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ニットタイとは?ルーツや起源、歴史や特徴を解説

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ニットタイとは?ルーツや起源、歴史や特徴を解説

ニットタイとは?ルーツや起源、歴史や特徴を解説

近年、ファッションの場面において「ニットタイ」が再び注目を集めています。

背景には、スーツスタイルのカジュアル化やビジネスカジュアルの普及、そしてクラシックスタイルへの回帰といったトレンドがあります。

堅苦しさを和らげながらも、品のある印象を演出できるニットタイは、まさに現代のスタイルにマッチしたアイテムと言えるでしょう。

 

一般的なシルク素材のネクタイとは異なり、ニットタイは編み込まれた素材特有の柔らかさと立体感が魅力です。

剣先がフラットになっているものが多く、カジュアルな印象を与えるため、日常使いやビジネスシーンの“抜け感”を演出したいときにも活躍します。

 

この記事では、ニットタイの基本的な特徴からその魅力、選び方、コーディネート、おすすめブランドなどを幅広くご紹介します。

 

ニットタイとは?

ニットタイとは?

ニットタイとは、編み物(ニット)で作られたネクタイのことで、通常の織物ネクタイとは異なる風合いや印象を持つアイテムです。

編み込まれた表情豊かな質感が特徴で、やや厚みがあり柔らかく、カジュアルさと品の良さを兼ね備えています。

剣先が丸みを帯びたスクエアタイプが主流で、タイドアップスタイルの中にさりげない個性を加えたいときに最適です。

 

素材について

素材にはウール・コットン・シルクなどが用いられ、季節やスタイルに応じて選ぶことができます。

ウール素材は秋冬の温かみあるスタイリングに、コットンは春夏の軽快な印象に、そしてシルクは上品さを演出したいときにぴったりです。

いずれもニット特有の立体感やふくらみを備えており、一般的なネクタイとはひと味違った印象を与えます。

 

通常のネクタイとの違い

また、通常のネクタイは織り生地で構成され、芯地が入っているのが一般的ですが、ニットタイは芯地がない、または非常に軽量な構造が多く、結び目が小さくなるのが特徴です。

これにより、ラフで抜け感のあるスタイリングが実現しやすく、ビジネスカジュアルやセミフォーマル、さらには休日のカジュアルコーデにも幅広く対応できます。

 

使用されるシーン

タイドアップスタイルを少し柔らかく見せたいときや、定番のスーツスタイルに変化を加えたいとき、またはノーネクタイでは物足りないけれど、硬すぎる印象にはしたくないときなど、ニットタイはまさに“ちょうどいい”存在として重宝されるアイテムです。

 

ニットタイの魅力とメリット

ニットタイの魅力とメリット

柔らかく親しみやすい印象

ニットタイの最大の魅力は、その柔らかな素材感によって生まれる親しみやすさにあります。

編み目のある表情が堅苦しさを和らげ、スーツスタイルに取り入れてもどこか温かみのある雰囲気を演出できます。

きっちりとした装いの中にも余裕を感じさせるため、ビジネスシーンだけでなく、会食やプライベートの場でも好印象を与えることができます。

 

1年を通して使える素材感

ニットタイは素材のバリエーションが豊富で、季節を問わず活用できるのもメリットの一つです。

春夏はコットンやリネン混、秋冬はウールやカシミヤ混といった素材が展開されており、季節感に合わせたチョイスが可能です。

特定のシーズンに限られないため、通年を通してワードローブに取り入れられる実用性の高さが支持されています。

 

カジュアルからきれいめまで幅広いスタイリングに対応

ニットタイは、フォーマルなネクタイと比べてラフな印象を持ちつつも、品格を損なわない絶妙なバランスが魅力です。

そのため、ビジネスカジュアルやジャケパンスタイルはもちろん、休日のシャツスタイルやカーディガンといったきれいめカジュアルにもフィットします。

シーンを選ばず使える汎用性は、ファッションを楽しむ大人にとって非常に心強いポイントです。

 

