなスタイルを演出することが可能です。

モードスタイルでの着こなし

M65ジャケットをモードなスタイルで着こなす場合は、ブラックカラーのアイテムを選ぶとシックで洗練された印象を作り出せます。

ブラックのM65ジャケットに、黒のスラックスやレザーシューズを合わせると、都会的な雰囲気を演出できます。

さらに、アクセサリーや小物で個性を加えると、一層スタイリッシュなコーディネートになります。

ミリタリースタイルでの着こなし

M65ジャケットは、ミリタリーアイテムとしての特性を活かしたスタイルにも適しています。

カーゴパンツやブーツと組み合わせることで、よりミリタリー感のあるスタイルを強調できます。

この場合、上下をカーキで統一するとコスプレのようになってしまうため、ジャケットの色をブラックやネイビーに変えてコントラストを作るのがおすすめです。

アクセサリーでのアレンジ

M65ジャケットは、シンプルなデザインが多いため、小物でのアレンジが重要です。

サングラスやメッセンジャーバッグなどのアクセサリーを取り入れることで、より個性的なスタイルを楽しむことができます。

また、帽子やブーツの色やデザインを変えることで、コーディネートにアクセントを加えることができます。

これらのポイントを押さえてM65ジャケットをコーディネートすれば、カジュアルからモード、ミリタリースタイルまで、幅広いシーンで使えるスタイリングが楽しめます。

ぜひ、自分のスタイルに合った着こなしを見つけてみてください。

具体的なコーディネート例

M65フィールドジャケットは、そのシンプルで機能的なデザインから、さまざまなコーディネートに活用できるアイテムです。

ここでは、具体的なコーディネート例を紹介し、M65ジャケットの魅力を引き出すスタイリングのポイントを詳しく説明します。

カジュアルスタイル

M65ジャケット × チェックシャツ × デニムパンツ

M65ジャケットにチェックシャツとデニムパンツを合わせた定番のアメカジスタイルです。

この組み合わせは、男らしさを強調しながらも、キャップやローファーなどのアイテムで遊び心をプラスすることで、よりカジュアルで親しみやすい印象を作り出します。

季節に応じて、Tシャツやパーカーをインナーに加えて、レイヤードスタイルを楽しむのも良いでしょう。

スタイリッシュスタイル

M65ジャケット × スキニーデニム × レザーブーツ

シンプルでスタイリッシュなスタイルを目指すなら、スキニーデニムとレザーブーツを合わせるのがポイントです。

このコーディネートでは、M65ジャケットのオーバーサイズ感を抑えつつ、全体のシルエットをスリムに見せることで、都会的で洗練された印象を演出します。

また、ジャケットの色をブラックやネイビーにすることで、さらにモード感を強調することができます。

ミリタリースタイル

M65ジャケット × カーゴパンツ × ブーツ

M65ジャケットのミリタリー感を最大限に活かしたい場合、カーゴパンツやブーツとの組み合わせがおすすめです。

このコーディネートは、ミリタリーアイテムの無骨さを前面に出しながらも、全体の色合いを調整することで洗練された印象を作ることができます。

例えば、上下をカーキにするとコスプレのようになる可能性があるため、M65ジャケットをブラックなどの異なる色で合わせるとバランスの良いスタイルになります。

キレイめスタイル

M65ジャケット × 長袖シャツ × スラックス

キレイめなスタイルにM65ジャケットを取り入れる場合、長袖シャツやスラックスとの組み合わせが効果的です。

特に、白シャツや淡い色のシャツを選ぶことで、M65の無骨さを和らげ、より清潔感のあるコーディネートが完成します。

また、黒のレザー小物（ベルトやシューズ）を加えることで、上品で落ち着いた雰囲気を引き立てることができます。

レイヤードスタイル

M65ジャケット × ニット × カーディガン

秋冬の寒い時期には、M65ジャケットをレイヤードスタイルで活用するのもおすすめです。

ショールカラーカーディガンやテーラードジャケットをインナーとして取り入れることで、保温性を高めながらもスタイリッシュな見た目を保つことができます。

このスタイルでは、色のトーンを揃えるか、差し色を加えてアクセントをつけると良いでしょう。

M65ジャケットは、これらのようにさまざまなスタイルに応用できる万能アイテムです。

自分の好みに合わせて、カジュアルからミリタリー、さらにはキレイめまで、幅広いコーディネートを楽しんでください。

まとめ：ファッションの可能性が広がるメンズM65ジャケットコーデ

M65ジャケットは、シンプルでありながらも高機能なデザインと、多様なスタイルに適応できる万能性が魅力のアイテムです。

カジュアルスタイルからミリタリースタイル、さらにはキレイめなスタイルまで、さまざまなコーディネートに取り入れることができます。

また、各ブランドから提供されるM65ジャケットには、それぞれの個性やデザインの特徴があり、選ぶ楽しさも広がります。

自分のスタイルや用途に合ったM65ジャケットを見つけることで、ファッションの幅をさらに広げることができるでしょう。

ぜひ、お気に入りの一着を見つけて、自分だけのM65スタイルを楽しんでください。

PROFILE

IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター

古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。