RIDING HIGHの歴史と特徴【ブランドリリース】

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、日本製の確かな技術とアメリカンヴィンテージへの深いリスペクトを融合させた、唯一無二のカジュアルウェアブランドです。

創業者・薄新大氏の美意識とものづくり哲学のもと、素材選びから糸の撚り、生地の編み立てに至るまで、全ての工程において“表情のある服”を追求しています。

古き良きアメリカのスタイルを現代的に解釈し、日常に馴染むプロダクトとして昇華されたそのデザインは、着る人の暮らしに寄り添いながら経年とともに風合いを深めていきます。

この記事では、そんなRIDING HIGH（ライディングハイ）のブランドの起源や歴史、創業者の背景、デザインの特徴とスタイルについてご紹介します。

1 RIDING HIGH（ライディングハイ）の起源と歴史
2 創業者薄新大（うすきしんだい）とは
3 デザインの特徴とスタイル
4 まとめ：RIDING HIGH（ライディングハイ）ブランドリリース

RIDING HIGH（ライディングハイ）の起源と歴史

起業のきっかけと創業

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、1999年に東京・中目黒で創設されました。

創業者であり現在もディレクターを務める薄新大（うすきしんだい）は、日本のものづくりに対する深い敬意とこだわりを持ってブランドを立ち上げました。

ブランドの核となる思想は、「素材の良さがベースにある、良い日本製のものづくり」であり、その哲学はブランド設立当初から一貫して守られています。

ブランドコンセプトと哲学

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、「ひとつひとつの商品が表情を持つようなものづくり」を大切にしています。

この「表情」とは、単なる外観のデザインではなく、生地の色味、糸の質感、そして編み機の特性など、製品の細部に宿る個性を意味します。

また「FUTURE VINTAGE（未来のヴィンテージ）」というキーワードを掲げ、年月を経るごとに魅力が増すプロダクトづくりを目指しています。

モノづくりへのこだわり

日本製と素材

RIDING HIGH（ライディングハイ）は「MADE IN JAPAN」の信念を持ち、和歌山県など日本国内の優れた縫製工場と連携しながら製品を製造しています。

ブランドは糸の選定や綿の質感、杢（もく）と呼ばれる生地の微妙な色合いの演出など、素材選びから徹底したこだわりを貫いています。

その結果、唯一無二の表情を持つアイテムを生み出しています。

編み機と製法

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、旧式の吊り編み機やヴィンテージの編み機を使って、生地をゆっくりと丁寧に編み立てています。

この製法によって生まれる生地は、ふっくらとした空気を含んだ質感が特徴で、長く着込むことで風合いが増していく点が魅力です。

また、グラデーションや色ムラなどの杢表現に関しても独自性を追求し、他にはないナチュラルで味のある風合いを実現しています。

成長の軌跡

創業者の薄氏は、元々はフリーランスのデザイナーとして他ブランドの企画・製作を担当しており、並行して古着をリメイクする活動も行っていました。

その後、2001年頃から本格的にオリジナルブランドの展開を開始し、OEMや卸販売を通じて事業を拡大しました。

ブランドのコレクションは、アメリカンスタンダードのエッセンスを踏襲しつつ、現代的な感性と快適さを取り入れたプロダクトを目指しています。

ブランドの現状と未来

現在、RIDING HIGH（ライディングハイ）は25年以上にわたり、日本国内外のファッション市場で支持されており、その職人技に裏打ちされた信頼性の高いブランドとして確固たる地位を築いています。

店舗販売だけでなく、オンラインでの展開も活発で、今後はサステナブル素材の活用やアップサイクルの導入など、環境負荷の少ないものづくりにも注力する姿勢を見せています。

「未来のヴィンテージ」となる製品づくりは、今後も同ブランドの大きな軸であり続けるでしょう。

創業者薄新大（うすきしんだい）とは

RIDING HIGH（ライディングハイ）の創業者であり、現在もブランドを牽引しているのが薄新大（うすきしんだい）氏です。

1999年、東京・中目黒にてブランドを立ち上げ、日本製の品質を軸にした「表情のあるものづくり」を掲げたプロダクトを展開してきました。

彼のものづくりへの探究心と、素材への深い理解がブランドの礎となっています。

“メランジドクター”としてのこだわり

薄新大氏は、自身を“メランジドクター（Melange Doctor）”と名乗るほど、生地の「杢（もく）」＝霜降りやグラデーションの表情に強いこだわりを持っています。

糸の撚り方や綿の質感、色の混ざり具合などを緻密にコントロールすることで、RIDING HIGH（ライディングハイ）らしい唯一無二の風合いを生み出しています。

糸一本、編み機一台にまで心を配るその姿勢は、まさに職人そのものです。

アメリカンスタンダードの再解釈

薄氏は1950年代のアメリカンカジュアルに強い影響を受けており、当時のTシャツやスウェットの素材感・縫製・シルエットを、現代的な解釈で再構築することを志向しています。

