ファッションブランドを語る上で忘れてはならないのが、そのブランドのモデルをデザインしているデザイナーについてです。
多くのファッションブランドで、デザイナーの名前がそのままブランド名になっていることは珍しくありません。
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)もそのブランドの一つです。
これまでJUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)が辿ってきた道程と、どういったブランドなのか特徴を踏まえて解説していきます。
目次
JUNYA WATANABEとは
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)は、日本を代表するウィメンズブランドです。
メンズのラインはJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)として知られています。
デニムやチェック柄などが特徴のブランドでもあり、これらの柄を見るとJUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)のブランドをイメージされる方も少なくありません。
大胆な表現方法を用いることで人気を集め、広く知られるようになりましたが、元々JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)はCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)のラインの一つでもありました。
JUNYA WATANABEの歴史
1992年にJUNYA WATANABE COMME des GARCONS(ジュンヤワタナベ コムデギャルソン)としてデビューをすることから、このブランドの歴史は動き始めました。
翌1993年には、パリプレタポルテコレクションでパリデビューを果たします。
2001年にメンズコレクションをパリで開催しました。
その際、リーバイスとのコラボを行ったことでも話題になりました。
2004年にはモンクレールとコラボをして新たなラインを発表しています。
2008年にはトリッカーズやバラクータ、2013年にはロエベともコラボを行い、その名は確実に知られていくようになります。
その後、2022年にブランド名の表記をJUNYA WATANABEへと変更し、メンズのJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)やセカンドラインとして登場したeYe JUNYA WATANABE MAN(アイ ジュンヤワタナベ マン)の表記も変更しています。
JUNYA WATANABEはどんな人物か
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)のデザイナーは渡辺淳弥です。
1984年にCOMME des GARCONSへと入社し、1987年からtricot COMME des GARCONS(トリココムデギャルソン)のデザイナーを任されました。
COMME des GARCONS(コムデギャルソン)の一社員であり、一デザイナーである渡辺は異例なことに自らのコレクションを発表する機会を得ます。
そこで高い評価を得るという成功を収め、後のブランド躍進への足掛かりとしました。
最初は学校を卒業したばかりでCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)へと入社をし、メインデザイナーでもある川久保冷の下で修行を積んだと言いますので、類まれな才能と根強い努力をしたのだと思われます。
1995年には日本エディターズ・クラブでデザイナー賞、1999年に毎日ファッション賞を受賞されるほどの実力の持ち主です。
2005年からはCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)の取締役副社長を務めるまでになりました。
JUNYA WATANABEの魅力
ファッションを好きな人は誰もが知っているJUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)ですが、そのブランドの魅力と言えば、従来からあるベーシックなスタイルの垣根を超えた、独自のテイストを醸し出していることにあるのではないでしょうか。
それが新たなベーシックスタイルを生み出し、さらなる発展を促しています。
一種独特な世界感を持ち、まさに革新的と言えるファッションアイテムがラインナップしている姿に魅了される人も少なくありません。
JUNYA WATANABEのデザイン
これまでに人気を集めてきた流行に対して、そこに左右されない意思を持つJUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)は、デザイン的にもデザイナーである渡辺淳弥の意思をしっかり表現しています。
元々のブランドが掲げるコンセプトは「ベーシックなものに新たなフィーリングを取り入れる」であることから、その世界感を形にしているところが特徴でもあります。
通常、ファッションデザイナーと言えば真っ白なキャンパスの上に新しい世界を描くものと考える方も少なくありません。
そこから新しい世界が生まれ、それが新たな世界観を作り出していると思われています。
しかし、JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)は0の状態からデザインをスタートさせません。
あくまでこれまでベーシックとされてきた通常のファッションの世界観に対し、渡辺の類まれなるセンスというフィルターを通して見える世界観を作り上げているのです。
既に存在している物にまったく新しい視点からアプローチをすることで、新たな世界を作り上げるのがJUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)のデザインです。
従来からあるデニムにヴィンテージの加工をしたり、デニムを使ってドレスのような服を作るなど、誰もが思いつきそうでつかなかった世界を目の当たりにすることができるのは、JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)だからこそと言えるでしょう。
メンズ必見JUNYA WATANABE MAN
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)はウィメンズブランドとして広く知られていますが、メンズのラインとして構築されたのがJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)です。
ブランド名も、通称JUNYA MAN(ジュンヤ マン)と呼ばれることがあり、男性からはかなりの人気を集めています。
基本的にJUNYA WATANABEはチェック柄が有名ですが、それはJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)にも取り入れられ、特別な柄が魅力的と言われることもあります。
カジュアルさと優しい上品さを兼ね備えていることもあり、メンズファッションに力を入れるときには外せないラインナップです。
さらに高く評価されているデザインとして、パッチワークが挙げられます。
様々な生地を不規則な形で縫い合わせたようなジャケットは、世界からも高く評価される技術力の高さを伺えます。
手を抜かない技術の粋を集め、その中に突飛な印象のファッションセンスを織り交ぜているのはJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)の特徴と言えるでしょう。
ジーンズに興味がある人なら誰もが憧れるJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)のデニムシリーズは、リーバイスとコラボもしています。
カジュアルさを前面に押し出したアイテムでもあるデニムは、JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)の認知度を高めています。
JUNYA WATANABEの公式サイト・SNS
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)はCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)のラインの一つですので、公式サイトもCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)に含まれています。
SNSに関してもインスタで紹介されることがあります。
気になる方はサイトを覗いてみるといいでしょう。
まとめ
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)は、COMME des GARCONS(コムデギャルソン)のラインの一つであり、古くからデザイナーとして活躍してきた渡辺淳弥が展開しています。
現在はCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)の副社長という肩書を持っていますが、現在でも精力的に活動しているため、新たな世界観を見ることができるでしょう。
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)の魅力的な世界が、これからも広がっていくことが期待されています。
男性なら一度は見ておきたいJUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナベ マン)のアイテムを試してみてはいかがでしょうか。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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