フェスは音楽やアート、カルチャーを楽しむ場であり、長時間の移動や立ちっぱなしの時間が多くなるイベントです。
そのため、快適さと機能性を兼ね備えた服装選びが重要になります。適切な服装を選ぶことで、一日中アクティブに楽しむことができ、気候の変化にも柔軟に対応できます。
また、フェスは非日常的な空間でもあるため、普段とは違ったおしゃれを楽しむ絶好のチャンスです。
シンプルなコーディネートでも、小物やカラーを工夫することで、フェスらしい特別感を演出できます。
フェスの種類による服装の違い
フェスには主に 「野外フェス」 と 「都市型フェス」 の2種類があり、それぞれの環境に適した服装を選ぶことが大切です。
1. 野外フェス(アウトドア系フェス)
代表例:FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC(幕張会場)、ROCK IN JAPAN FESTIVAL など
・自然の中で開催されることが多く、天候や気温の変化に対応できる服装が必要
・長時間の移動や立ちっぱなしに耐えられる機能性の高いアイテムを選ぶ
・雨対策(レインウェア)、日焼け対策(帽子やサングラス)が必須
2. 都市型フェス(インドア・シティフェス)
代表例:ULTRA JAPAN、SUMMER SONIC(東京会場)、COUNTDOWN JAPAN など
・都市部や屋内で開催されるため、気候の影響を受けにくい
・カジュアルストリート系のファッションが人気
・動きやすさを重視しつつ、スタイリッシュなコーディネートが求められる
このように、フェスの種類によって適した服装が異なります。次のセクションでは、フェスに最適なメンズコーデのポイントを詳しく解説していきます。
目次
フェスに適したメンズコーデのポイント
フェスでは、快適に過ごすための機能性と、非日常の空間を楽しむためのおしゃれを両立させることが大切です。
ここでは、フェスファッションを選ぶ際の3つの重要なポイントを紹介します。
動きやすさと快適さを重視する
フェスは長時間の移動や立ちっぱなし、さらにはダンスやジャンプを楽しむ場面が多いため、動きやすく快適な服装を選ぶことが基本です。
長時間の移動やダンスに対応できる服装
フェス会場は広く、移動だけでも体力を消耗するため、動きやすさを最優先に考えましょう。
- トップス:通気性の良いTシャツやタンクトップがおすすめ。リラックス感のあるシルエットが動きやすさをアップ。
- ボトムス:デニムよりもストレッチ性のあるナイロンパンツやジョガーパンツが◎。ショートパンツも動きやすく、暑い時期にぴったり。
- シューズ:長時間履いても疲れにくいスニーカーが基本。厚底のあるものは避け、軽量でクッション性の高いモデルを選ぶ。
軽量でストレッチ性のあるアイテムの選び方
フェスでは「軽さ」や「伸縮性」も重要なポイントになります。
- Tシャツやシャツは ポリエステル混やドライ素材 のものが快適。汗をかいてもすぐ乾くのがメリット。
- ボトムスはストレッチ性の高い素材(ナイロン、スパンデックスなど)を選ぶと、しゃがんだり走ったりしてもストレスフリー。
- アウターは軽量のウィンドブレーカー がおすすめ。寒暖差がある場合は持ち運びしやすいコンパクトなものを選ぶと便利。
天候・気温に合わせた服装
フェスは屋外で開催されることが多く、季節や天候によって服装を調整する必要があります。
夏フェス(暑さ対策、通気性の良い服)
夏のフェスは暑さや紫外線対策が欠かせません。
- トップス:メッシュ素材のTシャツや、吸水速乾のスポーツウェアを活用。
- ボトムス:ショートパンツや、薄手のナイロンパンツが快適。
- 小物:キャップやハットで直射日光を避け、サングラスで目を保護。日焼け止めも必須アイテム。
春秋フェス(重ね着のポイント)
気温差のある季節はレイヤード(重ね着)がポイント。
- トップス:Tシャツ+ライトアウター(シャツジャケット、フリース、ウィンドブレーカー)を活用。
- ボトムス:デニムやチノパン、ジョガーパンツなどの適度な厚みのあるものを選ぶ。
- 持ち物:朝晩の冷え対策に、軽量ダウンやパーカーをバッグに入れておくと安心。
雨天時(レインウェアや防水アイテム)
雨の日のフェスは泥や濡れによるストレスを軽減する服装が重要。
- レインウェア:ポンチョ型のレインコートが動きやすくおすすめ。
- 防水シューズ:防水加工のスニーカーや、アウトドアブランドのトレッキングシューズが◎。
