キャップは、シンプルなコーディネートにアクセントを加えたり、個性を表現するための重要なアイテムとして、多くの男性に愛用されています。
しかし、キャップの種類やブランドが多岐にわたるため、自分にぴったりのアイテムを見つけるのは意外と難しいものです。
この記事では、定番からトレンドまで、今注目のキャップブランドとおすすめアイテムについてご紹介します。
それぞれのブランドの特徴や選び方のポイントも合わせて解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
メンズキャップの魅力と役割
キャップは、メンズファッションにおいて欠かせないアイテムの一つです。
その理由は、キャップが単なる「帽子」以上の役割を持っているからです。
ファッションアイテムとしてのキャップは、以下のような点で多くの男性に支持されています。
スタイリングのアクセントとしての役割
キャップは、シンプルなコーディネートにアクセントを加えるアイテムとして優秀です。
たとえば、無地のTシャツとデニムというベーシックなスタイルでも、キャップを加えることで一気にこなれ感を演出することができます。
また、キャップの種類やカラーを変えることで、カジュアルからストリート、さらにはスポーティな印象まで幅広いスタイルに対応できます。
機能性と実用性の高さ
キャップは機能性の高さも魅力の一つです。
日差しを避けるためのサンプロテクション効果や、突然の雨から頭を守る防水機能を持つものも多く、アウトドアやスポーツシーンでも活躍します。
さらに、髪のセットが決まらない日や髪型を簡単にカバーしたいときにも便利なアイテムです。
シーズンやシーンに合わせた多様なスタイル
キャップは季節やシーンに応じてスタイルを変えることができる柔軟なアイテムです。
春夏にはメッシュ素材や軽量なコットン製のキャップが人気で、通気性が良く、爽やかな印象を与えます。
逆に秋冬には、ウール素材やレザーのキャップが重宝され、季節感を取り入れたコーディネートが可能です。
自己表現の手段としてのキャップ
キャップは、そのデザインやブランドによって個性を表現する手段にもなります。
お気に入りのブランドやチームのロゴが入ったキャップを着用することで、ファッションに自分の趣味やライフスタイルを反映させることができます。
特に、ストリートファッションではスナップバックキャップやベースボールキャップが人気で、アイデンティティの一部として取り入れられています。
キャップの基本的なスタイル
メンズファッションにおいてキャップはさまざまなスタイルがあり、それぞれ異なる特徴とコーディネートの可能性を持っています。
ここでは、代表的なキャップのスタイルについて詳しく解説します。
ベースボールキャップ
ベースボールキャップは、最も定番で多くのシーンに使いやすいキャップの一つです。
その名の通り、野球のユニフォームの一部として発祥したもので、丸みのあるクラウン(頭頂部分)とカーブの付いたつばが特徴です。
- 特徴とデザイン: シンプルでスポーティな印象を与える形状で、様々な色やロゴデザインのバリエーションがあります。特に、有名なスポーツチームやブランドのロゴが入ったアイテムはファッションアイテムとして人気が高いです。
- コーディネート例: カジュアルなTシャツとデニム、スニーカーと合わせたシンプルなスタイルや、スポーティなアスレジャールックにぴったりです。また、ストリートスタイルにも相性が良く、フーディーやジャケットと合わせてもバランスが取れます。
トラッカーキャップ
トラッカーキャップは、ベースボールキャップに似た形状ですが、メッシュ素材を使用したバックパネルが特徴です。
このメッシュ素材により、通気性が良く、夏の暑い時期に特に人気です。
- 特徴とデザイン: フロントパネルにはブランドロゴやカラフルなデザインが施されることが多く、カジュアルでリラックスした印象を与えます。ヴィンテージスタイルやレトロなデザインが多く、独特な雰囲気を持ちます。
- コーディネート例: Tシャツやショーツ、サンダルなどのリラックスしたカジュアルスタイルにぴったりです。アウトドアやフェスなど、アクティブなシーンでも活躍します。
スナップバックキャップ
スナップバックキャップは、後部にスナップ式の調整ベルトが付いているキャップで、サイズを調整しやすいのが特徴です。
1990年代のヒップホップカルチャーの中で流行し、その影響を受けたストリートファッションのアイコン的存在となっています。
- 特徴とデザイン: 平らなつばと硬めのクラウンが特徴で、ストリートファッションのアクセントとして使われます。様々なブランドが独自のロゴやデザインを施しており、個性を強調できるアイテムです。
- コーディネート例: スケータースタイルやヒップホップスタイルのコーディネートに最適で、オーバーサイズのTシャツやパーカー、バギーパンツとの相性が抜群です。
バケットハット
