ボーダー柄は、カジュアルからキレイめまで幅広いスタイルに取り入れられる万能なデザインとして、多くのメンズファッションで愛され続けています。
その起源や特徴を知ることで、さらにおしゃれなコーディネートを楽しむことができるでしょう。
また、季節やシーンごとに使い分けるコツや、人気ブランドのアイテムも押さえれば、ファッションの幅が広がります。
この記事では、ボーダーを使ったメンズコーディネートの魅力や基本ルール、季節別の着こなし方、そしておすすめのブランドアイテムについて詳しくご紹介します。
目次
ボーダーアイテムの魅力
ボーダー柄の歴史とトレンド
ボーダー柄は、その発祥をたどるとフランスの海軍制服に由来します。
19世紀初頭、海兵たちが身に着けていたボーダー柄のシャツ(通称バスクシャツ)は視認性が高く、海上での安全性を確保するために採用されました。
この実用性から、次第にファッションアイテムとしても浸透し、現在ではカジュアルウェアの象徴的なデザインとなっています。
トレンドとしても、ボーダー柄は廃れることがなく、毎年のように多くのブランドから新しい解釈のデザインが登場しています。
例えば、伝統的なネイビー×ホワイトの配色に加え、最近ではモノトーンやパステルカラーのボーダーも人気です。
また、ボーダー幅のバリエーションや異素材の組み合わせが提案され、時代に合わせたスタイルが進化しています。
メンズファッションでの人気の理由
ボーダー柄がメンズファッションで愛される理由は、その「シンプルさ」と「親しみやすさ」にあります。
無地のアイテムよりもアクセントがありつつ、派手すぎないデザインが日常的に使いやすいのが魅力です。
さらに、ボーダーはアイテムのジャンルを問わず、Tシャツ、スウェット、ニット、パンツ、さらには小物に至るまで幅広い展開が可能です。
もう一つの理由は、「清潔感」と「リラックス感」を同時に演出できる点です。
ネイビーやホワイトといったベーシックな色使いが多く、どの年代でも取り入れやすいことが支持されています。
また、ボーダー柄は季節を問わず使えるため、ワードローブの定番アイテムとして多くの人に選ばれています。
カジュアルからシックまで幅広いスタイルに対応
ボーダー柄は、着こなし次第でさまざまなスタイルに対応します。
カジュアルシーンでは、ボーダーTシャツをデニムパンツと合わせたリラックススタイルが定番です。
一方で、ジャケットやチノパンなどのアイテムと組み合わせることで、シックで洗練された雰囲気も演出できます。
また、アウトドアスタイルやストリートファッションでもボーダー柄は活躍します。
アクティブなシーンではボーダーパターンの軽い素材のシャツやタンクトップが使われることが多く、動きやすさとスタイリッシュさを両立できます。
このように、ボーダー柄はスタイルやシーンを選ばずにコーディネートに取り入れることができ、初心者から上級者まで幅広い層に愛されるファッション要素と言えます。
ボーダーコーディネートの基本ルール
色選びのポイント(定番カラー vs トレンドカラー)
ボーダー柄を取り入れる際の色選びは、全体の印象を大きく左右します。
以下のポイントを参考に、目的や好みに合わせたカラー選びを行いましょう。
定番カラー
ネイビー×ホワイト、ブラック×ホワイトなどのベーシックな配色は、どんなコーディネートにも馴染みやすいのが特徴です。
特にネイビー×ホワイトはフレンチカジュアルを彷彿とさせ、清潔感と上品さを兼ね備えた印象を与えます。
これらのカラーは初心者でも取り入れやすく、どんなシーズンにも対応可能な万能カラーです。
トレンドカラー
一方で、トレンドを意識したカラー選びでは、季節感や流行に応じた色使いを取り入れるのがポイントです。
例えば、春夏にはパステルカラーや明るい色合いのボーダー、秋冬には深みのあるボルドーやカーキを使ったボーダーが人気です。
また、モノトーンやアースカラーを取り入れることで、シックで落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。