- バッグ:防水加工のウエストポーチやサコッシュで荷物を守る。
フェスならではのおしゃれを楽しむ
フェスは普段のファッションとは違い、自由に個性を出せる場でもあります。
トレンドを意識しつつ、フェスならではのおしゃれを取り入れましょう。
個性的なデザインや柄を取り入れる
フェスファッションの楽しみのひとつが、目を引くデザインや柄のアイテム。
- 柄シャツやタイダイTシャツ:派手な色やプリントTシャツはフェスの雰囲気にぴったり。
- バンドTシャツ:お気に入りのアーティストやバンドのTシャツを着て、フェス気分を盛り上げるのも◎。
- アウターやパンツで遊ぶ:カラフルなウィンドブレーカーや柄物のショートパンツもおすすめ。
アクセサリーや小物で遊ぶ(キャップ、サングラス、バンダナなど)
シンプルなコーデでも、小物をプラスするだけで一気にフェス仕様に。
- キャップやハット:紫外線対策にもなり、アウトドア感を演出。
- サングラス:スポーティなものや、レトロ感のあるラウンドタイプなどで個性を出す。
- バンダナやスカーフ:首に巻いたり、頭に巻いたりしてアレンジ可能。
- サコッシュやウエストポーチ:荷物を最小限にまとめつつ、コーディネートのアクセントにもなる。
フェスにおすすめのメンズコーディネート
フェスでは、機能性とおしゃれを両立させたコーディネートが求められます。
ここでは、シーンやスタイルに合わせたおすすめのメンズコーディネートを紹介します。
カジュアルストリートコーデ
ストリート系のラフで動きやすいスタイルは、フェスの定番コーディネートのひとつ。
シンプルながらもおしゃれに見える組み合わせがポイントです。
コーデ例
- トップス:プリントTシャツ、オーバーサイズTシャツ
- ボトムス:ショートパンツ(カーゴパンツやデニムなど)
- シューズ:ローカットスニーカー(VANS、NIKE、CONVERSEなど)
- 小物:バケットハット、サコッシュ、サングラス
スタイリングのポイント
- 無地Tシャツでもアクセントカラーを取り入れると、シンプルになりすぎずおしゃれにまとまる
- スポーティーなサコッシュやキャップをプラスすると、フェスらしいカジュアル感がアップ
アウトドアスタイル
野外フェスでは、動きやすく機能的なアウトドアアイテムを取り入れたコーデが便利です。
特に山やキャンプ場で開催されるフェスでは、天候に対応できる服装を意識しましょう。
コーデ例
- トップス:機能性Tシャツ(吸汗速乾、UVカット素材)
- ボトムス:ナイロンパンツやハーフパンツ
- シューズ:トレッキングシューズや防水スニーカー
- アウター:ウィンドブレーカー、パッカブルジャケット
- 小物:キャップ、ネックゲーター、防水バッグ
スタイリングのポイント
- 軽量で通気性のあるアイテムを選び、快適な着心地を意識する
- 防水性のあるジャケットを持っておくと、急な天候の変化にも対応できる
- シンプルになりがちなアウトドアコーデには、柄物のキャップやカラフルな靴紐で遊びを加えるのもおすすめ
フェス定番のボヘミアン・エスニックスタイル
ボヘミアンスタイルやエスニックスタイルは、フェスならではの個性を演出できるスタイル。
開放感のある雰囲気を出しつつ、リラックスした着こなしが特徴です。
コーデ例
- トップス:柄シャツ、タイダイTシャツ、オーバーサイズシャツ
- ボトムス:ワイドパンツ、イージーパンツ、リネン素材のパンツ
- シューズ:サンダル、エスパドリーユ、ローカットスニーカー
- 小物:バンダナ、ビーズアクセサリー、サングラス
スタイリングのポイント
- 柄シャツや民族柄のアイテムを1点取り入れると、一気にフェス感が増す
- 足元は動きやすさを考え、フェスによってはスニーカーを選ぶのも◎
- バンダナやネックレスなどのアクセサリーでコーデに個性をプラス
ロック・バンドTシャツスタイル
ロックフェスでは、バンドTシャツを主役にしたコーデが定番。
シンプルながらも無骨で男らしい雰囲気を演出できます。
コーデ例
- トップス:バンドTシャツ(ヴィンテージTやツアーTシャツなど)
- ボトムス:スキニーパンツ、ダメージデニム
- シューズ:ブーツ(Dr. Martens、RED WINGなど)
- アウター:レザージャケット、デニムジャケット、フーディー
- 小物:リング、チェーンネックレス、サングラス
スタイリングのポイント