バケットハットは、丸いクラウンと短めのつばが特徴のキャップスタイルで、近年のトレンドアイテムとして再評価されています。
元々は釣りやアウトドア用として着用されていましたが、ストリートファッションで人気が再燃しました。
- 特徴とデザイン: 柔らかい素材で作られており、折りたたんで持ち運びが容易です。シンプルなデザインから派手な柄物まで、多様なバリエーションが揃っています。
- コーディネート例: カジュアルなストリートスタイルやスポーツミックススタイルに合わせやすく、デニムジャケットやウインドブレーカーといったアイテムと組み合わせることで、トレンド感を演出できます。
キャップを使ったコーディネートのポイント
キャップは、さまざまなファッションスタイルに合わせやすいアイテムであり、それぞれのスタイルに応じたコーディネートのポイントがあります。
ここでは、いくつかの主要なスタイルごとにキャップを取り入れる際のコーディネートのポイントを解説します。
カジュアルスタイル
カジュアルスタイルは、日常使いに最適なシンプルでリラックスしたファッションです。
キャップを加えることで、スタイルにアクセントを加えることができます。
- コーディネート例とポイント: 無地のベースボールキャップを、白Tシャツやデニムパンツ、スニーカーと合わせるシンプルなコーディネートがおすすめです。キャップの色をトップスやシューズの色と合わせることで統一感を出し、全体のバランスを取るのがポイントです。また、チェック柄のシャツを腰に巻いたり、カーディガンを羽織るなどして、アクセントを加えるとさらにおしゃれな印象になります。
ストリートスタイル
ストリートスタイルは、自由で個性的なアイテムを組み合わせたファッションで、キャップはその中心的なアイテムの一つです。
特に、スナップバックキャップやバケットハットがよく使われます。
- コーディネート例とポイント: オーバーサイズのパーカーやスウェットシャツ、ワイドパンツ、ハイカットスニーカーといったアイテムに、スナップバックキャップを合わせるのが定番です。キャップのデザインや色を大胆に選ぶことで、スタイル全体のインパクトを強めることができます。さらに、キャップとバッグやスニーカーの色をリンクさせると、まとまりのあるコーディネートが完成します。
スポーティスタイル
スポーティスタイルは、機能性とスタイリッシュさを兼ね備えたスタイルで、アスレジャー(アスレチック+レジャー)とも呼ばれます。
キャップはこのスタイルの必須アイテムです。
- コーディネート例とポイント: ロゴ入りのキャップを、スポーツブランドのジャージやトラックパンツ、ランニングシューズと合わせるのが基本スタイルです。トップスにはスポーツブランドのパーカーやジップアップジャケットを合わせると、より洗練されたスポーティな印象になります。キャップはロゴの大きさや配置にこだわることで、より個性的なスタイルを演出できます。
モードスタイル
モードスタイルは、シンプルながらも洗練されたファッションスタイルで、高級感や都会的な印象を与えます。
キャップを取り入れることで、モードスタイルにカジュアルさや遊び心を加えることができます。
- コーディネート例とポイント: 無地でシンプルなカラーのキャップを、モノトーンのシャツやスラックス、革靴といったアイテムと合わせるのがおすすめです。キャップのデザインはミニマルなものを選ぶと、モードスタイルに溶け込みやすくなります。また、アウターにロングコートやジャケットを選ぶことで、キャップのカジュアル感を上手に引き立てます。
キャップを使った季節別コーディネート
キャップは一年を通じて使えるファッションアイテムであり、季節ごとに異なる素材やデザインのキャップを選ぶことで、より快適でおしゃれなコーディネートを楽しむことができます。
ここでは、春夏と秋冬のシーズンに合わせたキャップの選び方とコーディネートのポイントを解説します。
春夏のコーディネート
春夏は、軽やかで通気性の良い素材のキャップを使ったコーディネートが主流です。
この季節は、日差しが強くなるため、キャップが紫外線対策としても役立ちます。
- キャップの素材と選び方: 春夏には、コットンやリネン、ナイロンなどの軽量で通気性の良い素材のキャップが最適です。メッシュキャップも涼しさを感じさせるため、特に人気があります。カラフルな色や明るいトーンのキャップを選ぶことで、春夏らしい爽やかな印象を与えられます。
- コーディネート例とポイント: 白やベージュのベースボールキャップを、シンプルなTシャツやポロシャツ、ショートパンツと合わせると、清潔感のあるカジュアルなスタイルが完成します。足元にはスニーカーやサンダルを選び、軽快さを演出します。また、アウトドアやフェスシーンでは、トラッカーキャップやバケットハットを使ったスポーティなコーディネートもおすすめです。
秋冬のコーディネート
秋冬は、暖かみのある素材やシックな色合いのキャップを使ったコーディネートがポイントになります。