ただのヴィンテージの復刻ではなく、今の時代に合った「FUTURE VINTAGE＝未来のヴィンテージ」を創出することを目指している点が、彼の哲学を最も端的に示しています。

人物像とクリエイティブな視点

素材の背景にある文化や技術に深い敬意を払いながら、自ら生地や糸の開発に関わる薄新大氏は、デザイナーであると同時に素材研究家とも言える存在です。

和歌山や尾州など国内の名産地の工場とタッグを組み、RIDING HIGH（ライディングハイ）のプロダクトには一貫して「クラフトとデザインの融合」が反映されています。

製品の「顔つき」にまでこだわる彼の審美眼は、長年にわたりブランドを支える原動力となっています。

ブランドと創業者の一体性

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、薄新大氏の信念と哲学によって築かれたブランドであり、彼の経験と美意識は全プロダクトに息づいています。

「良い日本製のものづくり」や「未来のヴィンテージ」といったコンセプトは、すべて彼の言葉と視点から生まれたものです。

26年以上にわたるブランドの歴史は、素材・技術・人との出会いの積み重ねであり、それを具現化してきたのが薄新大氏に他なりません。

デザインの特徴とスタイル

RIDING HIGH（ライディングハイ）のデザインは、「表情あるものづくり」というブランドコンセプトに貫かれており、アメリカンヴィンテージのエッセンスと日本のクラフトマンシップが融合した独自のスタイルが特徴です。

アメリカンスタンダードの再解釈

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、1950年代のアメリカンヴィンテージTシャツやスウェットなどをモチーフに、現代の生活に即したプロダクトへとアップデートしています。

古き良きディテールを尊重しつつも、現代的なシルエットや快適性を加えることで、懐かしさと新しさが同居する独自のスタイルを確立しています。

例えば、身幅や着丈、アームホールの取り方などにも微調整を加えることで、日常使いしやすくなっています。

「杢（もく）」の表現と編み機のこだわり

ブランドの最大の特徴の一つが、「杢（もく）」と呼ばれる霜降りの色合いや糸の色ムラの表現です。

色の深みや微妙なニュアンスを出すために、糸の撚り方や綿の選定から自社でディレクションしています。

さらに、生地の編立てには吊り編み機や旧式のヴィンテージ編み機を使用しており、ふっくらとした風合いと空気を含んだような柔らかさが生み出されています。

これにより、長年着用しても風合いを損なわない「育てる服」としての魅力が備わります。

ディテールとグラフィックの工夫

デザイン上のアクセントとして、RIDING HIGH（ライディングハイ）はワンポイント刺繍やレトロなグラフィックプリントを多用しています。

特にフロッキープリントや経年で剥がれていくような加工など、ヴィンテージの風合いを再現した手法を採用しており、単なるレプリカではない“進化したクラシック”としての存在感を放ちます。

カラーリングも、自然なグレートーンやくすみ系カラーなど、控えめながら味のある色展開が多く採用されています。

ライン構成とシーン別スタイル

RIDING HIGH（ライディングハイ）には複数のラインがあり、それぞれ異なるライフスタイルに応じた提案を行っています。

「RDH STANDARD」はブランドの基本軸となる定番ラインで、日常に溶け込むベーシックアイテムが中心です。

「HOLIDAYS COMFORT」はリラックスした日常や休日に向けた、肌ざわり重視のソフトな素材感が特徴。

「BRAVO YARN」では、アップサイクル素材を用いて新しい糸を開発し、サステナブルな視点を取り入れたものづくりが展開されています。

日本製へのこだわりとクラフトマンシップ

RIDING HIGH（ライディングハイ）は「MADE IN JAPAN」に強い誇りを持ち、日本各地の熟練した縫製工場や素材メーカーと連携しています。

生地の選定から縫製、仕上げまで一貫した国内生産により、製品は高い品質と耐久性、そして繊細な表情を持ち合わせています。

単なるトレンドではなく、長く着続けられる“未来のヴィンテージ”として成立するのは、この日本のクラフト技術の賜物です。

まとめ：RIDING HIGH（ライディングハイ）ブランドリリース

RIDING HIGH（ライディングハイ）は、単なるファッションブランドではなく、糸一本、生地一枚にまで妥協のないこだわりを込めた“クラフトマンシップの結晶”とも言える存在です。

創業者・薄新大氏の思想を色濃く反映したそのプロダクトは、アメリカンヴィンテージのエッセンスを大切にしながらも、現代のライフスタイルに自然と溶け込むよう丁寧に設計されています。

特に、霜降り調の杢表現や吊り編み機による生地づくりなど、素材の「表情」を重視する姿勢は、他にはない個性として多くのファンを惹きつけてきました。

シーンごとに異なるライン展開や、環境に配慮したアップサイクル素材の活用も含め、RIDING HIGH（ライディングハイ）はこれからも「未来のヴィンテージ」を生み出す存在として進化を続けていくことでしょう。

PROFILE

IDEALVINCIメンズファッション専門WEBライター

古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。

セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。

起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。