POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、ヴィンテージワークウェアを現代的に再解釈した独自のデザインで、多くのファッション愛好家を魅了し続けるブランドです。
創業者の大淵毅氏がアメリカンヴィンテージのディテールやクラフツマンシップに敬意を払いながらも、現代の素材や技術を取り入れることで、タイムレスな魅力を持つプロダクトを生み出しています。
この記事では、POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)の起源や歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについて、詳しくご紹介します。
目次
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)のブランドの起源と歴史
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、1993年に日本人デザイナーの大淵毅氏がニューヨークで設立したブランドです。
ヴィンテージのワークウェアやミリタリーウェア、アウトドアウェアからインスピレーションを受け、独自の機能性とデザインを融合させたアイテムを展開しています。
ブランドの起源
大淵氏は幼少期からファッションに興味を持ち、中学生の頃には古着に魅了されていました。
特に1920~30年代のアメリカンワークウェアに強い関心を抱き、そのディテールや縫製技術、美しい生地使いに魅了されました。
1980年代初頭から日常的にヴィンテージワークウェアを着用し、そのエッセンスを自身のブランドに取り入れることを考え始めました。
25歳で単身渡米した大淵氏は、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でプロダクションマネジメントを学びながら、古着のディーラーとしても活動。
卒業後の1992年にニューヨークで会社を設立し、翌1993年1月、ラスベガスのMAGICショーでデビューコレクションを発表しました。
このコレクションでは、1940年代スタイルのカバーオールジャケットや、ヘビーウェイトのギンガムシャンブレー素材で作られた戦前スタイルのプルオーバーシャツなど、タイムレスなヴィンテージワークウェアのスタイルを現代的に再解釈したアイテムが展示されました。
ブランドの歴史と進化
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は設立当初から、オーセンティックなディテールや縫製仕様、生地の選定、そして独自のスタイルミックスを特徴としてきました。
そのルーツはヴィンテージのワークウェア、ミリタリー、アウトドアウェアなど、多岐にわたります。
大淵氏は、1920~30年代のアメリカンデザインがクラフツマンシップとインダストリアルデザインの頂点を迎えた時期と考えており、そのエッセンスをブランドの制作に織り込んでいます。
2018年、大淵氏は約30年間拠点としていたニューヨークから日本へ帰国。
これに伴い、製品の生産拠点をアメリカから日本に移行しました。
日本の高度な縫製技術や質の高い生地を活用することで、ブランドのクオリティをさらに向上させています。
2019年には東京・杉並区上高井戸に直営店をオープンし、2022年10月には中目黒に旗艦店「Post OʼAlls NAKAMEGURO」を開設。
これにより、ブランドの世界観を直接体験できる場を提供しています。
2023年、ブランド設立30周年を迎えたPOST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、創業時の1stコレクションを復刻した「1993モデル」を発表。
当時のディテールを忠実に再現しつつ、現代の素材や技術を取り入れることで、ブランドの進化を象徴するアイテムとなっています。
さらに、ブランド初のブランドブック『Post OʼAlls 1993』を発行し、創業から現在までの歩みや進化を多くの写真とインタビューで紹介しています。
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、ヴィンテージワークウェアの魅力を現代に伝えるだけでなく、新たな価値観を加えることで、時代を超えて愛されるプロダクトを生み出し続けています。
その独自のデザイン哲学とクラフツマンシップは、多くのファッション愛好家や専門家から高い評価を受けています。
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)創業者 大淵毅
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)の創業者である大淵毅氏は、ヴィンテージワークウェアへの深い造詣と独自のデザイン哲学で知られる日本人デザイナーです。
彼の人生とキャリアは、ファッション業界における革新と伝統の融合を象徴しています。
幼少期からのファッションへの興味
1962年、東京で生まれた大淵氏は、幼少期からファッションに強い興味を持っていました。
中学生の頃には古着に魅了され、特に1920~30年代のアメリカンワークウェアに深い関心を抱くようになりました。
そのディテールや縫製技術、美しい生地使いに惹かれ、これらの要素が後のデザイン活動の基盤となりました。
渡米とブランド設立
25歳で単身渡米した大淵氏は、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でプロダクションマネジメントを学びながら、古着のディーラーとしても活動していました。
卒業後の1992年にニューヨークで会社を設立し、翌1993年1月、ラスベガスのMAGICショーでデビューコレクションを発表しました。
このコレクションでは、1940年代スタイルのカバーオールジャケットや、ヘビーウェイトのギンガムシャンブレー素材で作られた戦前スタイルのプルオーバーシャツなど、タイムレスなヴィンテージワークウェアのスタイルを現代的に再解釈したアイテムが展示されました。
ニューヨークでの活動とブランドの成長
ブランド設立後、ニューヨークを拠点に活動を続けた大淵氏は、メイド・イン・USAにこだわり、オーセンティックなディテールや縫製仕様、生地の選定、そして独自のスタイルミックスを特徴とする製品を展開しました。