ボーダー幅による印象の違い(細い vs 太い)
ボーダー幅の選び方によって、コーディネート全体の印象が変わります。
以下を参考に、シーンや体型に合わせたボーダー幅を選んでみてください。
細いボーダー
細いラインのボーダー柄は、繊細でスタイリッシュな印象を与えます。
華奢なラインが上品さを強調し、キレイめコーディネートとの相性が抜群です。
また、細ボーダーは視覚的にスリムに見える効果もあるため、体型が気になる方にもおすすめです。
太いボーダー
太いラインのボーダー柄は、カジュアルで親しみやすい印象を作ります。
存在感があり、コーディネートの主役として活躍しますが、視覚的にボリュームが出やすいため、全体のバランスを意識することが重要です。
太ボーダーは、ストリートスタイルやリラックス感のあるコーディネートに適しています。
合わせるアイテムの選び方(無地アイテムとのバランス)
ボーダー柄はその特徴的なデザインから、他のアイテムとのバランスが重要です。
柄同士を合わせるのは難易度が高いため、基本的には無地のアイテムと組み合わせるのが鉄則です。
トップスにボーダーを使う場合
ボーダー柄をトップスに取り入れる場合、ボトムスには無地のパンツを選ぶのが一般的です。
例えば、ボーダーTシャツにデニムやチノパンを合わせると、シンプルでまとまりのある印象になります。
モノトーンのボーダーであれば、カラーパンツやカーゴパンツと合わせてアクセントをつけるのもおすすめです。
ボトムスにボーダーを使う場合
ボトムスにボーダー柄を取り入れる場合は、トップスを無地にすることで落ち着いた印象を作ることができます。
白や黒などのシンプルなカラーのトップスを選ぶと、コーディネート全体がバランスよく仕上がります。
アクセントとしてのボーダー柄
スカーフやソックスなどの小物でボーダー柄を取り入れる場合、無地のアイテムを基調にすることでボーダー柄が効果的に引き立ちます。
過度に柄物を取り入れすぎないよう注意しましょう。
ボーダー柄のコーディネートはシンプルながらも奥深い魅力があり、基本ルールを押さえることで、より洗練されたスタイルを楽しむことができます。
シーン別:ボーダーを取り入れたメンズコーディネート
カジュアルコーディネート
ボーダーアイテムはカジュアルスタイルの定番です。
リラックスした雰囲気ながら、適度におしゃれ感を演出できます。
ボーダーTシャツ × デニムパンツ
シンプルで使いやすいボーダーTシャツに、ブルーのデニムパンツを合わせた王道のカジュアルコーディネート。
足元には白スニーカーやキャンバスシューズを選ぶことで、清潔感がプラスされます。
このスタイルは春夏にぴったりで、ちょっとした外出やデイリーユースに最適です。
トップスの色を淡いトーンにすると、より軽やかな印象に仕上がります。
ボーダーアイテムを取り入れたストリートスタイル
太めのボーダー柄Tシャツやスウェットシャツをオーバーサイズで着こなし、カーゴパンツやワイドパンツを組み合わせたストリートスタイル。
キャップやスニーカーを取り入れることで、若々しいエネルギーとトレンド感が漂うコーディネートに仕上がります。
バッグや小物でアクセントを加え、全体のバランスを整えましょう。
キレイめコーディネート
ボーダーアイテムは工夫次第で上品な着こなしにも活用できます。
シンプルかつ洗練されたスタイルに仕上げるのがポイントです。
ボーダーニット × チノパン
落ち着いた色合いのボーダーニットとベージュやカーキのチノパンを合わせることで、程よくカジュアルながら上品さも感じられるコーディネートに。
足元にはローファーや革靴を選び、シンプルな時計やバッグで洗練された雰囲気を加えましょう。秋冬にぴったりのスタイルです。
ジャケットを使ったボーダーの上品な着こなし
ジャケットのインナーに細めのボーダー柄カットソーを取り入れると、遊び心のある上品なコーディネートに。
ネイビーやグレーのジャケットを選ぶと、全体のバランスが取りやすくなります。