- スキニーパンツで細身シルエットを作り、スタイリッシュな印象に
- 足元はハードなブーツでロック感を強調。スニーカーを合わせてもOK
- アウターにライダースやデニムジャケットを羽織ると、よりロックテイストが強まる
スポーティストリートコーデ
動きやすく、ストリート感のあるスポーティなスタイルは、フェスでも人気の高いコーディネート。
アクティブに過ごしたい人におすすめです。
コーデ例
- トップス:トラックジャケット、スポーツブランドのTシャツ(adidas、NIKEなど)
- ボトムス:ジョガーパンツ、ナイロンパンツ
- シューズ:スニーカー(AIR FORCE 1、DUNK、VANSなど)
- 小物:キャップ、スポーツサングラス、ウエストポーチ
スタイリングのポイント
- トラックジャケットはファスナーを開けてTシャツをチラ見せするのが◎
- ジョガーパンツをタイトめにまとめると、バランスの良いシルエットに
- スポーツブランドのロゴ入りアイテムを取り入れて、トレンド感をプラス
フェスに持っていくべきアイテム
フェスでは、長時間の移動や屋外での活動が多いため、快適に過ごすための持ち物が重要になります。
最低限の荷物で身軽に行動できるように、厳選したアイテムを持っていきましょう。
バッグ(サコッシュ、ウエストポーチ)
フェスでは、大きなリュックやトートバッグよりも、 コンパクトで動きやすいバッグを選ぶのが基本です。
おすすめのバッグタイプ
- サコッシュ:薄型で軽く、必要最低限の荷物を収納可能。フェスの定番アイテム。
- ウエストポーチ:体に密着して動きやすく、貴重品の管理にも最適。
- ミニバックパック:荷物が多い場合は、小さめのリュックを選ぶと両手が自由になり便利。
バッグに入れるべき必須アイテム
- スマホ、モバイルバッテリー
- 財布(コンパクトなものがおすすめ)
- タオル(汗拭き・日除け用)
- ハンカチ・ティッシュ・ウェットティッシュ
防寒・防雨対策(レインコート、ウィンドブレーカー)
野外フェスでは 天候の変化に対応できるアイテムが必須です。
特に山間部や海沿いのフェスは、気温差や突然の雨が発生しやすいため、準備しておきましょう。
おすすめアイテム
- レインコート(ポンチョタイプ):傘よりも動きやすく、荷物も濡れにくい。
- ウィンドブレーカー:軽量で持ち運びしやすく、寒暖差があるときに活躍。
- パッカブルジャケット:コンパクトに収納でき、突然の寒さや雨に対応可能。
ポイント
- 朝晩は冷え込むことがあるため、 薄手の長袖やパーカー を持っておくと安心。
- 防水性のあるジャケットを選ぶと、 雨対策と防寒対策の両方 に使えて便利。
足元対策(防水スニーカーやトレッキングシューズ)
フェスでは長時間歩き回るため、 快適な履き心地のシューズを選ぶことが大切です。地面のコンディションによって適した靴を履き分けましょう。
おすすめの靴
- 防水スニーカー(GORE-TEX仕様など):急な雨でも安心。泥で汚れてもサッと拭ける。
- トレッキングシューズ:山間部や悪路が多いフェスでは、滑りにくく足を守れるので◎。
- ランニングシューズ:クッション性が高く、長時間歩いても疲れにくい。
避けるべき靴
- サンダルやスリッポン:足元が汚れやすく、疲れやすいためおすすめできない。
- 厚底の靴:長時間履くと疲れやすく、転倒のリスクもある。
水分補給アイテム(折りたたみボトル)
フェスでは長時間外にいることが多いため、 脱水症状や熱中症を防ぐための水分補給が欠かせません。
会場内のドリンクは高価なことも多いため、 マイボトルを持参するのがおすすめです。
おすすめの水分補給アイテム
- 折りたたみボトル:コンパクトに収納でき、持ち運びに便利。
- ウォーターバッグ:リュックに収納できる給水パックタイプも◎。
- スポーツドリンクの粉末:水に溶かせば、手軽にミネラル補給できる。
ポイント
- 水だけでなく、スポーツドリンクなどで塩分も補給 すると、熱中症対策に効果的。
- フェス会場に 給水スポットがある場合 は、マイボトルを持参すると経済的。
UV対策(サングラス、日焼け止め)
屋外フェスでは紫外線対策をしっかりすることが重要。
特に夏フェスは強い日差しの下で長時間過ごすため、日焼けや熱中症を防ぐアイテムを活用しましょう。
おすすめのUV対策アイテム
- サングラス:紫外線をカットし、目を守る。アウトドア向けの偏光レンズが◎。
- 日焼け止め:汗や水で流れにくいウォータープルーフタイプを選ぶ。
