スノーボード業界を代表するブランドの一つであるBurton(バートン)。
その人気の理由は、高い技術力と機能性だけでなく、デザインの美しさやスタイルの多様性にもあります。
アーティストとのコラボレーションによる独創的なグラフィック、過酷な環境でも快適に過ごせる機能的なウェア、そしてライダーの個性を引き立てる幅広いスタイル展開など、Burton(バートン)のデザインには多くの魅力が詰まっています。
この記事では、Burton(バートン)の起源と歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについてご紹介します。
目次
Burton(バートン)の起源と歴史
Burton(バートン)は、1977年にジェイク・バートン・カーペンターによってアメリカ・バーモント州で設立され、スノーボード業界を牽引するリーディングカンパニーとして知られています。
その歴史は、スノーボードの発展と深く結びついており、革新的な製品開発やスポーツの普及に大きく貢献してきました。
創業と初期の歩み
ジェイク・バートン・カーペンターは、1965年にシャーマン・ポッペン氏が考案した「スナーファー」と呼ばれる雪上サーフィンの玩具に影響を受け、独自のスノーボード開発を開始しました。
1977年、自宅のガレージで木製のボードを製作し、これがBurton(バートン)の始まりとなりました。
当初、スノーボードは一般的なスポーツとして認知されておらず、スキーリゾートでの滑走も制限されていました。
ジェイクはスノーボードの普及を目指し、各地のスキーリゾートに働きかけ、スノーボーダーの受け入れを推進しました。
その結果、1982年にバーモント州のSuicide Sixスキー場(現Saskadena Sixスキー場)がスノーボーダーを受け入れるようになり、これがスノーボード公認の第一歩となりました。
製品の進化と技術革新
Burton(バートン)は創業当初から、ライダーのニーズに応じた革新的な製品を開発してきました。
1997年には、ライダーの意見を取り入れたブーツ「Ruler」を発売し、優れたレスポンスとフリースタイル性を兼ね備えた製品として高い評価を得ました。
また、1997年に登場した「[ak]」コレクションは、バックカントリーでの使用を想定した高機能なアウターウェアとして、ライダーからのフィードバックを基に開発されました。
このシリーズは現在も進化を続け、過酷な環境下でのパフォーマンスを追求しています。
さらに、2016年にはストラップを使用しないバインディングシステム「STEP ON®︎」を発表し、簡単かつ迅速な装着を可能にすることで、スノーボード業界に新たな潮流を生み出しました。
グローバル展開と現在
Burton(バートン)は、1985年にオーストリア・インスブルックにヨーロッパ支社を設立し、国際的な展開を加速させました。
その後も日本やオーストラリアなどに拠点を設け、世界中のスノーボーダーに製品を提供しています。
創業者のジェイク・バートン・カーペンターは2019年に逝去しましたが、彼の遺志は現在もブランドに受け継がれています。
現在、妻のドナ・カーペンターがオーナー兼会長としてBurton(バートン)を率い、サステナビリティやコミュニティ支援など、多方面での取り組みを続けています。
Burton(バートン)の歴史は、スノーボードの発展と密接に結びついており、常に革新と情熱を持って業界をリードしてきました。
これからもその精神を受け継ぎ、スノーボードカルチャーの発展に寄与し続けることでしょう。
Burton(バートン)創業者 ジェイク・バートン・カーペンター
Burton(バートン)の創業者、ジェイク・バートン・カーペンターは、スノーボード界のパイオニアとして知られ、その情熱と革新性でスポーツの発展に大きく貢献しました。
彼の人生と業績を振り返り、その影響力を探ります。
若年期と教育
1954年4月29日、ニューヨークで生まれたジェイク・バートン・カーペンターは、幼少期をニューヨークで過ごしました。
高校卒業後、コロラド大学ボルダー校に進学し、スキー部への参加を希望していましたが、自動車事故により競技生活を断念せざるを得ませんでした。
その後、ニューヨーク大学に転校し、経済学の学位を取得しました。
スノーボードとの出会いと起業
大学卒業後、マンハッタンの投資銀行で勤務していたジェイクは、長時間労働に疲れ、再び雪山への情熱を取り戻しました。
彼は1965年にシャーマン・ポッペンが考案した「スナーファー」という雪上サーフィンの玩具に触発され、独自のスノーボード開発を開始しました。
1977年、バーモント州ロンドンデリーの納屋で、手作業で最初のBurton(バートン)スノーボードを製作し、これが彼の起業の第一歩となりました。
