ブランドリリース

soeの歴史と特徴【ブランドリリース】

※アフィリエイト広告を利用しています。
  1. IDEALVINCI >
  2. ブランドリリース >

soeの歴史と特徴【ブランドリリース】

soe

東京発のブランド「soe(ソーイ)」は、モードとストリートの狭間に位置するリアルクローズを提案し、洗練されたミニマルデザインで高い評価を得ています。

ブランドの根底には「創意」と「装意」という理念が息づき、東京という都市の空気感を纏ったリアルなファッション表現を追求してきました。

そのデザインは、無駄を削ぎ落とした静かな存在感と、現代的な感性を併せ持ち、日常の中で自然に際立つスタイルを生み出しています。

この記事では、soe(ソーイ)のブランドの起源や歴史、創業者・デザイナーの背景、デザインの特徴とスタイルについてご紹介します。

 

soe(ソーイ)の起源と歴史

ブランド誕生の背景:soe(ソーイ)の原点

soe(ソーイ)は、日本のファッションデザイナー・伊藤壮一郎が2001年に立ち上げたブランドです。

伊藤氏は1977年に生まれ、ロンドンへの留学を経て帰国後、青山学院大学在学中に服作りを開始しました。

ストリートカルチャーや音楽への造詣を背景に、独自の視点でリアルクローズを展開するブランドとして、soe(ソーイ)は東京のファッションシーンに登場しました。

 

ブランド名の「soe」は、「創意」と「装意」という二つの言葉を掛け合わせた造語であり、創造する意志と装う意識の両立を目指す理念が込められています。

モードとストリートの中間にあるリアリティを備えた洋服を作る姿勢が、ブランドの根幹にあります。

 

東京コレクション参加と実店舗の展開

soe(ソーイ)は、2004年秋冬シーズンに東京コレクションにデビューし、ファッション業界での注目を集めるようになります。

翌年の2005年には中目黒に初の路面店をオープン。

この店舗は古民家をリノベーションした趣のある空間で、2階にはデザインチームのアトリエを併設するなど、ブランドの世界観を体現する場となりました。

 

その後2008年には、目黒区青葉台に店舗を移転し、白を基調とした開放的で幾何学的なインテリアが特徴の新店舗を展開しました。

この店舗では、「soe shirts」など新たなラインを加え、ブランドの提案力をさらに強化しました。

 

コラボレーションによる価値の拡張

soe(ソーイ)は創業以来、多彩なブランドやアーティストとのコラボレーションを積極的に展開してきました。

2011年にはED ROBERT JUDSON(エドロバートシャドソン)との協業で実用性を重視した小物を制作し、同年にはHARE(ハレ)との限定カットソーも発表。

2012年には老舗ブランドLee(リー)とのコラボで、カバーオールやデニムパンツをモダンにアレンジしたシリーズを発売しました。

 

また、2013年にはミュージシャン高橋幸宏とのコラボシャツラインも展開し、ファッションと音楽の融合を体現。

これらのコラボは、単なる企画ではなく、soe(ソーイ)の世界観を深化させる重要な要素となりました。

 

ウィメンズラインとデザインチームの再編

2016年にはウィメンズライン「soe WOMEN(ソーイ ウィメン)」をスタート。

これまでメンズ中心だったsoe(ソーイ)にとって、新たなステージへの挑戦となりました。

モードの文脈を背景に、現代女性のライフスタイルに寄り添うコレクションは、既存顧客以外の層からも注目を集めました。

 

さらに2017年からは、メンズデザインチームに髙木佑基を起用。

伊藤壮一郎はディレクターとして全体を監修しつつ、次世代のクリエイターに実務を委譲するかたちで、ブランドの新たな方向性を模索し始めます。

 

現在の立ち位置と今後の展望

20年以上の活動を経て、soe(ソーイ)は東京発のリアルクローズブランドとして確固たる地位を築いています。

都市の空気感と文化を纏ったスタイルは、国内外のファッション関係者や感度の高い層から支持を集めており、近年ではメンズ・ウィメンズのブランド名義を「soe(ソーイ)」に一本化する動きも見られます。

 

今後も、東京という都市に根ざした創造性を軸に、ファッションの枠を越えた表現と発信を続けていくブランドとして、その進化が注目されます。

 

soe(ソーイ)デザイナー 伊藤壮一郎について

創業者の人物像:伊藤壮一郎という人

soe(ソーイ)の創業者であり中心人物である伊藤壮一郎(いとう そういちろう)氏は、1977年に東京都で生まれました。

幼少期からファッションやカルチャーに関心を抱く家庭環境で育ち、母親の伊藤美恵氏はアタッシェ・ドゥ・プレスとしてファッション業界で活動していた人物です。

また、叔父にミュージシャンの高橋幸宏氏を持つなど、芸術的な感性に囲まれて育ったことが彼の美意識に大きな影響を与えました。

 

高校卒業後の1995年にロンドンへ渡り、現地でファッションや音楽、サブカルチャーに触れる中で独自の価値観を形成します。

3年間の滞在を経て1998年に帰国し、青山学院大学へ進学。

大学では経済史を学びつつ、個人で服作りを開始します。この時期に積み重ねた経験が、後にブランドを立ち上げる土壌となりました。

 

2001年秋冬シーズン、伊藤氏は自身のブランドsoe(ソーイ)を正式に始動させます。

ブランド名には「創意(創り出す意識)」と「装意(装う意識)」という二つの意味が込められており、彼の哲学を象徴しています。

 