巻きやすく、シワになりにくい実用性

ニットタイは芯地がないものが多く、柔らかいため巻きやすく扱いやすいのが特徴です。

また、通常のネクタイのように生地が硬くないため、シワになりにくく、保管も簡単です。

出張や旅行など、ネクタイを携帯する場面でも型崩れしにくく、利便性の高さが実感できます。日々の手入れも手軽で、ストレスなく使える点も大きな魅力です。

 

ニットタイの種類と選び方

ニットタイの種類と選び方

形状(スクエアエンド or 剣先)

ニットタイの形状は大きく分けて「スクエアエンド」と「剣先(ポイントエンド)」の2種類があります。

スクエアエンドは先端がまっすぐ平らにカットされており、よりカジュアルな印象を与えるデザインです。

一方、剣先タイプは通常のネクタイのようにV字型に尖っており、ややフォーマルな印象に仕上がります。

着用シーンやスタイルに応じて使い分けるのがおすすめです。

 

幅(ナロータイ・レギュラータイ)

幅の違いもニットタイ選びの重要なポイントです。ナロータイ(細め)はモード感やスタイリッシュな印象を与え、細身のスーツやジャケパンスタイルと好相性です。

一方、レギュラー幅(約7〜8cm)はよりクラシックで安定感があり、幅広い年代やスタイルに対応します。

ファッション全体のシルエットとのバランスを見て選ぶと失敗がありません。

 

素材別の特徴(シルク=上品/ウール=温かみ/コットン=爽やか)

ニットタイの印象を大きく左右するのが素材です。

シルク素材は光沢感があり、フォーマル感と上品さを兼ね備えています。ウール素材はふんわりとした温かみがあり、秋冬の季節感を演出するのに最適です。

コットン素材は軽やかで爽やかな風合いを持ち、春夏のカジュアルスタイルにぴったりです。

それぞれの特徴を把握し、季節や目的に合った素材を選ぶとスタイリングの幅が広がります。

 

色・柄の選び方(ネイビー・グレー・ドット・ストライプなど)

色や柄によってもニットタイの印象は大きく変わります。

初めて取り入れるなら、ネイビーやグレーといったベーシックなカラーがおすすめで、どんなジャケットやシャツとも合わせやすいです。

柄物では、細かなドット柄やストライプが人気で、コーディネートにアクセントを加えるのに最適です。

柄が派手すぎないものを選ぶと、ビジネスシーンにも馴染みやすくなります。

 

季節ごとのおすすめ(春夏:コットン、秋冬:ウール)

ニットタイは季節に応じた素材選びで、より洗練されたスタイルを楽しめます。

春夏は通気性がよく軽やかなコットン素材を選ぶと、涼しげで爽やかな印象になります。

秋冬はウール素材を取り入れることで、季節感が出て温かみのあるスタイリングに仕上がります。

素材を季節で使い分けることで、コーディネートに自然な統一感が生まれます。

 

ニットタイの巻き方・結び方のコツ

ニットタイの巻き方・結び方のコツ

プレーンノットとの相性が良い理由

ニットタイは素材が柔らかく厚みがあるため、シンプルな結び方である「プレーンノット(シングルノット)」との相性が非常に良いとされています。

プレーンノットは結び目がコンパクトに収まりやすく、ニットタイのラフで柔和な雰囲気と調和します。

また、結び目が大きくなりすぎないため、首元に自然なバランスが生まれ、ジャケットやシャツの襟にも馴染みやすくなります。

 

結び目が大きくなりすぎない結び方

ニットタイは通常のネクタイよりも厚みがあるため、フォーインハンドノットなど複雑な結び方をすると結び目が大きくなりすぎて不格好になる場合があります。

そのため、1回巻きのプレーンノットが適しています。

結び目のボリュームを抑えたい場合は、タイの締め具合を軽めに調整することがポイントです。

厚みのあるニット生地でもすっきりとしたシルエットを保てます。

 

結び目のゆるさ=こなれ感演出のポイント

ニットタイはしっかりと結ぶよりも、少しゆるめに結んで首元に“抜け感”を出すことで、こなれた印象に仕上がります。

トップボタンをあえて開けてネクタイを少し下げるなど、ルールにとらわれない着こなしが可能なのもニットタイならではの魅力です。

きっちりとした印象を与えるよりも、程よく崩すことで大人の余裕と洒落感を演出できます。

 

