
日本のものづくりの丁寧さや高品質さが再評価される中で、ファッションアイテムとしても「日本製Tシャツ」に注目が集まっています。
縫製技術の高さや生地のこだわり、そして長く愛用できる耐久性と快適な着心地が、多くのメンズファッション愛好家に支持されています。
この記事では、今注目される「日本製メンズTシャツ」について、魅力や選び方、ブランドの紹介、コーディネート例まで詳しくご紹介します。
目次
- 1 なぜ今『日本製Tシャツ』が注目されているのか?
- 2 日本製Tシャツの魅力と選ばれる理由
- 3 メンズにおすすめの日本製Tシャツブランド12選
- 3.1 LOOPWHEELER(ループウィラー)
- 3.2 GOOD ON(グッドオン)
- 3.3 UNITED ATHLE(ユナイテッドアスレ)
- 3.4 JACKMAN(ジャックマン)
- 3.5 STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダルチザン)
- 3.6 CRAFT STANDARD BOUTIQUE(クラフトスタンダードブティック)
- 3.7 HEALTHKNIT PRODUCT(ヘルスニットプロダクト)
- 3.8 SUNSPEL JAPAN(サンスペル ジャパン製ライン)
- 3.9 THE NORTH FACE PURPLE LABEL(パープルレーベル)
- 3.10 FACTOTUM(ファクトタム)
- 3.11 Graphpaper(グラフペーパー)
- 3.12 FilMelange(フィルメランジェ)
- 4 用途別に選ぶ|シーン別おすすめTシャツ
- 5 日本製Tシャツを長く着るためのケア方法
- 6 購入前にチェックしたいポイント
- 7 まとめ:多くのファッション好きから支持を集める日本製メンズTシャツ
なぜ今『日本製Tシャツ』が注目されているのか?

「質」を重視する消費者が増えている
ここ数年、ファッションにおいて「安さ」や「トレンドの速さ」よりも、長く使える上質なものを選びたいという意識が高まりつつあります。
大量生産・大量消費の時代を経て、「本当に価値のある一枚」「何度着ても型崩れしないTシャツ」を求める人が増えているのです。
その流れの中で注目されているのが、“丁寧なモノづくり”を体現している日本製Tシャツです。
メイド・イン・ジャパンの信頼性が再評価されている
日本製Tシャツの特徴は、縫製の丁寧さ・生地の品質・耐久性にあります。
特に国内の工場で生産されている製品は、編み立てから縫製まで一貫して管理されており、「安心して毎日着られる」品質の高さが強みです。
かつては海外ブランド志向が主流でしたが、現在では“信頼できる製造背景”を重視するユーザーが増え、「メイド・イン・ジャパン」への評価が再び高まっています。
サステナブル志向と日本製Tシャツの親和性
環境への配慮が重要視される中で、長持ちする=買い替え頻度が減る=環境負荷が小さいという観点からも、日本製Tシャツが注目されています。
吊り編みやオーガニックコットン使用といった製法・素材へのこだわりも、日本のブランドに多く見られる特徴です。
「安くてすぐヘタるTシャツ」よりも、「しっかりした一枚を長く着る」という選択は、サステナブルな価値観とも合致しています。
シンプルな服だからこそ“質”が問われる時代に
Tシャツはシンプルだからこそごまかしが効かず、着心地・シルエット・素材感がそのまま印象に直結するアイテムです。
だからこそ、丁寧に作られた日本製Tシャツは、一枚でコーディネートを格上げしてくれる強力な存在。
特にミニマルファッションやクリーンな着こなしが好まれる今、“シンプルなのに上質”という価値を持つ日本製Tシャツが選ばれているのです。
日本製Tシャツの魅力と選ばれる理由

