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メンズ開襟シャツの王道キューバシャツの歴史やブランドを紹介

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メンズ開襟シャツの王道キューバシャツの歴史やブランドを紹介

メンズ開襟シャツの王道キューバシャツの歴史やブランドを紹介

夏になると涼しげな着こなしが求められる中で、南国の風を感じさせる「キューバシャツ」が注目を集めています。

刺繍やプリーツが美しく施された独特のデザインは、単なるリゾートウェアにとどまらず、ラテンアメリカの文化や歴史を背景に持つ伝統的な衣服でもあります。

 

そんなキューバシャツは、デニムやリネンパンツとの相性も抜群で、リゾートからストリートまで幅広いスタイルに対応できる万能アイテムです。

この記事では、キューバシャツの歴史や特徴、代表的なブランド、おすすめのコーディネートや購入方法についてご紹介します。

 

目次

キューバシャツとは?

キューバシャツとは?

キューバシャツの基本的な特徴とは?

キューバシャツとは、主にキューバや中南米諸国で正装として用いられてきた開襟シャツの一種で、夏のカジュアルファッションアイテムとしても人気の高いウェアです。

通気性の良い麻や綿素材で作られ、胸元から裾にかけて垂直に入ったプリーツ(ピンタック)と、前面に2〜4つのポケットが配置されているのが特徴です。

 

見た目はリラックスした雰囲気を持ちながら、もともとは公的な行事やパーティーでも着用されるフォーマルシャツであり、その美しい刺繍や裁縫の丁寧さから高級感も漂います。

南国の蒸し暑い気候に適したデザインで、現在では夏の定番リゾートシャツとしても多くの人に愛用されています。

 

グアヤベラシャツ(Guayabera)との違い

キューバシャツと混同されがちな「グアヤベラシャツ」は、実はほぼ同義で使われることも多い名称です。

キューバでは「グアヤベラ」と呼ばれるのが一般的で、「キューバシャツ」は英語圏での呼称として浸透しています。

 

両者の主な違いは、地域的な呼び名とわずかなデザインの差異にあります。

キューバやメキシコ、フィリピン、ドミニカ共和国などで広く着用されており、刺繍やポケットの数・形状に国ごとの個性が反映されています。

例えば、フィリピンでは「バロン・タガログ」という似た構造のシャツが伝統衣装として使われることもあります。

 

「メキシカンシャツ」とも呼ばれる理由

キューバシャツは「メキシカンシャツ」と呼ばれることもありますが、これは特にアメリカの西海岸や南部を中心に広まった俗称です。

アメリカに移住したメキシコ系住民がよく着ていたことから、ローカルな呼び名として定着した背景があります。

 

特にチカーノ文化やローカルのストリートカルチャーの中で、キューバシャツはクールで大人っぽいラテンスタイルを象徴するアイテムとして支持されてきました。

そのため、ファッションアイテムとしての「メキシカンシャツ」は、伝統的なグアヤベラよりも少し現代的でアーバンなイメージを伴って語られることもあります。

 

キューバシャツの起源と歴史

キューバシャツの起源と歴史

キューバ発祥のルーツ

キューバシャツは、その名のとおりキューバを発祥とする伝統的な衣服です。

スペイン統治時代の影響を受けながら、キューバの風土に合わせた機能的なデザインとして発展しました。

開放的な襟元や通気性の良い素材は、熱帯地域の気候に適しており、労働者階級を中心に日常着として広まりました。

 

その後、機能性だけでなく装飾性も重視されるようになり、刺繍やプリーツが加えられ、徐々に正装としての側面を強めていきます。

キューバにおける伝統衣装として現在に至るまで大切にされており、国民的アイデンティティの象徴といえる存在になっています。

 

18〜19世紀の農民シャツが起源とされる背景

キューバシャツの起源は、18〜19世紀に農民が着用していた実用的なシャツにあります。

当時の農民たちは、サトウキビやタバコ畑などでの労働中に、汗を逃がしやすく、動きやすい服装を求めていました。

 

その中で生まれたのが、軽くて風通しの良い綿や麻素材のシャツで、胸元にポケットをつけたり、動きやすさを考慮した直線的なシルエットが工夫されていました。

やがてそれらの要素に美しい刺繍やピンタックが施され、現在のキューバシャツの原型となっていったのです。

 

