スイスのアスリート等によって作られたOn(オン)は、ノウハウゼロから一躍アスリートが注目するブランドへと急成長しました。
On(オン)とは一体どのようなブランドなのか、また無名のOn(オン)をどのように成長させたのかなど、気になるポイントを深掘りしていきます。
Onについて
彗星のように誕生し、話題となったOn(オン)とは一体どのようなブランドなのでしょうか。
そこでOn(オン)の誕生秘話や成り立ち、どのように短期間で一気に売り上げをを伸ばしたのかなどについて紹介していきます。
On誕生秘話
On(オン)は2010年にスイスで設立されたスポーツブランドです。
デイビット・アレマン、キャスパー・コペッティ、元トライアスロン選手のオリヴィエ・ベルンハルドのスイス人3人で立ち上げられました。
シューズ製作経験のなかった創業者メンバーが生み出したランニングシューズは、現在ではスイス・アメリカ・日本のランニング市場において成長率1位を獲得しており、設立から9年ほどで世界50ヶ国、6000店舗以上でOn(オン)のプロダクトが展開されています。
ブランドコンセプトは「ランニングを楽しくする」です。
ブランド誕生のきっかけはスイスで有名なアスリートであったオリヴィエです。
彼はデュアスロンで3度世界チャンピオンになり、さらにアイアンマンレースでもワールドチャンピオンになっている実力者です。
そんなプロのアスリートである彼が欲しいと思うシューズを作ったことが始まりでした。
急成長の秘密
On(オン)はシューズ製作未経験の3人によって作り出されました。
On(オン)の物作りは全てプロトタイプを作り、そして試すの繰り返しで行われたのですが、このプロトタイプを作る際に大きなポイントだったのが「白紙」ということでした。
知識や経験がなかったからこそ、既成概念にとらわれることなく自由な発想で進むことができたのです。
そこにプロアスリートのオリヴィエの確信のある要望が加わることで、本当に必要とされる機能性を追求することができました。
こうしてOn(オン)のランニングシューズが誕生したのですが、そこに追い打ちをかけたのがデジタル時代という時流です。
今まではブランドネームこそが重要でありましたが、その時代は変化し、今は実際に使用した人たちの生の声が直接消費者に届くようになりました。
今まで以上にプロダクトの良さが重要視される時代になったのです。
そこにいち早く気がついた経営陣はマーケティングよりもプロダクトの充実に重きを置き、クオリティを高めました。
実際に使用してファンを増やすイベントに時間を費やした結果、On(オン)はファンを増やすことに成功したのです。
Onの特徴
アスリートから人気の高いOn(オン)にはどのような特徴があるのでしょうか。
On(オン)のブランドやプロダクトの特徴について紹介します。
Onブランドの理念
「Onのミッションは、体を動かすことを通じて、人間の精神に火をつけること」です。
体を動かしているとひらめきが眠る潜在意識にアクセスすることができるとしています。
この状態を「フロー」とし、「フロー」に入ることで今よりもっと力を発揮することができ、大きな夢を叶えられるという思いが、プロダクトの根底にあります。
創始者である3人は、「走りの感覚に革命をもたらすこと」を共有の志としました。
それがOn(オン)の原点です。
Onのデザインの特徴
ミニマルデザインの多いOn(オン)は、デザインは機能をサポートするためにあるものだと解釈しています。
つまりデザインは装飾ではなく機能性の先にあるものなのです。
例えばシューレースの場合、縛る煩わしさを排除するためにゴム紐である「イージーエントリーシューレス」を作りました。
デザインが先にあるのではなく、機能性や使いやすさを追求した結果にデザインがあるというのがOn(オン)の考え方なのです。
ランニングシューズからファッションアイテムへ
もともとOn(オン)はアスリートのためのブランドとして誕生しました。
しかし、ジョナサン・アンダーソンが着用するなどファッション業界にも多くのファンが存在します。
あくまでOn(オン)は機能性の高いランニングシューズを作っただけだったのに、意図せずそのデザインの格好良さが日常にも使用したいと広まったのです。
これには時代の流れ、ストリートファッションの台頭が一つの要因となっており、ファッションの流れを一転させた大きなトレンドでした。