縫製技術の高さが生む「美しさ」と「丈夫さ」
日本製Tシャツが評価される最大の理由のひとつが、国内工場で培われた高度な縫製技術です。
縫い目の揃い方、肌当たりの良さ、洗濯を重ねても型崩れしない強度。
こうした細部の仕上がりは、熟練職人の技術力によって支えられています。
特に「二本針縫製」や「バインダーネック」など、国内の技術力が詰まったディテールは、見た目の美しさだけでなく長期間の着用にも耐えうる品質を実現しています。
吊り編み・オーガニックなど、生地へのこだわり
日本製Tシャツは、生地そのものにもこだわりがあります。
代表的なのは「吊り編み生地」と呼ばれる、旧式の編み機でゆっくり丁寧に編まれた生地。
ふっくらとした柔らかさと、独特の伸縮性が魅力です。
また、オーガニックコットンや空紡糸(空気紡績糸)など、素材選びに環境への配慮や肌触りへの工夫が見られるのも特徴です。
「着心地がいい」「洗うほどに馴染む」――そんな声が多いのも、日本製ならではの生地品質に理由があります。
高い耐久性と快適な着心地の両立
Tシャツは毎日着るものだからこそ、「丈夫さ」と「快適さ」の両立は重要です。
日本製のTシャツは、何度洗ってもヨレにくい首まわりや、型崩れしにくい設計が多く、長年愛用できる信頼性を持ちます。
それでいて、着たときのストレスが少ない自然なフィット感や通気性の良さを両立しているのが、日本のブランドが誇る技術力です。
日常着としての機能性と、心地よさを妥協しないその姿勢が、選ばれる理由に直結しています。
メンズにおすすめの日本製Tシャツブランド12選

LOOPWHEELER(ループウィラー)
ループウィラーは、1999年に誕生した日本のブランドで、旧式の吊り編み機を使用したスウェットやTシャツで知られています。
1時間に1メートル程度しか編めない吊り編み機でゆっくりと編み上げられた生地は、空気を含んだような柔らかな風合いが特徴。
全て日本国内の工場で生産されており、着心地と耐久性の高さが魅力です。
公式サイト:https://loopwheeler.jp/
GOOD ON(グッドオン)
アメリカンテイストのボディと日本国内での高品質な縫製が融合したブランド。
1997年にスタートし、古き良きアメリカのTシャツを現代的に再現することをコンセプトとしています。
ピグメント染めなど独特な染色技術により、着込むほどに風合いが増すTシャツが特徴です。
公式サイト:https://www.good-on.com/
UNITED ATHLE(ユナイテッドアスレ)
1930年創業のキャブ株式会社が展開するTシャツボディブランド。
特に上位モデルは、耐久性の高いヘビーウェイト生地や、国内縫製による信頼性の高さがポイントです。
ベーシックながらクオリティに優れ、プリントTのベースとしても多くの支持を集めています。
公式サイト:https://www.united-athle.jp/
JACKMAN(ジャックマン)
福井県で1950年代から続く田辺莫大小製作所が立ち上げたブランド。
野球用アンダーウェア製造から始まった背景を持ち、現在でもスポーツの機能性を意識したTシャツやスウェットを展開しています。
全ての工程を国内工場で行う、日本製の丁寧なものづくりが評価されています。
公式サイト:https://www.jackman.jp/shop/
STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダルチザン)
1979年創業の岡山発のブランド。
ジーンズブランドとして有名ですが、Tシャツも日本製にこだわり、ユーモアあるプリントや、インディゴ染めなど独自性のあるデザインが魅力です。
和のモチーフや日本文化を感じさせるアイテムも多く展開しています。
公式サイト:http://www.dartisan.co.jp/
CRAFT STANDARD BOUTIQUE(クラフトスタンダードブティック)
アメリカンカジュアルを基軸にしたライフスタイル提案型ブランド。
日本製ラインでは、オーガニックコットンや吊り編み天竺を用いたTシャツを展開し、手頃な価格帯ながら本格的な素材感が楽しめます。
公式サイト:https://stripe-club.com/brand/craft/
HEALTHKNIT PRODUCT(ヘルスニットプロダクト)
1900年にアメリカで設立された老舗ブランド「Healthknit」の日本ライセンスブランド。
日本製のラインは、生地・縫製ともに国内で行われており、クラシックな無地TやヘンリーネックTなどが高品質で人気。
アメリカンヴィンテージの雰囲気を楽しめます。
公式サイト:https://www.healthknit.co.jp/
SUNSPEL JAPAN(サンスペル ジャパン製ライン)
英国ブランド「サンスペル」は、クラシックで上品なアンダーウェアで有名ですが、日本国内でも特別に展開されるジャパンメイドラインがあります。
素材へのこだわりと、丁寧な縫製が光る一枚で、大人のラグジュアリーTシャツとして評価されています。
公式サイト:https://www.sunspel.jp/
THE NORTH FACE PURPLE LABEL(パープルレーベル)
nanamicaとのコラボで誕生した日本国内限定ライン。
Tシャツは日本製で、アウトドアとファッション性を融合させたデザインが魅力。
機能素材と都会的なシルエットのバランスが特徴です。
公式サイト:https://www.nanamica.com/itemlist/4/
FACTOTUM(ファクトタム)
2004年設立の日本のデザイナーズブランド。
ミニマルでアーティスティックな感性が特徴で、Tシャツも国産の上質なコットンを用いたシンプルかつ洗練されたデザインが揃います。
アートとモードの間を行くバランス感覚が魅力。
公式サイト:https://factotum.jp/
Graphpaper(グラフペーパー)
東京発のブランドで、洗練されたミニマルデザインが人気。
日本製の上質な素材にこだわり、ゆったりとしたオーバーサイズTシャツを多く展開しています。
アートや建築からインスピレーションを受けたデザインも特徴です。
公式サイト:https://graphpaper-tokyo.com/
FilMelange(フィルメランジェ)
2007年設立。すべての工程を日本国内で行い、オーガニックコットンやリサイクル糸を使用したサステナブルなTシャツを展開。
柔らかく優しい肌触りと、ナチュラルな雰囲気で根強いファンを持つブランドです。
公式サイト:https://filmelange.com/
用途別に選ぶ|シーン別おすすめTシャツ

