ニューヨーク発のブランド「KITH(キス)」は、ストリートウェアと高級感を融合させた独自のデザインで、世界中のファッション愛好者を魅了しています。
その特徴は、多彩なコラボレーションや上質な素材の使用、洗練されたシルエットに加え、季節感やテーマ性を取り入れたコレクション展開にも表れています。
この記事では、そんな「KITH(キス)」の起源と歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについて、詳しくご紹介します。
KITH(キス)の起源と歴史
KITH(キス)は、2011年にニューヨークで設立されたセレクトショップ兼オリジナルブランドであり、創業者はロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)です。
ブランド名の「KITH」は、スコットランドの古い言葉「KITH and KIN」に由来し、「友達と家族」を意味しています。
創業者ロニー・ファイグの経歴
ロニー・ファイグは、ニューヨークのクイーンズ出身で、13歳のときにシューズショップ「David Z」で品出しの仕事を始めました。
その後、セールススタッフやアシスタントマネージャーを経て、最終的にはヘッドバイヤーに昇進しました。
この経験を通じて、彼はフットウェア業界での知識と人脈を深め、多くのブランドとのコラボレーションを手掛けるようになりました。
KITH(キス)の設立と発展
2011年、ロニー・ファイグは自身のブランド「KITH(キス)」をニューヨークで立ち上げました。
当初はスニーカーのセレクトショップとしてスタートしましたが、顧客から自身が着用していた服についての問い合わせが多かったことに気づき、2012年にはオリジナルのアパレルラインを展開し始めました。
「顧客には支払った物以上の価値を与えたい」という理念のもと、メンズ、ウィメンズ、チルドレン向けのアイテムを提案するライフスタイルブランドとしての顔と、最先端を行くショップとしての顔を持つブランドへと成長しました。
多彩なコラボレーションとブランドの特徴
KITH(キス)は、アディダス、アシックス、ナイキ、オフ-ホワイトなどの有名ブランドや人気キャラクターとのコラボレーションを多数展開しています。
これらのコラボレーションにより、ユニークで魅力的な新しいデザインのシューズやアパレルを発表し続けています。
また、KITH(キス)は「次世代のシュプリーム」とも称され、高いデザインセンスと上品なストリートファッションスタイルが人気を博しています。
日本での展開
日本国内では、東京・渋谷の「KITH TOKYO」が唯一の直営店として展開されています。
また、公式オンラインストアを通じて商品を購入することも可能です。
ただし、オンラインストアはアメリカのサイトであるため、購入の際には関税などの手数料がかかることに注意が必要です。
KITH(キス)は、創業者ロニー・ファイグの豊富な経験と独自のビジョンにより、ニューヨーク発のセレクトショップ兼オリジナルブランドとして確固たる地位を築いています。
多彩なコラボレーションや高品質なアイテムの提供を通じて、世界中のファッション愛好家から支持を集めています。
創業者 ロニー・ファイグについて
KITH(キス)の創業者であり、クリエイティブ・ディレクター兼最高経営責任者(CEO)であるロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)は、ニューヨーク出身のファッションデザイナーであり、実業家としても知られています。
彼の革新的なアプローチと多彩なコラボレーションにより、KITH(キス)は世界的なブランドへと成長しました。
幼少期とキャリアの始まり
ロニー・ファイグは、13歳のときにニューヨークのスニーカーショップ「デイビッドZ(David Z)」でキャリアをスタートさせました。
ストックルームでの業務から始め、販売員、最終的にはヘッドバイヤーに昇進し、スニーカー業界での経験と人脈を築きました。
KITH(キス)の設立と成長
2011年、ロニーは自身のブランド「KITH(キス)」を設立しました。
当初はスニーカーショップとして始まりましたが、彼のビジョンと情熱により、メンズ、ウィメンズ、キッズ向けのフルコレクションを展開するブランドへと急速に成長しました。
ニューヨーク、マイアミ、さらに東京・渋谷にも旗艦店をオープンしています。
多彩なコラボレーションと影響力
ロニー・ファイグは、「ナイキ(NIKE)」、「アディダス(ADIDAS)」、「モンクレール(MONCLER)」など、多くのブランドとのコラボレーションを手掛けてきました。