伊藤壮一郎のデザイン哲学と美学

伊藤壮一郎氏のデザインスタイルには、「完璧さよりも余白」や「作り込みすぎない美しさ」といった独自の美学が貫かれています。

例えば、シャツの第一ボタンを締めずに着用する、襟の形をあえて崩すなど、細部に意図的な「抜け感」を与えることで、自然体のかっこよさを表現するアプローチを重視しています。

 

このような考えは、モードとストリートの中間にあるリアルクローズというsoe(ソーイ)のブランドコンセプトにも強く表れており、洗練と遊び心の絶妙なバランスが評価されています。

伊藤氏自身も、「着る人の個性や余白を引き出す服」を理想として語っており、着用者との関係性を重視するデザイン哲学が根底にあります。

 

クリエイティブ・ディレクターとしての転換と継承

伊藤壮一郎氏は、長年にわたり自身でsoe(ソーイ)の全コレクションを手がけてきましたが、2018年秋冬シーズンを機に実務的なデザイン業務を若手デザイナーである髙木佑基氏に委譲しました。

伊藤氏は現在、ブランド全体のクリエイティブ・ディレクションを担当する立場として、思想や世界観を監修し続けています。

 

この体制変更は、単なる世代交代ではなく、soe(ソーイ)の精神や価値観を維持しながら新たな可能性を探るための進化の一環と位置づけられています。

伊藤氏自身も、「髙木と二人三脚でブランドをつくっていく」と発言しており、チームとしてのクリエーションに重きを置く姿勢を示しています。

 

また、2016年からはウィメンズライン「soe WOMEN(ソーイ ウィメン)」の展開もスタートし、性別やカテゴリーに縛られないブランド構築を志向しています。

伊藤氏の柔軟かつ長期的なビジョンが、soe(ソーイ)というブランドをより強固で普遍的な存在へと導いています。

 

soe(ソーイ)のデザインの特徴とスタイル

デザインの根幹:東京を背景にした視点

soe(ソーイ)のデザインの中核には、「東京という都市」が持つ文化的・空間的な文脈が据えられています。

ブランドのコンセプトには、混沌と洗練が共存する東京の都市性が深く関わっており、その雰囲気や空気感を纏ったスタイルを創出しています。

こうした都市的感性は、アイテムのシルエットや素材の選定、カラーリングにまで落とし込まれ、都会的でリアルな装いを提案しています。

 

モードとストリートの狭間にあるリアルクローズ

soe(ソーイ)の最大の特徴は、「モードとストリートの中間にあるリアルクローズ」という立ち位置にあります。

モードに寄りすぎず、かといって単なるカジュアルとも異なる。その絶妙なバランス感覚が、soe(ソーイ)のデザインを際立たせています。

例えば、ゆったりとしたシルエットや、ラフで抜け感のあるディテールは、着る人の日常に自然に溶け込みながらも、スタイルに深みを加える要素となっています。

 

ミニマルな構成と静かな主張

soe(ソーイ)のアイテムには、ミニマルなデザインと静かな存在感が宿っています。

過度な装飾やトレンドへの迎合は避け、服そのものが持つ構造美と素材の表情で勝負するスタイルが貫かれています。

こうしたアプローチは、シンプルでありながら飽きのこない、長く愛用できる洋服として評価されています。

 

異素材のミックスによる実験性

soe(ソーイ)は、ミニマルである一方で、異素材ミックスや質感のコントラストにも挑戦的な姿勢を見せています。

ツイルとウール、ナイロンとレザーといった異なるテクスチャーを組み合わせたアイテムも多く、それらは決して奇抜にはならず、全体としての調和が取れたデザインに仕上げられています。

この実験性が、soe(ソーイ)独自のクリエイティビティを支える柱となっています。

 

スタイルの進化とデザインチームの変遷

2018年以降は、髙木佑基氏がメインデザイナーとして加わり、伊藤壮一郎氏はディレクターとしてブランドを統括する体制に移行しました。

デザインチームの変化によっても、soe(ソーイ)のスタイルは一貫性を保ちながらも、少しずつ新たな視点を取り入れて進化を遂げています。

柔軟性と芯の強さを併せ持つこの姿勢が、今日まで支持され続けている理由の一つです。

 

都市に生きるための静かな服

soe(ソーイ)のデザインは、「都市に生きるための静かな服」として総括できます。

派手さはなくとも、街の中で自然に佇むような存在感。

機能性と洗練、抜け感と緊張感、そのすべてが絶妙なバランスで構成されたスタイルが、soe(ソーイ)のアイデンティティです。

東京という都市を反映しながら、変化を恐れず進化を続けるその姿勢こそが、ブランドの魅力を形作っています。

 

まとめ:soe(ソーイ) ブランドリリース

soe(ソーイ)は、東京という都市の文化と感性を背景に、モードとストリートの要素を融合させたリアルクローズを展開してきました。

ミニマルで洗練されたデザインの中に、素材や質感の奥行きを持たせ、着る人の個性や余白を引き出すことを重視しています。

ブランドの根幹には「創意」と「装意」という理念が貫かれており、ファッションを通じて現代的な美意識を表現しているのが特徴です。

 

デザインチームの世代交代を経てもなお、soe(ソーイ)はその精神を受け継ぎながら進化を続けています。

時代に流されることなく、都市に生きる人々の日常に寄り添う服づくりを続ける姿勢こそ、soe(ソーイ)が長く愛される理由といえるでしょう。

PROFILE

IDEALVINCI
IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター
古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。

セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

-ブランドリリース