時代の流れに意図せずともマッチし、さらに快適さや機能性が加わったOn(オン)に注目が集まり大人気となったのです。
今後の展開が注目されるOn(オン)なのですが、今後もOn(オン)はあくまでも機能性を重要視したプロダクトを作り続けていくことでしょう。
Onのテクノロジーについて
革新的なテクノロジーがOn(オン)のパワーの源となっています。
最先端のテクノロジーを用い、確信的なアイデアを実現し、ランニングに革新を起こすこと、これらのパワーを実現したOn(オン)のテクノロジーを紹介します。
CloudTec
CloudTecはスイス生まれのテクノロジーで、全てのOnシューズに秘められたパワーの源です。
まさに、全ての始まりとなったテクノロジーなのです。
ソフトな着地と力強い蹴りを生み出す画期的なテクノロジーで、Onシューズの推進力の源となっています。
このテクノロジーによってOnシューズはエフォートレスな走りを実現することができました。
このクッショニングシステムは足への負担を軽減し、ランナーの走りに柔軟に対応することで効率的な走りを可能にしました。
世界中のランナーに愛されるそのはき心地は、まさに「雲の上の走り」です。
Cloudパーツは、ランナーの動きに合わせて垂直方向と水平方向に圧縮することで必要箇所に効果を発揮します。
搭載されているモデルには「Cloudaway」や「Cloudvista」「THE ROGER Advantage」があります。
Cyclon
On(オン)はリサイクル可能なランニング製品の重要性を重んじています。
バイオベースで高品質・再生可能な素材を用いたCyclonは、ISPOアワードを受賞しています。
そのため、On(オン)のプロダクトは使用後にリサイクルを行い新たな製品へと生まれ変わります。
植物生まれのCloudneoは全てをリサイクルすることのできるランニングシューズです。
素材はトウゴマの種です。
ただリサイクル可能なだけではなく、スピードを重視した軽量設計で反発力も抜群であり機能性にも優れています。
Cyclon-Tも100%リサイクル可能なトウゴマの実が原材料です。
吸汗速乾性のため蒸れにくく、シームレス設計は軽くて快適です。
このようなプロダクトをOn(オン)では循環型プログラムとして提案しています。
On公式サイト・ SNS
On(オン)には公式サイトとニュースレターがあります。
公式サイトではOn(オン)の理念や取り組み、テクノロジーなどが分かりやすく紹介されています。
また、ランニングだけでなくテニスやライフスタイルなど、そのシーンに適したジャンル分けを行いプロダクトの紹介も行なっています。
もちろん、サイトからショップへ行くことでOn(オン)のプロダクトを購入することも可能です。
公式サイトには読み物も多く、定期的に訪れたくなるサイトとなっています。
文字も大きく言語も選択できるため、幅広い層に対応しているのもOn(オン)らしいポイントです。
ニュースレターに登録することで限定オファーや新製品の情報をいち早くキャッチすることも可能です。
On おすすめアイテム紹介
Onのおすすめアイテムをご紹介します。
どれもブランドを代表する人気アイテムばかりとなりますので、是非チェックしてみてください。
On Cloud 5 ランニングシューズ
On Cloudsurfer ランニングシューズ
On Cloud X 3 ランニングシューズ
On Cloudstratus ランニングシューズ
On Cloudmonster ランニングシューズ
まとめ:On ブランドリリース
On(オン)は高い機能性と美しいデザインで、アスリートだけでなくファッション業界にもファンの多いブランドです。
ただひたむきに「こんなものが欲しい」というアスリートの欲求を追求した結果が、アップルやダイソンと比較されるほどの存在になりました。
ブレない企業理念が信頼の証でもあります。
誕生からあっという間に急成長しており、今後の動きから目が離せない注目ブランドと言えるでしょう。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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