- キャップ・ハット:直射日光を防ぐだけでなく、コーデのアクセントにもなる。
- アームカバー:日焼け防止&汗を吸収するので快適。
ポイント
- フェス前に日焼け止めを塗り、こまめに塗り直す ことで効果を持続させる。
- サングラスはフレームが軽く、長時間かけても疲れにくいものを選ぶ と快適。
フェスではできるだけ荷物を少なくしつつ、必要なアイテムを厳選することがポイントです。
特に天候対策・足元対策・水分補給・UV対策の4つは忘れずに準備しましょう。
避けるべきNGファッション
フェスではおしゃれを楽しむことも大切ですが、 快適さや安全性を損なう服装 は避けるべきです。
以下のようなファッションは、フェスの環境には適していないため注意しましょう。
動きにくい服装(スキニーパンツや厚底靴など)
NGアイテム
- スキニーパンツ:
→ フィット感が強く、しゃがんだり動き回ったりするときにストレスを感じる。特に汗をかくと脱ぎ履きしにくい。 - 厚底スニーカー・ブーツ:
→ 見た目はおしゃれでも、重くて疲れやすく、バランスを崩しやすい。人混みで踏まれるとさらに危険。 - タイトなトップス:
→ 通気性が悪く、汗をかいたときに不快感が増す。
ポイント
- 動きやすさを優先し、 ストレッチ素材やゆとりのあるシルエット を選ぶと快適。
- 靴は 軽量でクッション性のあるもの を選び、長時間履いても疲れにくいタイプを意識する。
汚れやすい白い服や高級ブランドのアイテム
NGアイテム
- 白Tシャツや白パンツ:
→ 野外フェスでは泥や汗で汚れやすく、すぐにシミになってしまう。 - 高級ブランドの服やバッグ:
→ 汚れやすいだけでなく、人混みの中で擦れたり、最悪の場合紛失や盗難のリスクもある。 - デリケートな素材の服(シルクやウールなど):
→ 汗や水に弱く、フェス環境では適さない。
ポイント
- 汚れてもOKな服 を選び、フェスならではのラフな着こなしを楽しむのが◎。
- 高級ブランドのアイテムは控えめにし、 丈夫で実用的なアイテム を選ぶと安心。
アクセサリーのつけすぎ(紛失リスクが高い)
NGアイテム
- 長めのネックレスやブレスレット:
→ 体を動かすと絡まりやすく、破損・紛失のリスクが高い。 - ピアス(特に大きめのもの):
→ 人混みで引っかかると痛みやトラブルの原因になる。 - 指輪や腕時計(高価なもの):
→ フェス中に外れて紛失する可能性が高い。
ポイント
- アクセサリーは 最小限に抑え、シンプルなものを選ぶ と安心。
- 動き回ることを考え、 フィット感のあるブレスレットや軽量なアクセサリー を選ぶと邪魔にならない。
まとめ:快適さと機能性、おしゃれのバランスが重要なフェスの服装
フェスでは、快適さと機能性、おしゃれのバランスを考えた服装選びが重要です。
長時間動き回ることを想定し、動きやすくストレスのない服装を選ぶことで、一日中フェスを楽しむことができます。
また、フェスの種類によって服装のポイントが変わるため、野外フェスでは天候対策を意識し、都市型フェスではストリートスタイルを取り入れるなど、環境に適したコーディネートを心がけましょう。
おすすめのスタイルとしては、カジュアルストリートコーデ、アウトドアスタイル、ボヘミアン・エスニックスタイル、ロックスタイル、スポーティストリートコーデなどがあり、それぞれのフェスの雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。
さらに、サコッシュやウエストポーチで荷物をコンパクトにまとめ、防寒・防雨対策、足元対策、水分補給、UV対策など、フェスに欠かせない持ち物をしっかり準備することも大切です。
一方で、動きにくい服装(スキニーパンツや厚底靴)、汚れやすい白い服や高級ブランド品、アクセサリーのつけすぎなどはフェスでは避けるべきNGファッションです。
フェスは非日常的な空間を楽しめる貴重なイベントだからこそ、服装選びを工夫して、おしゃれと快適さを両立させましょう。
適したコーディネートとアイテムを準備し、思い切りフェスを楽しんでください!
PROFILE

- メンズファッション専門WEBライター
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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