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JOHN LAWRENCE SULLIVANの歴史と特徴【ブランドリリース】

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JOHN LAWRENCE SULLIVANの歴史と特徴【ブランドリリース】

JOHN LAWRENCE SULLIVAN

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)は、元プロボクサーの柳川荒士が2003年に立ち上げた日本発のファッションブランドです。

ブランド名は19世紀の伝説的ボクサーに由来し、“強さとエレガンス”を体現する世界観を築いてきました。

端正なテーラードを基盤に、細部まで計算されたディテールや素材への徹底したこだわりを持ち、国内外のモードシーンで高い評価を得ています。

この記事では、JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)のブランド起源や歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについてご紹介します。

 

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)の起源と歴史

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)は、2003年に柳川荒士が設立した日本のファッションブランドで、テーラードを核に「強さとエレガンス」を体現する世界観を築いてきたブランドです。

元プロボクサーという経歴を持つデザイナーの出自と、ブランド名の由来に込められた“威厳と風格”の精神が、創業当初から現在まで一貫した美学を支えています。

 

創業の背景とブランド名の由来

創業者の柳川荒士は元プロボクサーで、競技で培ったストイックさと勝負勘を服作りに転化し、2003年にJOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)を立ち上げました。

ブランド名は19世紀の伝説的ヘビー級チャンピオン、ジョン・L・サリバンに由来し、その“強さ・風格・威厳”を衣服で表現するという理念が名前に刻まれています。

柳川のキャリアと名の由来はブランドのコアであり、シャープで凛としたテーラードの方向性へと結びつきました。

 

初動期(2003–2010):テーラードを核に確立した美学

ブランドは2003年秋冬から本格展開を始め、2007年春夏に東京コレクションへ参加して存在感を高めました。

端正なブリティッシュ・テーラリングを土台に、素材・シルエット・構築の精度を徹底するアプローチで、国内のメンズドレス&モードの文脈に確かな位置を築いていきます。

2008年には中目黒に旗艦店をオープンし、ブランドの世界観を体感できる拠点を得たことも、ファン層の拡大に寄与しました。

 

レディスラインの始動と表現領域の拡張

2010年春夏からはレディスラインもスタートし、メンズのテーラリング技術を応用したシャープでエッジの効いたウィメンズ表現を展開します。

これにより、ブランドの“強さとエレガンス”という二項の緊張関係は、ジェンダーを横断する普遍的テーマへと発展。

レディスの存在は、シルエット操作や素材選定の幅をさらに押し広げ、コレクション全体の立体感を高めました。

 

東京からパリへ(2011–):発表の場を世界舞台へ

2010-11年秋冬で東京でのショーを区切り、2011-12年秋冬からは発表の場をパリ・メンズコレクションへ移行。

国際舞台での発信は、ブランドが内在させてきた構築的テーラードの言語をより広い観客へと届け、海外での評価と取引先拡大の礎となりました。

以後も東京での発表や展示、海外でのプレゼンテーションを柔軟に組み合わせながら、ブランドのレンジを拡張していきます。

 

受賞と国内回帰のショー(2014–2015):TOKYO FASHION AWARD

2014年にTOKYO FASHION AWARD 2015を受賞し、翌2015年には凱旋的に東京での発表も行うなど、国内外双方での認知を盤石にしました。

同賞は“東京から世界へ”を掲げる支援プログラムであり、パリでのショールーム展開や国内外での発信強化の契機となりました。

 

ロンドンでの発表(2017–2018):文脈の更新

2017-18年秋冬および2018年春夏では、ロンドン・ファッション・ウィーク・メンズでショー形式の発表を敢行。

既に東京・パリで経験を積んだのちにロンドンを選んだ背景には、サヴィル・ロウに象徴される英式テーラリングの文脈と、同地のオルタナティブなサブカルチャーの両義性が、ブランドの“屈強なエレガンス”と共鳴するという確信がありました。

 

旗艦店の移転と基盤の整備

旗艦店は中目黒での開業後、2012年に移転オープンを実施し、ミニマルでシャープな空間設計を通じてコレクションの世界観をアップデートしてきました。

直営店はコレクションの設えやヴィジュアルを含む“トータルな体験”を提供する場であり、ブランドの成熟段階に応じて機能を進化させてきた点も歴史の要点です。

 

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)の歴史は、格闘の精神に通じる“強さ”とテーラリングに裏打ちされた“エレガンス”を、時代や都市を横断して更新し続けてきた歩みです。

東京での基盤構築からパリでの飛躍、ロンドンでの文脈の再編集を経て、同ブランドは今なお鋭利な構築性と気品を併せ持つ独自のモード像を提示し続けています。

 

創業者について|柳川荒士(やながわ あらし)とは

柳川荒士は、1975年3月17日広島県で生まれ、元プロボクサーとして活躍した異色の経歴を持ちながら、2003年にファッションブランド「JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)」を創設した日本のデザイナーです。

彼のユニークなバックグラウンドと経験は、ブランドの精神やつくりの奥深さに直結しています。

 

ボクサーとしての原点と転機

幼少期、小学5年生からボクシングを始め、父親の影響で競技に励む中でインターハイや全日本選手権を制した実績を誇る柳川荒士は、アトランタオリンピックの代表候補にも選ばれましたが、アジア予選で敗れ出場は叶いませんでした。