この季節は防寒具としての役割もあり、スタイル全体を引き締めるアクセントとしてキャップを取り入れることができます。
- キャップの素材と選び方: 秋冬には、ウール、フリース、レザーなどの温かみのある素材のキャップがおすすめです。ダークカラーやアーストーンのキャップを選ぶと、季節感を引き立てながら落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。
- コーディネート例とポイント: ダークグレーやネイビーのウールキャップを、コートやニット、デニムパンツと組み合わせたシンプルでシックなスタイルがおすすめです。足元にはブーツを合わせることで、暖かくスタイリッシュな印象を与えます。また、パーカーやダウンジャケットと合わせたカジュアルなストリートスタイルに、レザーキャップを取り入れることで、アクセントを効かせたコーディネートを楽しむことができます。
キャップの選び方と注意点
キャップは手軽にスタイルを変えることができるアイテムですが、選び方を間違えると全体のバランスを崩してしまうこともあります。
以下では、顔の形やスタイルに合わせたキャップの選び方や、コーディネートでの注意点を詳しく解説します。
顔の形に合わせたキャップの選び方
キャップを選ぶ際には、顔の形に合わせることが重要です。顔の形によって、似合うキャップのタイプが異なります。
- 丸顔の方: 丸顔の方には、縦長のシルエットを強調できる「ハイクラウン」タイプのキャップや、ベースボールキャップが適しています。キャップのつばを少し上に上げて被ることで、顔の印象がスッキリします。また、深くかぶりすぎないように注意し、顔全体のバランスをとることがポイントです。
- 面長の方: 面長の方には、つばが広く平らな「スナップバックキャップ」や「バケットハット」など、顔の縦長感を緩和するデザインが適しています。クラウンが高すぎないデザインを選ぶとバランスが良くなります。
- 四角顔の方: 四角顔の方には、丸みのあるシルエットを持つ「ダッドキャップ」や「トラッカーキャップ」などがおすすめです。顔の角ばった印象を和らげる効果があり、柔らかな印象を与えます。
- 卵型の方: 卵型の顔の方は、比較的どのタイプのキャップも似合いやすいですが、特に「ベースボールキャップ」や「バケットハット」が顔の形を引き立てます。個性的なデザインやカラーのキャップを選ぶことで、ファッションの幅が広がります。
コーディネート全体のバランスを取るためのポイント
キャップはコーディネート全体のバランスを整える重要なアイテムです。次のポイントに注意してスタイルをまとめると良いでしょう。
- カラーコーディネート: キャップの色を服の一部とリンクさせることで、コーディネートに統一感を持たせることができます。例えば、キャップの色を靴やアウターの色と合わせるとバランスが良くなります。反対に、あえてキャップを目立たせるために、服装をシンプルにし、キャップを差し色として使うのも効果的です。
- シルエットのバランス: キャップの形状が全体のシルエットに与える影響を考慮しましょう。オーバーサイズのトップスやボトムスを着る場合は、シンプルな「ベースボールキャップ」や「ダッドキャップ」でバランスを取り、逆にタイトなスタイルにはボリュームのある「バケットハット」や「スナップバックキャップ」を合わせると、スタイルにメリハリが生まれます。
- TPOに合わせた選び方: シーンに応じたキャップの選び方も重要です。カジュアルなシーンでは、スナップバックやトラッカーキャップが似合いますが、ビジネスカジュアルやフォーマルに近いスタイルでは、シンプルな「ウールキャップ」や「レザーキャップ」が適しています。
キャップのサイズとフィット感の注意点
キャップを選ぶ際に最も大切なのは、フィット感です。サイズが合わないキャップは、見た目の印象だけでなく、快適さも損ないます。
- 頭のサイズを測る: キャップを購入する前に、自分の頭のサイズを正確に測定しておくと、フィット感の良いキャップを選ぶことができます。キャップのサイズ調整が可能な「スナップバック」や「ストラップバック」タイプを選ぶと、よりフィットしやすくなります。
- フィットの確認ポイント: 前傾姿勢をとったときにキャップがずれる場合は、サイズが合っていない可能性があります。また、頭が締め付けられる感覚がある場合も、サイズが小さいことが原因です。適度なゆとりがありつつ、しっかりフィットするキャップを選びましょう。
おすすめのキャップブランドとアイテム
キャップはファッションのアクセントとして人気が高く、多くのブランドがさまざまなデザインとスタイルを展開しています。
ここでは、特におすすめのブランドとその代表的なアイテムをいくつか紹介します。
NEW ERA(ニューエラ)
NEW ERAは、アメリカの老舗キャップブランドで、特に「59FIFTY」シリーズが有名です。
