BURBERRY(バーバリー)は、英国を代表する高級ブランドとして、その長い歴史と共に洗練されたデザインで多くの人々を魅了してきました。
創業者トーマス・バーバリーが生み出した革新的な素材や、象徴的なバーバリーチェック、そしてトレンチコートをはじめとするアイコニックなアイテムは、ファッションの歴史に刻まれる存在です。
本記事では、BURBERRY(バーバリー)の起源から特徴的なデザイン、スタイルに至るまで、その魅力を詳しくご紹介します。
BURBERRYの起源と歴史
BURBERRY(バーバリー)は、英国を代表する高級ファッションブランドとして知られています。
その歴史は1856年に遡り、創業者トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)の革新と情熱によって築かれました。
創業とギャバジンの発明
1856年、21歳のトーマス・バーバリーは、イングランド南部ハンプシャー州ベイジングストークに小さな洋服店を開業しました。
彼は品質と機能性を追求し、1879年に耐久性と防水性に優れた新素材「ギャバジン(Gabardine)」を発明しました。
この素材は1888年に特許を取得し、1917年まで製造権を独占しました。
トレンチコートの誕生
第一次世界大戦中の1914年、英国軍の要請により、BURBERRY(バーバリー)は塹壕(トレンチ)での戦闘に適したコートを開発しました。
これが現在のトレンチコートの原型となり、戦後には市民の間でも広く愛用されるようになりました。
冒険家たちの信頼
BURBERRY(バーバリー)のギャバジン製品は、極地探検家やパイロットたちからも高く評価されました。
1911年、南極点に初到達したノルウェーの探検家ロアール・アムンセンや、1914年の帝国南極横断探検隊を率いたアーネスト・シャクルトンらがバーバリーの防寒着を着用しました。
バーバリーチェックの誕生
1924年、BURBERRY(バーバリー)はコートの裏地に独自のチェック柄を採用しました。
このデザインは「バーバリーチェック」として知られ、後に傘やスカーフ、バッグなどのアイテムにも展開され、ブランドの象徴となりました。
日本での展開
日本では、1915年に丸善がBURBERRY(バーバリー)のレインコートを輸入したのが始まりです。
その後、1965年に三陽商会がコートの輸入販売を開始し、1970年にはライセンス契約を結び、日本市場向けの製品展開を行いました。
1996年には日本オリジナルブランド「バーバリー・ブルーレーベル」を展開し、若年層にも支持を広げました。
現代への進化
2000年代以降、BURBERRY(バーバリー)はブランドの再構築を進め、2002年にロンドン証券取引所に上場しました。
2018年にはリカルド・ティッシがクリエイティブ・ディレクターに就任し、伝統と革新を融合させた新たなコレクションを発表しています。
BURBERRY(バーバリー)は、160年以上にわたり英国の伝統と革新を体現し続け、世界中の人々から愛されるブランドとしてその地位を確立しています。
バーバリー創業者:トーマス・バーバリーの生涯と功績
BURBERRY(バーバリー)は、英国を代表する高級ファッションブランドとして知られています。
その創業者であるトーマス・バーバリー(Thomas Burberry)は、革新的な素材の開発やデザインでファッション業界に多大な影響を与えました。
若き日のトーマス・バーバリー
1835年8月27日、トーマス・バーバリーはイングランド南東部サリー州のブロッカム・グリーンで生まれました。
地元の学校で学んだ後、服地商の見習いとして経験を積みました。
バーバリーの創業
1856年、21歳のトーマスはハンプシャー州ベイジングストークに自身の洋服店を開業しました。
品質と機能性を追求する彼の姿勢は、多くの顧客から支持を受け、事業は順調に拡大していきました。
晩年と遺産
トーマス・バーバリーは1917年に引退し、ドーセット州ウェイマス近郊のアボッツ・コートで隠棲生活を送りました。
彼は敬虔なバプテストであり、毎朝の祈祷会を欠かさず行っていたと伝えられています。
1926年4月4日、90歳でその生涯を閉じました。
トーマス・バーバリーの革新と情熱は、現在のバーバリーの基盤となり、160年以上にわたり世界中の人々から愛されるブランドとしてその地位を確立しています。
BURBERRYのデザインの特徴とスタイル
BURBERRY(バーバリー)は、英国を代表する高級ファッションブランドとして、その独自のデザインとスタイルで世界中の人々から愛されています。
その特徴は、伝統と革新を融合させたタイムレスな魅力にあります。
トレンチコート:機能性とエレガンスの融合
BURBERRY(バーバリー)の象徴ともいえるトレンチコートは、第一次世界大戦中に軍用コートとして開発されました。
エポレットやDリング、ガンフラップ、ストームシールドなどのディテールは、当時の軍事的用途に基づいて設計されています。
これらの機能的要素が、現代のファッションアイテムとしても高く評価されています。
バーバリーチェック:ブランドの象徴的パターン
1920年代に誕生したバーバリーチェックは、ベージュを基調とした赤、黒、白の格子柄で、トレンチコートの裏地として初めて使用されました。
その後、スカーフやバッグ、アクセサリーなど、さまざまなアイテムに展開され、ブランドのアイデンティティを象徴するデザインとなっています。
ギャバジン素材:耐久性と快適性の追求
創業者トーマス・バーバリーが開発したギャバジン素材は、通気性と防水性に優れた革新的な布地です。
この素材は、冒険家や探検家たちからも高く評価され、過酷な環境下での使用にも耐える品質を誇ります。
馬上の騎士ロゴ:伝統と誇りの象徴
1901年頃に誕生した「馬上の騎士」ロゴは、13~14世紀のよろいにインスピレーションを得たデザインで、ブランドの伝統と誇りを表現しています。
このロゴは、バーバリーの製品や広告に使用され、ブランドのアイデンティティを強調しています。
クラシックとモダンの融合:多様なライン展開
BURBERRY(バーバリー)は、クラシックなスタイルを基盤としながらも、時代の流れに合わせてモダンなデザインを取り入れています。
例えば、「バーバリー プローサム」は伝統にモード性を加えたモダンなスタイルを特徴とし、「バーバリー ブリット」は普段使いに適したカジュアルなデザインを展開しています。
持続可能性への取り組み:未来志向のデザイン
近年、BURBERRY(バーバリー)は持続可能な素材の開発や製造プロセスの改善に力を入れています。
ロイヤルカレッジオブアート(RCA)と共同で「バーバリー未来の素材研究グループ」を設立し、環境に優しい素材の研究を進めています。
BURBERRY(バーバリー)のデザインは、伝統的な要素と現代的な感性を巧みに融合させ、時代を超えて愛されるスタイルを提供し続けています。
まとめ:BURBERRY ブランドリリース
BURBERRY(バーバリー)は、創業者トーマス・バーバリーの革新と情熱によって生み出され、英国を象徴するブランドとして確固たる地位を築いてきました。
その代表的なアイテムであるトレンチコートやバーバリーチェック、そしてギャバジン素材に見られるように、機能性とエレガンスを兼ね備えたデザインが特徴です。
また、伝統を守りながらも時代に合わせたモダンな感性を取り入れ、多くのファッション愛好家を魅了し続けています。
さらに、持続可能性を意識した取り組みを通じて、未来志向のブランドとしての進化も遂げています。
この記事を通して、BURBERRY(バーバリー)が持つ独自の魅力と長年の伝統、そして現在のスタイルへの理解が深まれば幸いです。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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