その後、具志堅用高の推薦でプロボクサーとなり、1997年にデビュー。

4年間リングに立ち、2000年にスーパーフライ級の日本ランカー・川嶋勝重との対戦でTKO負けを喫し引退を決意しました。

 

ファッションへの接近、ブランド創設への歩み

引退後、興味のあったファッションの世界へと転身し、まずはロンドンへ渡って古着の買い付けに携わる中で、自らデザインにも手を出し始めたといいます。

当初は遊び半分だった古着の販売が、「自分でも服をつくりたい」という強い衝動につながり、2003年に「JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)」としてブランド活動をスタートさせました。

 

デザイン哲学とブランドへの注力

柳川荒士のデザインには、英国テーラードへの深い敬意と、日本的精緻なモノづくりが融合されています。

自らの体験と哲学を通して「強さとエレガントさを併せ持つ男性像」を追求し、タイトなシルエット、シャープなウエストライン、立体裁断など、体格に映える構築性のある服作りを重視しています。

 

柳川荒士は、広島生まれの元プロボクサーという非凡な経験を武器に、2003年に「JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)」を創設し、ブランドに「強さとエレガンス」というコアビジョンを吹き込みました。

ロンドンでの古着仕入れから独学で学んだデザイン技術と、西洋のテーラードへの敬意、そして日本的な美意識の融合。それらがブランドの独自性となり、今日のモード界における確固たる地位を築く礎となりました。

 

デザインの特徴とスタイル

「JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)」のデザイン哲学は、“強さとエレガンスの共存”にあり、テーラードを中心軸に据えつつも、シーズンテーマに応じて多彩な要素を組み込むことで一貫したモード感を構築しています。

 

テーラードを軸に紡がれる“屈強なエレガンス”

ブランドの根幹をなすのは、英国伝統のテーラリングを踏襲したシャープなシルエットであり、その上で強靭な美しさを兼ね備えた表現を目指しています。

施されたデザインはミリ単位で計算され、ウエストラインを鋭く引き締めたジャケットは、まさに“強さとエレガントさを併せ持つ男性像”を具現化しています。

素材へのこだわりも深く、光沢感のあるスーツ地やレザー素材を厳選し、ブランドの語る世界観の一部として取り扱われます。

 

緻密なディテールが生む繊細な構築美

ナローラペル(細めの襟)、ビルトアップショルダー(7mmの肩ラインの立ち上げ)、低めの位置につけられた一粒ボタン、Dカンヌキ補強された両玉縁ポケット、背中の美しいカーブなど、細部ディテールに至るまで徹底した計算と仕立ての技術が宿っています。

特に、英国サヴィル・ロウを想起させる重厚感ある仕立てを、春夏シーズンでも敢えて総裏仕立てで貫く姿勢は、ブランドの信念を象徴しています。

 

多彩なシルエットの提案:タイトとワイドの共存

一見“タイトで硬質”な印象を受けがちなシルエットですが、ブランドはタイトなラインのみならず、ワイドなパンツスタイルも意図的に組み込んでいます。

ウエストでベルトを締めて構成するスタイリングや、70年代後半を思わせる肩の張ったノースリーブのアウターなど、クラシックな要素と現代的なエッジを融合させた表現が特徴です。

 

メンズとレディースの融合によるシャープな表現

2010年春夏から開始されたレディースラインにおいては、メンズにおけるテーラリング技術を活かしつつ、女性らしさを際立たせたシャープな表現を展開。

モード感と構築的なデザインを通じて、ジェンダーを超えた一貫性あるスタイルを提示しています。

 

素材への徹底したこだわりから生まれる質感の追求

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)は、素材開発にも妥協せず、素材がブランドの世界観に合致するまで吟味します。

時には新素材の採用や共同開発も行い、必要に応じた最終判断を慎重に重ねています。

これにより、強さと美しさを併せ持つ独特の質感表現が実現されています。

 

デニムやミニマルデザインへの挑戦

定番的なデニムアイテムにおいても、比翼仕立てによる隠しボタンやインディゴ・黒のワントーンにまとめたステッチレスな構成など、ミニマルでモード感のある表情を追求しています。

一方で、スキニーデニムから極太のワイドデニムまで、多様なシルエットを展開し、エッジのあるスタイルに応える多様性も持ち合わせています。

 

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)のデザインは、英国テーラードを基盤とした高度な構築性と、素材・ディテールへの厳格なこだわりにより実現される“屈強なエレガンス”という世界観を体現しています。

タイトとワイドを横断するシルエット展開、メンズとレディース双方に通じるシャープな美意識、そして素材の追求とディテールの精密さによって、他に類を見ないモードスタイルを継続的に発信し続けています。

 

まとめ:JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン) ブランドリリース

JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)は、英国テーラードを基盤にした構築的なデザインを軸としつつ、タイトからワイドまで幅広いシルエットやジェンダーを超えたシャープな表現を展開することで独自の世界観を築いてきました。

細部にわたる緻密な仕立てや素材への徹底したこだわりは、ブランドが掲げる“強さとエレガンス”を一貫して体現しています。

こうした姿勢により、JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)はモード界で確固たる地位を築き、今後もその革新的なデザインで人々を魅了し続けるでしょう。

PROFILE

IDEALVINCI
IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター
古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。

セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

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