スノーボードの普及活動
ジェイクは、スノーボードの普及に尽力し、各地のスキーリゾートに対してスノーボーダーの受け入れを働きかけました。
その結果、1982年にバーモント州のSuicide Sixスキー場(現Saskadena Sixスキー場)がスノーボーダーを受け入れるようになり、これがスノーボード公認の第一歩となりました。
私生活と健康問題
1983年、ジェイクはドナ・ガストンと結婚し、彼女は後にBurton(バートン)のCEOとして会社の発展に寄与しました。
ジェイクは生涯にわたり、膝の怪我、精巣癌、肺塞栓症、ギラン・バレー症候群など、数々の健康問題と闘いました。
特にギラン・バレー症候群は、神経系に影響を及ぼす深刻な疾患であり、彼の闘病生活は多くの人々に勇気を与えました。
最期と遺産
ジェイク・バートン・カーペンターは、2019年11月20日、バーモント州バーリントンの自宅で精巣癌の再発により65歳で逝去しました。
彼の情熱と革新性は、スノーボード業界に多大な影響を与え、現在も多くのスノーボーダーに敬愛されています。
ジェイクの人生は、情熱、革新、そして挑戦の連続でした。彼の遺産は、Burton(バートン)というブランドを通じて、今もなおスノーボード文化とコミュニティに深く根付いています。
Burton(バートン)のデザインの特徴とスタイル
Burton(バートン)は、スノーボード業界のリーディングブランドとして、その独自のデザインとスタイルで多くのライダーから支持を集めています。
本記事では、Burton(バートン)のデザインの特徴とスタイルについて詳しく解説します。
デザインの特徴
革新的なグラフィックデザイン
Burton(バートン)は、スノーボードのグラフィックデザインにおいて、アーティストやライダーとのコラボレーションを積極的に行っています。
例えば、ダニー・デービスのシグネチャーモデルであるFree ThinkerやDeep Thinkerでは、1980年代のニューヨークストリートカルチャーから生まれたキース・ヘリングのポップアートを採用し、独特のデザインを実現しています。
また、Kilroyシリーズでは、ライダーたちの意見を取り入れ、スカルやポップなカラーなど、若者文化を反映したデザインが特徴です。
機能性と美しさの融合
Burton(バートン)のデザインは、視覚的な美しさだけでなく、機能性も重視しています。
例えば、[ak]コレクションでは、GORE-TEX素材を採用し、防水性・防風性・透湿性を兼ね備えた高機能なウェアを提供しています。
これにより、過酷な環境下でも快適なライディングをサポートします。
スタイルの多様性
クラシックからモダンまで
Burton(バートン)は、クラシックなデザインからモダンなスタイルまで、多様なラインナップを展開しています。
例えば、Family Treeコレクションでは、抽象的なグラフィックを採用し、トップシートにはモノトーンの山岳風景、ソールには鮮やかなカラーを施すことで、瞑想的な静けさとオールマウンテンの世界観を表現しています。
フィット感のバリエーション
ウェアのフィット感にも多様性を持たせており、レギュラーフィット、リラックスフィット、オーバーサイズフィットなど、ライダーの好みやスタイルに合わせて選択できます。
これにより、動きやすさやレイヤリングのしやすさを考慮したコーディネートが可能です。
Burton(バートン)は、革新的なグラフィックデザインと高い機能性を融合させ、多様なスタイルとフィット感を提供することで、世界中のスノーボーダーから支持を得ています。
今後も、その独自のデザイン哲学でスノーボード業界をリードし続けることでしょう。
まとめ:Burton(バートン) ブランドリリース
Burton(バートン)は、スノーボード業界のリーディングブランドとして、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品を展開し続けています。
アーティストとのコラボレーションによる独創的なグラフィック、ライダーのニーズに応える高性能なウェア、そして多様なスタイルの提案など、そのデザインには常に革新が息づいています。
クラシックなスタイルからモダンなデザインまで、幅広い選択肢を提供することで、あらゆるスノーボーダーに最適なギアを届けているのがBurton(バートン)の強みです。
今後もその独自のデザイン哲学と先進的な技術によって、スノーボードカルチャーを牽引し続けることでしょう。
PROFILE

- メンズファッション専門WEBライター
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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