ラテンアメリカ全域に広がった理由

キューバシャツは、キューバ国内だけにとどまらず、メキシコやコロンビア、ドミニカ共和国、プエルトリコ、さらにフィリピンやアメリカ合衆国へと広く普及していきました。

その背景には、スペイン植民地時代における文化交流や移民の影響が大きく関係しています。

 

とくに19世紀末から20世紀にかけて、ラテンアメリカ諸国では気候風土や文化が類似していたため、同様のスタイルの衣服が自然に受け入れられていきました。

また、アメリカ合衆国ではヒスパニック系のコミュニティがこのシャツをアイデンティティの象徴として受け入れ、広まっていった歴史もあります。

 

社交の場や政治家の正装としての文化的位置づけ

キューバシャツは単なる日常着にとどまらず、社交の場や式典、さらには国家的行事でも着用されるフォーマルウェアとしての地位を築いています。

特にキューバやドミニカ共和国、フィリピンなどでは、スーツの代わりとして政治家や公務員が着用するケースも珍しくありません。

 

このように、気候への適応だけでなく、文化的・政治的な背景とも結びつきながら、その存在感を高めてきたのがキューバシャツの魅力です。

清潔感と格式を保ちつつ、ラテン特有の華やかさも併せ持つこのスタイルは、現代においてもフォーマルかつ粋な装いとして評価されています。

 

キューバシャツのデザイン的特徴

キューバシャツのデザイン的特徴

4つのポケット/プリーツ/刺繍などの定番ディテール

キューバシャツの最大の特徴は、その装飾的かつ機能的なデザインにあります。

もっとも代表的なのが、前面に施された縦のプリーツ(ピンタック)と2〜4つのパッチポケット

プリーツはシャツ全体の印象を引き締め、フォーマルさを演出すると同時に、動きやすさにも寄与しています。

 

また、刺繍やレースなどの装飾も一般的で、特に胸元や肩、裾に施された繊細なステッチは、地域やブランドごとに異なる個性を感じさせます。

これらのディテールは、キューバシャツが単なるワークウェアではなく、文化的な価値を持つ装いとして受け入れられてきた証ともいえるでしょう。

 

麻やコットン素材が中心の理由

キューバシャツには、麻(リネン)や綿(コットン)といった天然素材が多く使用されます。

これは、キューバをはじめとする中南米地域の高温多湿な気候に対応するために最適な素材だからです。

 

麻は通気性が高く、汗をかいてもすぐに乾きやすいため、夏場でも涼しく着こなせます。

一方で綿は肌触りが良く、扱いやすさが魅力です。

最近では、ポリエステルなどの化学繊維を混紡することでシワになりにくく、より実用性を高めたモデルも登場していますが、伝統的なキューバシャツはナチュラルな質感を重視しています。

 

リラックスしたシルエットと開襟デザイン

キューバシャツは、身体のラインを拾わないリラックスシルエットが基本です。

ゆったりとした形状は、動きやすさを確保するだけでなく、ラテンのラフなムードや自由さを象徴するスタイルともなっています。

 

また、開襟(オープンカラー)デザインもこのシャツの大きな特徴のひとつ。

ボタンを上まで留めずに開いて着用することで、抜け感と軽やかさが生まれ、リゾートシーンやサマースタイルにぴったりの仕上がりになります。

ジャケットのインナーとしても使えるなど、幅広い着こなしに対応できます。

 

通気性の良さと夏に最適な構造

キューバシャツは、暑い季節を快適に過ごすための機能美を備えたウェアとして高く評価されています。

先述したように、素材選びからシルエット、デザインまで、すべてが熱帯地域のライフスタイルに最適化されているのです。

 

背面に施されたベンチレーション(通気スリット)やサイドスリットなど、空気の流れを意識した構造も見られ、風を取り込みやすく蒸れにくい設計となっています。

そのため、現代の日本の夏にもぴったりのアイテムとして人気が高まっています。

 

キューバシャツの代表的ブランド紹介

キューバシャツの代表的ブランド紹介

Cubavera(キューバベラ)

Cubavera(キューバベラ)は、アメリカ・マイアミを拠点に展開するラテンカルチャー発のファッションブランドです。

クラシックなグアヤベラシャツのデザインを踏襲しつつ、現代的なスタイリングやカラー展開を取り入れているのが特徴です。

 