ニットタイのおすすめブランド

ニットタイのおすすめブランド

FAIRFAX(フェアファクス)

FAIRFAX(フェアファクス)は1976年に日本で創業されたドレスアクセサリーブランドです。

アメリカントラディショナルをルーツに、ネクタイやシャツといった紳士服を展開しており、質の高いものづくりに定評があります。

ニットタイも日本製にこだわった上質なアイテムが揃い、クラシックでありながら現代的なスタイルにも対応できる汎用性が魅力です。

 

ASCOT(アスコット)

ASCOT(アスコット)は1908年にドイツで創業された老舗ネクタイメーカーです。

高級シルクを用いたニットタイで知られ、ヨーロッパを中心に世界中の高級ショップでも取り扱われています。

スクエアエンドのクラシックなデザインに、編み地や発色の美しさが際立つ逸品が多く、トラディショナルな装いに品格を添えてくれるブランドです。

 

BROOKS BROTHERS(ブルックス ブラザーズ)

BROOKS BROTHERS(ブルックス ブラザーズ)は1818年にアメリカで創業された世界最古の紳士服ブランドです。

アメリカントラッドスタイルの象徴として、今なお根強い人気を誇ります。

ニットタイにおいてもシルクを用いたスタンダードなデザインを展開しており、品格と信頼感を兼ね備えた1本を探している方におすすめです。

 

Franco Bassi(フランコ バッシ)

Franco Bassi(フランコ バッシ)は1973年にイタリア・コモで設立されたネクタイブランドです。

伝統的なイタリアンスタイルをベースにしつつ、遊び心ある色使いや上質素材による高級感を持ち味としています。

ニットタイでは、秋冬にぴったりなウール素材や落ち着いたトーンのデザインが中心で、イタリアらしい洗練された印象を演出できます。

 

ニットタイのブランド・アイテム選びのポイント

ニットタイのブランド・アイテム選びのポイント

ニットタイを選ぶ際は、まずブランドの信頼性を基準にすることで、素材や仕立てに対する安心感が得られます。

特に老舗ブランドや日本製にこだわるブランドでは、長く使える高品質なアイテムに出会える可能性が高く、価格帯がやや高めでも“長く愛用できる1本”として十分に価値があります。

また、無地でスクエアエンドのような定番デザインを最初に選ぶことで、あらゆるスタイルに合わせやすく、初めてのニットタイとしても取り入れやすくなります。

 

さらに、ニットタイは素材によって季節感やスタイリングの印象が大きく変わります。

シルクは上品さと光沢感がありセミフォーマルに、ウールは温かみがあり秋冬に、コットンは軽やかで春夏に適しており、季節ごとのコーディネートを意識した素材選びも重要です。

色柄や形状もブランドによって特徴が異なるため、自分のスタイルやシーンに合わせて“ブランド×仕様”の組み合わせで選ぶと、満足度の高い一本が見つかります。

 

まとめ:スタイリングを格上げするニットタイ

まとめ:スタイリングを格上げするニットタイ

ニットタイは、伝統的なネクタイにはない柔らかさと温もりを備えたアイテムでありながら、きちんと感や上品さも兼ね備えています。

その独特の編み地や素材感によって、ビジネススタイルにこなれた印象を加えることができるだけでなく、カジュアルスタイルにおいてもスタイリングの格上げを実現します。

 

形状や素材、色柄のバリエーションも豊富で、自分の好みや季節、シーンに合わせて選ぶ楽しさがあるのも魅力です。

また、巻きやすさやシワになりにくい実用性も、日常使いにおいて大きな利点となります。

 

ビジネスカジュアルやセミフォーマル、休日のシャツスタイルなど、あらゆるコーディネートに“ほんの少しの洒落感”を加えたいとき、ニットタイは最適な選択肢です。

まだ取り入れたことがない方も、まずはベーシックな1本から試してみることで、その汎用性とスタイリングの楽しさを実感できるでしょう。

PROFILE

IDEALVINCI
IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター
古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。

セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。

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