日本製Tシャツは、その高い品質と豊富なバリエーションから、用途やシーンに応じた最適な一枚を選ぶことが可能です。
ここでは、使用目的別におすすめのTシャツタイプをご紹介します。
デイリーユースに向いたTシャツ
毎日気兼ねなく着られるTシャツには、耐久性と着心地のバランスが重要。
「GOOD ON」や「JACKMAN」のような丈夫な天竺素材を使ったモデルは、洗濯を繰り返しても型崩れしにくく、普段着に最適です。
インナーとして使いやすいTシャツ
インナー用途には、薄手でフィット感のあるシルエットのTシャツが適しています。
「UNITED ATHLE」の5ozクラスのTシャツや、「SUNSPEL JAPAN」のような滑らかな素材は、シャツやニットの下に着てもゴワつきません。
一枚で主役になる厚手・ビッグシルエットT
スタイルの主役として着るなら、肉厚で存在感のあるTシャツがおすすめ。
「Graphpaper」や「LOOPWHEELER」はシルエットや素材感にこだわりがあり、シンプルなパンツと合わせるだけでサマになります。
スポーツやアウトドアにも◎な吸汗速乾素材
アクティブなシーンでは、吸湿速乾性に優れた機能素材が活躍します。
「THE NORTH FACE PURPLE LABEL」などの高機能Tシャツは、街中でもアウトドアでも快適に過ごせる優れた選択肢です。
日本製Tシャツを長く着るためのケア方法