そのルーツはヴィンテージのワークウェア、ミリタリー、アウトドアウェアなど、多岐にわたります。
彼のデザインは、クラフツマンシップとインダストリアルデザインの頂点を迎えた1920~30年代のアメリカンデザインに強く影響を受けています。
日本への帰国と新たな展開
2018年、大淵氏は約30年間拠点としていたニューヨークから日本へ帰国しました。
これに伴い、製品の生産拠点をアメリカから日本に移行し、日本の高度な縫製技術や質の高い生地を活用することで、ブランドのクオリティをさらに向上させています。
2019年には東京・杉並区上高井戸に直営店をオープンし、2022年10月には中目黒に旗艦店「Post OʼAlls NAKAMEGURO」を開設しました。
これにより、ブランドの世界観を直接体験できる場を提供しています。
30周年と未来への展望
2023年、ブランド設立30周年を迎えたPOST OʼALLSは、創業時の1stコレクションを復刻した「1993モデル」を発表しました。
当時のディテールを忠実に再現しつつ、現代の素材や技術を取り入れることで、ブランドの進化を象徴するアイテムとなっています。
さらに、ブランド初のブランドブック『Post OʼAlls 1993』を発行し、創業から現在までの歩みや進化を多くの写真とインタビューで紹介しています。
大淵毅氏は、ヴィンテージワークウェアの魅力を現代に伝えるだけでなく、新たな価値観を加えることで、時代を超えて愛されるプロダクトを生み出し続けています。
その独自のデザイン哲学とクラフツマンシップは、多くのファッション愛好家や専門家から高い評価を受けています。
POST OʼALLS (ポストオーバーオールズ)デザインの特徴とスタイル
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、1993年にニューヨークで設立されたブランドで、ヴィンテージのワークウェア、ミリタリー、アウトドアウェアからインスピレーションを受けたデザインが特徴です。
そのデザイン哲学は、オーセンティックなディテールや縫製仕様、生地選び、そして独自のスタイルミックスに基づいています。
ヴィンテージへの深い敬意
デザイナーの大淵毅氏は、特に1920~30年代のアメリカンワークウェアに強い関心を持ち、その時代のクラフツマンシップとインダストリアルデザインの融合を高く評価しています。
彼は、古い無名のアメリカン・ワークウェアのデザインをリスペクトし、それらのエッセンスを現代のプロダクトに取り入れることで、新しい価値を創造しています。
オーセンティックなディテールと縫製
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)の製品は、ヴィンテージウェアのディテールや縫製仕様を忠実に再現しています。
例えば、1940年代スタイルのカバーオールジャケットや、ヘビーウェイトのギンガムシャンブレー素材で作られた戦前スタイルのプルオーバーシャツなど、タイムレスなデザインが特徴です。
これらのアイテムは、当時のディテールを忠実に再現しつつ、現代の素材や技術を取り入れることで、ブランドの進化を象徴するものとなっています。
独自のスタイルミックス
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、ヴィンテージのワークウェア、ミリタリー、アウトドアウェアなど、様々なスタイルを独自にミックスし、新たなデザインを生み出しています。
例えば、アメリカ北西部のロガーたちが着ていたクルーザーやロガージャケットなどの木こり系ワークウェアを、ヘビーデューティにアップデートした新モデル「POST Logger Special」では、USA製シエラデザインズの60/40クロスを採用し、定番マウンテンパーカの象徴的な4つポケットのデザインを落とし込んでいます。
素材へのこだわり
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、素材選びにも強いこだわりを持っています。
例えば、ビンテージのモールスキンをインディゴ染めした素材を使用した「No.1 Jacket」は、着込むほどに柔らかくなり、体になじむだけでなく、色落ちなどの経年変化も楽しめる仕様となっています。
タイムレスなデザイン
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)のデザインは、時代を超えて愛されるタイムレスなものを目指しています。
ブランド設立30周年を迎えた2023年には、創業時の1stコレクションを復刻した「1993モデル」を発表し、当時のディテールを忠実に再現しつつ、現代の素材や技術を取り入れることで、ブランドの進化を象徴するアイテムとなっています。
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、ヴィンテージウェアの魅力を現代に伝えるだけでなく、新たな価値観を加えることで、時代を超えて愛されるプロダクトを生み出し続けています。
その独自のデザイン哲学とクラフツマンシップは、多くのファッション愛好家や専門家から高い評価を受けています。
まとめ:POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)ブランドリリース
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、ヴィンテージワークウェアの魅力を現代に伝えるとともに、新たな価値を生み出し続けるブランドです。
創業者の大淵毅氏が追求するディテールへのこだわり、オーセンティックなデザイン哲学、そして現代的なアレンジが融合したプロダクトは、時代を超えて愛されるタイムレスな魅力を持っています。
また、独自の素材選びやスタイルミックスによって、ヴィンテージファッションの枠を超えた唯一無二の存在感を放っています。
POST OʼALLS(ポストオーバーオールズ)は、これからもクラフツマンシップと革新性を兼ね備えたデザインで、ファッションの未来を切り拓いていくでしょう。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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