麻やポリエステル混素材などを用いた軽快な着心地と、シンプルながらも都会的なルックスが魅力。

ビジネスカジュアルやリゾートウェアとしても人気が高く、キューバシャツ初心者にもおすすめの一着が揃います。

 

Gitman Vintage(ギットマンヴィンテージ)

Gitman Vintage(ギットマンヴィンテージ)は、1978年にペンシルベニア州で創業されたGitman Bros.のヴィンテージライン。

クラシックなアメリカ製ドレスシャツをベースに、アーカイブから復刻されたデザインや素材選びに定評があります。

 

キューバシャツのようなピンタック付きや刺繍入りの開襟シャツも展開しており、どこかノスタルジックな雰囲気が魅力。

品質の高さとモダンな感覚を両立したアイテムは、こだわり派のファッション愛好家に支持されています。

公式サイトhttps://gitmanvintage.com/

 

Porter Classic(ポータークラシック)

Porter Classic(ポータークラシック)は、日本のバッグブランド「吉田カバン」の創業家によって設立されたファッションブランドです。

伝統的な技法と現代的な機能美を融合させた独自の世界観を持ち、海外からの評価も高いブランドです。

 

キューバシャツをベースに、刺し子や藍染などの和のエッセンスを加えた開襟シャツを展開しており、その繊細なディテールと着心地は唯一無二。

夏の和洋ミックススタイルにおすすめの一着です。

公式サイトhttps://porterclassic.com/

 

KAPITAL(キャピタル)

岡山県倉敷市発のKAPITAL(キャピタル)は、デニムを軸としながらも、民族調やアート的要素を積極的に取り入れたデザインで知られるブランドです。

キューバシャツの要素を取り入れたシャツも多く展開しており、特徴的な刺繍や生地使いが目を引きます。

 

大胆な配色やヴィンテージ加工など、ファッションとしての強い存在感を放つアイテムが揃っており、他人と被らないコーディネートを楽しみたい方に最適なブランドです。

公式サイトhttps://www.kapital-webshop.jp/

 

Guayabera World(グアヤベラワールド)

Guayabera World(グアヤベラワールド)は、キューバシャツ専門のブランドとして、クラシックなスタイルを重視したプロダクトを展開しています。

伝統的な4ポケット構造や繊細な刺繍、上質な麻・綿素材など、古き良きキューバシャツの要素を忠実に再現しているのが特徴です。

 

ラテンアメリカやカリブ海地域でのフォーマルウェアとしての用途にも対応しており、本格的な1着を探している人にとって信頼できるブランドです。

 

キューバシャツのおすすめコーディネート例

キューバシャツのおすすめコーディネート例

メンズコーデの基本(デニム、スラックス、リネンパンツとの合わせ方)

キューバシャツは、その上品でリラックス感のある雰囲気から、さまざまなボトムスと好相性です。

最も定番なのが、インディゴデニムとのコーディネート

シャツの軽やかさとデニムのラフさが絶妙にマッチし、カジュアルながら大人の余裕を演出できます。

 

また、スラックスと合わせることでより洗練された印象に。

オフホワイトやベージュのスラックスなら、清潔感のあるサマースタイルが完成します。

さらに、リネンパンツを選べばリゾート感がアップ

同素材で揃えることで統一感が生まれ、涼しげで快適な着こなしになります。

 

リゾート・ストリート・クラシックなどスタイル別の着こなし

キューバシャツはその汎用性の高さから、さまざまなスタイルに応用可能です。

  • リゾートスタイル:白やベージュのリネンパンツ+サンダル+ストローハットで、抜け感のあるリゾートスタイルが完成。刺繍入りのカラフルなキューバシャツを選ぶのがおすすめです。
  • ストリートスタイル:ブラックデニムやカーゴパンツにオーバーサイズのキューバシャツを羽織り、スニーカーやバケットハットでラフにまとめます。モノトーンや濃色のシャツを選べば、引き締まった印象に。
  • クラシックスタイル:細身のチノパンやスラックス、レザーシューズと合わせて、上品なサマースタイルに。タックインすることで、よりフォーマルな雰囲気を醸し出せます。

 