ボトムスはスリムフィットのスラックスやダークカラーのデニムがおすすめ。足元には革靴やチェルシーブーツを合わせると、洗練された印象が際立ちます。
アウトドアやレジャーシーン
ボーダー柄はアウトドアやレジャーシーンでも活躍します。
機能性とデザイン性を両立したスタイルが魅力です。
ボーダーアイテム × ナイロンパンツ
軽量で動きやすいナイロンパンツに、ボーダーTシャツやボーダーカットソーを合わせたスタイル。
アウトドアらしい色合い(カーキ、オリーブ、ブラウンなど)のパンツと組み合わせることで、自然に馴染むコーディネートが完成します。
足元にはトレッキングシューズやスニーカーを選び、キャップやバックパックでさらにアウトドア感をプラスしましょう。
ラフで動きやすい組み合わせ
ボーダー柄スウェットやフーディーを着用し、ジョガーパンツやショートパンツを合わせたラフなスタイル。
キャンプやバーベキューなどのアクティブなシーンで活躍する組み合わせです。
防寒対策として薄手のアウターやウィンドブレーカーを追加するのもおすすめです。
シーンに応じたボーダーアイテムの取り入れ方を工夫することで、さまざまなスタイルを楽しむことができます。
日常から特別な場面まで、ボーダー柄を活かしたコーディネートにぜひ挑戦してみてください!
季節ごとのおすすめボーダーコーデ
春:爽やかなライトカラーのボーダーTシャツ
春は明るく爽やかな印象を与えるライトカラーのボーダーTシャツがおすすめです。
ホワイト×パステルブルーやホワイト×イエローなどの配色は、季節感を強調しつつ軽やかな雰囲気を演出します。
ボトムスにはベージュのチノパンや薄めのブルーデニムを合わせると、春らしいコーディネートが完成します。
アウターには薄手のジャケットやカーディガンを羽織り、肌寒さをカバーしましょう。
スニーカーやローファーを選ぶと、カジュアルさの中に上品さも取り入れられます。
夏:ボーダータンクトップや半袖シャツ
暑い夏には通気性がよく、涼しげなボーダータンクトップや半袖シャツが最適です。
ホワイト×ネイビーなどの定番カラーだけでなく、グリーンやレッドなどの鮮やかな配色を選ぶと夏らしさが際立ちます。
ボーダータンクトップはショートパンツと合わせて軽快なスタイルに仕上げたり、開襟シャツのインナーとしてチラ見せするのもおしゃれです。
半袖シャツはリネン素材やコットン素材を選び、ホワイトパンツやカーゴパンツでリラックス感を加えましょう。
サンダルやスリッポンとの組み合わせで、夏らしいラフなスタイルが完成します。
秋:ボーダースウェットや長袖Tシャツ
涼しくなる秋には、ボーダースウェットや長袖Tシャツが活躍します。
ダークトーンやアースカラーのボーダー柄を選ぶと、季節感がより引き立ちます。
例えば、ブラウン×ベージュやカーキ×ブラックなどの配色が人気です。
ボーダースウェットはデニムやカーゴパンツと合わせて、カジュアルな雰囲気を楽しむのがおすすめです。
さらに、デニムジャケットやミリタリージャケットをプラスすると、秋らしいレイヤードスタイルに仕上がります。
足元にはスニーカーやブーツを選び、アクティブな印象を与えましょう。
冬:ボーダーニットやカーディガンを使ったレイヤードスタイル
寒い冬には、暖かみのある素材を使ったボーダーニットやカーディガンを活用しましょう。
ブラック×ホワイトやネイビー×グレーなどの落ち着いた配色を選ぶと、冬のコーディネートにマッチします。
ボーダーニットはスラックスやダークデニムと合わせて、シンプルかつ洗練されたスタイルに仕上げましょう。
さらに、チェスターコートやダウンジャケットを羽織れば、しっかりとした防寒対策が可能です。
一方、ボーダーカーディガンはタートルネックやシャツの上に羽織ると、柔らかくリラックスした印象を与えます。
冬らしいアクセントとして、ニット帽やマフラーを加えるとバランスが整います。
季節ごとの素材感や配色を意識したボーダーコーディネートで、1年を通しておしゃれを楽しむことができます。
それぞれの季節に合ったスタイルを取り入れて、毎日のコーディネートに変化をつけてみてください!