彼の独自の視点と創造性により、これらのコラボレーションは高い評価を受けています。
特に、「ナイキ」のロゴを「KITH」のロゴに置き換えるなど、革新的なデザインが注目を集めました。
日本市場への進出と成功
2020年7月、KITH(キス)は東京・渋谷に旗艦店「KITH TOKYO」をオープンしました。
パンデミックの影響でロニー自身はすぐに来日できませんでしたが、現地のチームの努力により、店舗は成功を収めました。
彼は日本の市場と文化に深い興味を持っており、今後の成長を楽しみにしています。
スニーカー業界における視点と未来
ロニーは、現在のスニーカー市場が飽和状態にあると感じていますが、小さなブランドにも成功のチャンスがあると考えています。
彼は「サロモン(SALOMON)」や「ホカ(HOKA)」などのブランドをサポートし、多様なフットウェアのキュレーションを行っています。
また、レトロランニングシューズのムーブメントにも興味を持ち、時代がこれらのシルエットに追いついたと感じています。
ロニー・ファイグは、スニーカー業界で最も影響力のある人物の一人として、KITH(キス)を世界的なブランドへと導きました。
彼の革新的なデザインと多彩なコラボレーション、そして市場に対する鋭い洞察力は、今後もファッション業界に大きな影響を与え続けるでしょう。
KITH(キス)のデザインの特徴とスタイル
KITH(キス)は、ニューヨーク発のブランドとして、ストリートウェアと高級感を融合させた独自のデザインで知られています。
その特徴的なスタイルは、多彩なコラボレーションや上質な素材の使用、そして洗練されたシルエットに表れています。
多彩なコラボレーションによる独自性
KITH(キス)は、他ブランドやキャラクターとのコラボレーションを積極的に展開し、その都度新鮮で独自性のあるデザインを生み出しています。
例えば、2024年12月にはBMWとのコラボレーション第3弾を発表し、BMWのロゴやスポーツカーの3色ストライプを配したジャケットやヴィンテージTシャツなどを展開しました。
また、同年11月にはDCコミックスの「バットマン」とのコラボレーションで、バットマンのロゴ刺繍やジョーカーのトランプ柄を取り入れたアイテムを発売しています。
上質な素材と洗練されたシルエット
KITH(キス)のデザインは、上質な素材選びと洗練されたシルエットに定評があります。
2024年冬のウィメンズコレクションでは、イタリア産子羊の毛皮を使用したパッチワークコートや、光沢のある高級スエードを用いたジップフーディーなど、素材の質感を活かしたアイテムが登場しました。
これらのアイテムは、機能性とファッション性を兼ね備え、日常の中で上品さを演出します。
季節感とテーマ性を取り入れたコレクション
KITH(キス)は、季節や特定のテーマに合わせたコレクションを展開し、その都度新たなデザインを提案しています。
2024年12月にはクリスマスコレクション「Kithmas 2024」を発表し、テディベアの刺繍を施したスウェットやシアリング素材のスリッパなど、ホリデーシーズンにふさわしい温かみのあるアイテムを展開しました。
これらのコレクションは、季節感やテーマ性を重視し、消費者に新鮮な驚きを提供しています。
KITH(キス)のデザインは、ストリートウェアのカジュアルさと高級感を巧みに融合させ、多彩なコラボレーションや上質な素材選び、そして洗練されたシルエットを特徴としています。
季節やテーマに合わせたコレクション展開により、常に新鮮で独自性のあるスタイルを提案し続けるKITH(キス)は、ファッション業界で確固たる地位を築いています。
まとめ:KITH(キス) ブランドリリース
「KITH(キス)」は、ストリートウェアのカジュアルさとラグジュアリーの高級感を融合させた独自のデザインで、ファッション業界に確固たる地位を築いているブランドです。
創業者ロニー・ファイグのビジョンと情熱を反映したコレクションは、多彩なコラボレーション、上質な素材選び、そして洗練されたシルエットが特徴です。
また、季節感やテーマ性を大切にしたアイテム展開により、常に新鮮で魅力的なスタイルを提供し続けています。
「KITH(キス)」は、ファッションを通じて日常に特別な価値をもたらすブランドとして、これからも多くの注目を集めていくでしょう。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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