アクセサリーや帽子との相性も紹介

キューバシャツは小物使いによってスタイリングの幅が広がるアイテムです。

たとえば、ストローハットやパナマハットはリゾート感を引き立て、夏らしい爽やかな印象に仕上がります。

 

また、シルバーバングルやレザーアクセサリーを取り入れれば、ラテンテイストを強調したエスニックスタイルに。

ネックレスやサングラスをプラスすることで、シンプルなコーディネートにもアクセントが生まれます。

 

足元にはレザーサンダルやエスパドリーユなど、軽快さと品格を両立できるシューズを選ぶのがおすすめです。

 

キューバシャツの購入方法

キューバシャツの購入方法

サイズ選びのポイント(身幅・着丈のバランス)

キューバシャツはゆったりとしたリラックス感のあるシルエットが魅力ですが、選ぶ際は身幅と着丈のバランスに注意が必要です。

オーバーサイズ気味のデザインが多いため、身幅が広すぎるとだらしない印象になってしまうこともあります。

 

着丈は、ヒップに軽くかかる程度がベスト。長すぎると野暮ったく、短すぎるとバランスが悪く見えるため、自分の体型に合った“抜け感”を意識したフィット感を選ぶのがポイントです。

オンライン購入時には、サイズ表記と実寸をしっかり確認することをおすすめします。

 

素材選びのポイント(麻・綿・ポリエステル混など)

キューバシャツで使われる代表的な素材には、麻(リネン)・綿(コットン)・ポリエステル混紡などがあります。

それぞれの特徴を理解することで、着用シーンや好みに合った一着を選ぶことができます。

  • 麻(リネン):通気性が高く、ドライな肌触りが特徴。見た目にも涼しげで、最も伝統的な素材。
  • 綿(コットン):肌触りが柔らかく、日常使いに最適。扱いやすく、カジュアルな印象。
  • ポリエステル混紡:シワになりにくく、イージーケアが可能。現代的で実用性重視の方におすすめ。

それぞれの素材の利点を踏まえて、使用シーンや洗濯頻度も考慮して選びましょう。

 

夏におすすめの生地とカラー

夏場に着るキューバシャツは、通気性に優れた薄手の麻や綿素材が最適です。

肌に張り付かず、風を通しやすいため、日本の高温多湿な気候にもよく合います。

 

カラーは、ホワイトやライトベージュ、パステル系カラーなどの淡色系が人気。

視覚的にも涼しさを与え、季節感を演出できます。

また、刺繍やプリーツが映えるため、装飾のあるデザインを際立たせたい場合にも明るめの色が効果的です。

 

古着・ヴィンテージの探し方や注意点

キューバシャツは、古着やヴィンテージ市場でも人気が高いアイテムです。

特に70〜90年代に製造されたものには、刺繍やカラーバリエーションに独自の風合いがあり、個性的なコーディネートが楽しめます。

 

探す際は、以下の点に注意しましょう。

  • 生地の状態(黄ばみ・ほつれ・シミ)を確認
  • 刺繍部分の破れやほつれに注意
  • サイズ表記が国ごとに異なるため実寸チェックが必須

信頼できる古着屋や、商品説明が丁寧なECサイトで購入するのが安心です。

状態に不安がある場合は、返品可のショップを選ぶとリスクを軽減できます。

 

まとめ:伝統的な刺繍やプリーツが特徴の伝統的なキューバシャツ

メンズ開襟シャツの王道キューバシャツの歴史やブランドを紹介

キューバシャツは、南国の風土に根差した機能性と、ラテンアメリカの文化的背景を併せ持つ魅力的なウェアです。

伝統的な刺繍やプリーツ、涼しげな素材使いなど、ディテールにこだわりながらも、現代のファッションにも自然に馴染むデザインが特徴です。

 

デニムやリネンパンツとの相性も良く、リゾート・ストリート・クラシックといった多彩なスタイルに取り入れやすいため、幅広い世代に支持されています。

また、CubaveraやPorter Classicなど、個性豊かなブランドから選べる点も魅力です。

 

夏のワードローブに、一着は持っておきたいキューバシャツ。

この記事を参考に、自分らしい着こなしや、お気に入りの一着を見つけてみてください。

PROFILE

IDEALVINCI
IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター
古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。

セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

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