ボーダーを取り入れたおしゃれなブランドアイテム
定番ブランドのおすすめ
ボーダー柄といえば、その品質とデザインで定評のあるブランドを選ぶことで、長く愛用できるアイテムを手に入れることができます。
以下は、定番のおすすめブランドです。
セントジェームス(Saint James)
フランス発祥のセントジェームスは、バスクシャツを代表とするボーダー柄の名門ブランド。
厚手で丈夫な素材と伝統的なデザインが特徴で、シンプルながらも高級感のあるアイテムが揃っています。
ネイビー×ホワイトやブラック×ホワイトといった定番カラーが人気です。フレンチカジュアルを取り入れたい方にぴったりのブランドです。
オーラリー(AURALEE)
日本のブランド、オーラリーは素材へのこだわりとミニマルなデザインが魅力。
ボーダー柄アイテムも洗練された配色と柔らかい着心地が特徴で、シンプルながらも上品な印象を与えます。
キレイめコーディネートを好む方におすすめです。
手頃な価格帯のブランドアイテム
ボーダー柄は手軽に取り入れられるアイテムも多数展開されており、コスパを重視する方におすすめのブランドがあります。
ユニクロ(UNIQLO)
ユニクロは豊富なラインナップと手頃な価格が魅力です。
定番のボーダーTシャツやカットソーは、デイリー使いに最適なシンプルなデザインが揃っています。
シーズンごとに新しいカラーやデザインが追加されるため、気軽にトレンドを楽しむことができます。
GU
GUもコスパ抜群のアイテムが多く、ボーダー柄アイテムの種類も豊富です。
オーバーサイズのカットソーやトレンド感のあるデザインが多いため、ストリートスタイルにも取り入れやすいのが特徴です。
カジュアルな日常使いにぴったりのブランドです。
ハイブランドの選択肢
ハイブランドでは、ボーダー柄に独自の高級感やデザイン性を加えたアイテムが展開されており、特別感を求める方におすすめです。
ラルフローレン(RALPH LAUREN)
クラシックでエレガントなスタイルを得意とするラルフローレンは、ボーダー柄アイテムにも洗練されたデザインを取り入れています。
特に、ボーダーポロシャツやニットは上品さとカジュアルさを両立しており、幅広いシーンで活用できます。
高品質な素材が使われているため、長く愛用できるアイテムです。
ジョン スメドレー(John Smedley)
高級ニットウェアで有名なジョン スメドレーも、ボーダー柄アイテムを展開しています。
極上のメリノウールやシルクを使用したボーダーニットは、着心地の良さと洗練されたデザインが魅力。冬のキレイめコーディネートに最適です。
ボーダー柄アイテムは、ブランドごとの特徴を理解し、自分のスタイルや予算に合った選択をすることが重要です。
定番ブランドで長く使える1着を選ぶのも良いですし、手頃な価格帯でトレンドを楽しむのも素敵です。
ぜひ、ブランドの特徴を活かしておしゃれなボーダーコーディネートを楽しんでください!
まとめ:コーディネートにアクセントをプラスするボーダーを使ったメンズコーディネート
ボーダー柄は、シンプルながらもコーディネートにアクセントを加えられる、万能なデザインです。
その歴史や特徴を知り、色や柄の選び方、季節ごとの活用法を押さえることで、幅広いスタイルを楽しむことができます。
カジュアルな日常使いからキレイめなコーディネート、さらにはアウトドアシーンまで、さまざまな場面で活躍するのがボーダーアイテムの魅力です。
さらに、セントジェームスやユニクロなど、目的や予算に応じたブランド選びをすることで、より自分に合ったアイテムを見つけることができます。
この記事で紹介したポイントを参考にして、自分らしいボーダーコーディネートをぜひ取り入れてみてください。
ボーダー柄を上手に活用することで、毎日のファッションがもっと楽しくなるはずです!
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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