日本製Tシャツを長く着るためのケア方法
高品質な日本製Tシャツを長く楽しむためには、正しいケアが欠かせません。
縫製や素材に優れたTシャツでも、間違った扱いをすると劣化を早めてしまいます。
ここでは、洗濯・干し方・色落ち対策の3つのポイントから、ケア方法をご紹介します。
洗濯時の注意点
日本製Tシャツの多くは綿100%などの天然素材が中心で、風合いが命です。洗濯時は以下を意識しましょう。
- 裏返してネットに入れる
- 中性洗剤を使う(漂白剤はNG)
- 洗濯機の「手洗いコース」や「ドライモード」がおすすめ
- 他の衣類と色移りしないよう分ける
特に吊り編みTシャツは繊細な作りのため、過度な摩擦や脱水を避けることが大切です。
型崩れしない干し方
型崩れを防ぐためには、干し方にもコツがあります。
- ハンガーは厚みのあるものを使用
- 肩が伸びないようタオルをかけて干す
- 平干しできるスペースがある場合は、形を整えて寝かせ干し
濡れた状態のまま吊るすと、重さで伸びてしまう可能性があるため注意が必要です。
色落ちを防ぐコツ
日本製Tシャツの中には、天然染料やピグメント加工されたものもあり、独特の色合いが魅力です。色落ちを最小限に抑えるには以下を実践しましょう。
- 洗剤は「色あせ防止タイプ」を使用
- 裏返して洗う・干す
- 陰干しする(直射日光はNG)
- 洗濯頻度を必要最低限に抑える
正しいケアを行うことで、日本製Tシャツの魅力を何年も維持することが可能になります。
購入前にチェックしたいポイント

日本製Tシャツは品質が高い分、価格帯も幅広く、長く使うためには事前のチェックが重要です。
購入前に確認しておきたいポイントを以下に整理しました。
縫製や仕様を確認する
日本製Tシャツの魅力のひとつが丁寧な縫製です。特に注目すべきポイントは以下の通りです。
- 脇に縫い目がない「丸胴仕様」:肌当たりがよく、着心地が格段にアップ
- ダブルステッチ仕上げ:首元や裾の耐久性が高く、型崩れしにくい
- タグの位置:首元に直接触れないよう配慮された設計かどうか
これらの要素は、実際に手に取って確認できると安心です。
生地の厚みと風合い
Tシャツの印象を大きく左右するのが生地感です。購入時には以下の点に注目しましょう。
- オンス(oz)表示の有無:7oz以上はヘビーウェイトで透けにくく、1枚でも主役に
- 吊り編み・度詰め・空紡糸などの製法:風合いや伸びにくさの違いが出る
- オーガニックコットンや天然染料の使用:肌に優しく、環境にも配慮された選択肢
好みや用途に合った生地を選ぶことが、長く満足して着続けるためのポイントです。
サイズ感とシルエット
日本製Tシャツはブランドごとにサイズやフィット感が異なるため、以下のような視点でチェックを。
- ジャストサイズか、オーバーサイズか:用途や流行に応じて選ぶ
- 丈感・身幅のバランス:インナー使いか主役使いかで最適なシルエットが異なる
- 試着可能な店舗の有無:オンラインでの購入時は、サイズガイドを必ず確認する
購入後の後悔を防ぐためにも、自分のスタイルに合ったサイズ選びが重要です。
まとめ:多くのファッション好きから支持を集める日本製メンズTシャツ

日本製のメンズTシャツは、その確かな品質と職人技が光る一着として、多くのファッション好きから支持を集めています。
縫製や生地にこだわったアイテムは、デイリーにも特別な日にも対応でき、長く愛用するほどに風合いを増していくのが魅力です。
用途やシーンに応じた選び方、正しいケア方法を知ることで、より一層Tシャツの良さを実感できるはずです。
ぜひ本記事を参考に、自分らしい一枚を見つけてみてください。
PROFILE
- メンズファッション専門WEBライター
- 古着屋「GARATOIRO」「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は30万人以上のファッションユーザーに利用されるWEBメディア「IDEALVINCI」専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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