スポーツチームの公式キャップとしても採用されており、ストリートファッションからスポーツミックススタイルまで幅広いコーディネートに対応できます。
- おすすめアイテム: 「59FIFTY MLBシリーズ」
- メジャーリーグベースボール(MLB)の公式キャップとしても人気の「59FIFTY」シリーズは、定番アイテムとして一つは持っておきたいアイテムです。シンプルなデザインからチームロゴ入りのものまで、多様なバリエーションがあります。
- 価格帯: 約4,000円〜6,000円程度
CA4LA(カシラ)
CA4LAは、日本発の帽子ブランドで、スタイリッシュかつモードなデザインが特徴です。
高品質な素材と丁寧な作りで、幅広い年齢層に支持されています。
- おすすめアイテム: 「カシラ ストラップバックキャップ」
- ストラップバックの仕様でサイズ調整が可能なキャップ。シンプルながらも個性的なカラーリングや素材使いが特徴で、カジュアルからモードなコーディネートまで幅広く活用できます。
- 価格帯: 約8,000円〜15,000円程度
Supreme(シュプリーム)
Supremeは、ニューヨーク発のストリートブランドとして絶大な人気を誇っています。
特にキャップは毎シーズン異なるデザインがリリースされ、コレクションアイテムとしても注目されています。
- おすすめアイテム: 「Supreme Box Logo Camp Cap」
- ブランドの象徴的なアイテムである「Box Logo Camp Cap」は、シンプルながらも強烈なインパクトを持つデザインで、ストリートファッション愛好者の間では定番中の定番です。
- 価格帯: 約12,000円〜20,000円程度(市場価格により変動)
The North Face(ザ・ノース・フェイス)
The North Faceは、アウトドアブランドとして知られていますが、キャップも非常に人気があります。
耐久性に優れ、アウトドアシーンはもちろん、普段のカジュアルスタイルにも取り入れやすいデザインが特徴です。
- おすすめアイテム: 「Horizon Hat」
- 軽量で速乾性に優れた「Horizon Hat」は、アウトドアシーンでの使用を想定してデザインされています。アクティブなスタイルにぴったりで、UVカット機能もあるため、夏の紫外線対策にも最適です。
- 価格帯: 約3,500円〜5,000円程度
Kangol(カンゴール)
Kangolは、イギリス発の帽子ブランドで、特に「バケットハット」や「ベレー帽」などのアイテムが有名です。
クラシックなスタイルとモダンな感覚を融合したデザインが特徴で、幅広いスタイルに対応します。
- おすすめアイテム: 「Kangol Tropic Ventair 504」
- 伝統的な504キャップに通気性を加えた「Tropic Ventair 504」は、オールシーズン使用可能なアイテムとして人気があります。シンプルながらも洗練されたデザインで、様々なコーディネートにマッチします。
- 価格帯: 約6,000円〜8,000円程度
BAPE(ベイプ)
BAPE(A Bathing Ape)は、日本のストリートファッションブランドとして世界的に有名です。
キャップも個性的なカモ柄や大胆なロゴデザインで注目を集めています。
- おすすめアイテム: 「ABC Camo Snapback Cap」
- BAPEの象徴とも言えるカモフラージュ柄のスナップバックキャップは、他のアイテムとは一線を画す存在感を持っています。シンプルな服装に合わせるだけで一気にストリート感を演出できます。
- 価格帯: 約8,000円〜12,000円程度
各ブランドのキャップは、デザインや機能性、価格帯が異なるため、使用シーンやスタイルに応じて最適なアイテムを選ぶことが重要です。
まとめ:スタイルにアクセントをプラスするメンズキャップコーデ
キャップは、スタイルにアクセントを加えたり、個性を表現するための万能アイテムです。
さまざまなブランドが、機能性やデザインにこだわったキャップを展開しており、選択肢は豊富です。
この記事でご紹介したように、ブランドごとの特徴やアイテムを理解し、自分のスタイルやシーンに合わせたキャップを選ぶことが大切です。
ぜひ、今回の情報を参考に、お気に入りのキャップを見つけて、ファッションをより楽しんでください。
PROFILE
- 古着屋「BUYER'S GARMENT」を運営する元メンズアパレルデザイナー。
セレクトショップのECサイト運用担当後、WEBマーケティング業界に従事し、事業部長などのキャリアを経験。
起業後は「サーフ」「アウトドア」「スポーツ」「ストリート」などのアクティブなメンズファッションやライフスタイル情報を発信するIDEALVINCI専属ブロガーとしても活躍。「メンズ古着」「リユースファッション」などの情報も発信。
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